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アニメ『無職転生』第2期終了!第3期も期待大✨

こんばんは。きなこもちです。

ついにアニメ『無職転生〜異世界行ったら本気出す〜』の第2期が最終回をむかえました。地上波では先週の日曜に最終回でしたが、私はNetflixユーザーでそちらを待っていたので、本日ようやく最終回を見ました。

本日は非常にクオリティーの高かった『無職転生』第2期のお気に入りのシーンを紹介していこうと思います。

すべての話でオープニングから本編開始

本当にすべての話でオープニングソングから開始ではなく、いきなり本編なのです。正確にはオープニングソングをBGMに本編を流すのです。しかも全部の話でです。普通はオープニングソング専用のアニメが用意されるんです。あるいは重要な話のときだけオープニングソング流しつつ本編を流したりするんです。でも『無職転生』では全部、すべての話で本編から始まったんです。個人的にこれは本当にすごいと思いました。

大変なんですよ、アニメを作るのは。動画を少しでも作ったことのある人ならわかると思うのですが、1秒の間に30枚は最低でも絵を描く必要があるんです。昔より技術が進歩して作画で手を抜けるところが増やせるようになったとしても、下手に枚数を減らすとカクカクしてしまうので枚数自体は減らせません。ましてCGのようにキャラクターモデルがあるわけではなくアニメなので、一枚一枚描かないといけないんです。だからオープニングソングとともにオープニング専用のアニメを作って、そこは毎話使い回すのですが、『無職転生』ではそれをしなかったんです。

そして毎回カッコいいんですよ、オープニングの数分で語られる本編が…。第17話の『再開』とか泣いちゃいます。パウロの置かれた状況がハードすぎて…。小説版では『一年半のパウロ』というタイトルでまるまる1話割いてるのですが、アニメではこれをオープニングの数分で、絵で語ったのです。素晴らしかった。「小説をアニメ化した」というより「アニメの『無職転生』はこうだ」と主張しているようで、これだけで一見の価値があると思いました。第1期のギレーヌの光の太刀もすごいなーと思ってましたけど、もっとすごくて感動しました。

オープニング専用アニメがあってもいいと思うんですよ。昔のアニメで『幽遊白書』とか好きなんですけど、オープニングでぼたんちゃんが空をフワっと飛んでくシーンから始まるのとかカッコいいし記憶に残るんで、決してサボりじゃないと思うんですが、オープニング専用のアニメが毎回ないのを見て「え?ここから本気出すって意味なの??」と思ってヤバいと感じました。

しかも大事な節目ごとにオープニング曲自体が変わるんですよ。『目覚めの唄』、『継承の唄』、『祈りの唄』、『遠くの子守の唄』、『旅人の唄〜帰郷〜』…。ひとつのクールの中でこんなに曲が変わるアニメをほかに知らないです。本気出しすぎてて、スタッフの過労とお金の心配をしています。しっかり休んでから次に繋げてほしいです。

作画クオリティーがやべぇ

あんまりこのnoteでやべぇとか使わないんですけど、本当にすごかったんですよね…。パウロvsルーデウスもすごいし、ルイジェルドとエリスの稽古も人の動きすごかったんですが、やっぱり一番今期力が入ってたのは龍神vsデッドエンドが見れる第21話『ターニングポイント2』ですね。ルーデウスはいつも怖がって人を殺しかねない魔法はなるべく使わないように使わないようにしてきたのに、あの時だけは殺気マシマシで完全に龍神を殺しにかかってて、それでもはるか上を行く化け物じみた(じみたもなにも化け物なんですが)強さを龍神は見せつけていってて、すさまじいバトルシーンでした。ルイジェルドもあんなに本気出したのに、全然足元にも及ばなくて、龍神怖すぎましたね。エリスは一撃で沈んでました。

そして激しいバトルだなーとかじゃなくて、描き込みがハンパないんです。たとえば『ドラゴンボール』とか後期になると速すぎて目で追えないことを表現するためにバンバンと音を鳴らして何かが爆発するような白い爆風をたくさん出すようにしてました。あれをもし全部丁寧に描いて、そして本当に高速で見せて目で追えないようにすると、大変すぎる割にあんまり効果がないと思うんです。でもルイジェルドが龍神に向かって槍を凄まじいスピードで突きだすシーンは全部描いてた気がするんですよ。しかもヌルヌル動くし、なんだこの気持ち悪い技術は!と(超褒めてる)。

なんかもうバトルシーンの画の角度もいいんですよ。ただ横から映すんじゃなくて、時に真正面、時に斜め上から。映画かな?と思うほど、力が入った戦闘シーンなのです。

背景やその土地の風俗の表現も素晴らしかった。私はあまり異世界転生ものは見てないので、ほかの作品でどう扱われてるのかわからないですが、中東だったり、アジアの棚田だったりをしれっと異世界に紛れ込ませていて、それでいて異世界だとちゃんと表現してるのがすごかったです。この世には存在しない世界のはずなのに、どこかこんなところもあるんじゃないかと錯覚するような、身近さを演じていてよかったです。

エリスはかわいい

が、しかし、あれはこっちの世界では「やり捨て」と呼ぶんやぞ!!!

でもエリスにあれ以上の手紙が書けないのもわかる表現を徹底していて、そこも含めてスタッフはエリスをよくわかってるなぁと思いました。

第22話『現実ユメ』の表現ですね。フィットア領の行方不明者および死亡者リストをルーデウスが見るシーンを見ると、きれいな字で名前がたくさん書かれてるんですね。その字を見てからエリスの手紙の文字を見るとその汚さがはっきりとわかります。ここでマニアな人は思い出すんですね。「そうだ。ルーデウスはお嬢様の家庭教師だった。文字の読み書きができず勉強をあれほど嫌がったエリスに手紙を残させるほど愛されたんだな」と。しかし、ルーデウスがそこまで理解できるわけもなく…。今日、最終話を見て「お前だけすっきりしてんじゃねーよ、エリス!!」と思いましたけど、原作小説全部読んだ私からすると、本当によくわかってるなぁとしみじみ思ういいシーンでした。

おわりに

やばかったです(語彙力)。マジで第1期から通しで今までの分、全部見てほしいです。すんごいライトで現代風な『指輪物語』だと思って見てほしいですね。異世界行ってますが決して安易な俺つえー系ではなく、ルーデウスが前世の過去を持ちながら生き直す話です。

あと杉田智和がやってた『心の声ラジオ』もめっちゃよかったです。来シーズンもやってほしい。

個人的には声変わりしたルーデウスを誰が演じるのか気になってます。杉田智和がやるのは違う気がしますが、そのまま内山夕実がやると『NARUTO』ばりにしっかり低く聞こえるように表現しないといけないので難しそうです。続投なのかなぁ。その場合もがんばってほしいですね。


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