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月間Yutong Sun 号外 コンクール史⑦ Sergei Prokofiev: Piano Sonata No. 7 in B flat major Op. 83

Yutong氏のコンクール歴を時系列で紹介していた「コンクール史」ですが、
ネタが枯渇気味につき、切り取り方を変えてお送りしております。

8/23 NEC演奏会(Presented by 中华表演艺术基金会)の動画、ご覧になりましたか?
Yutong氏のブラームス、豊かで深みのある和音の美しさ、高音のピアニッシモの表現にさらに磨きがかかった気がしました。2台ピアノで高音部分を担当した影響が大きいのでは?と思っています。
ブラームスは室内楽の動画があるのですが、それはまたの機会に。
(なにせネタ切れなもので…)

今回はNEC演奏会でも披露された、Yutong界隈にお馴染みの
「Sergei Prokofiev: Piano Sonata No. 7 in B flat major Op. 83」の音源まとめです。今回でYT公開された音源は4本目になりました!
(2022年9月bilibili音源は尖り具合良き!ですが割愛します)
是非聴き比べをお楽しみくださいませ♪

2017.1/3
8th Bösendorfer and Yamaha USASU International Piano Competition
(0:3:00あたり~)


2017.5/26
Fifteenth Van Cliburn International Piano Competition
(0:25:35あたり~)


2018.7/26
XIX Paloma O’Shea Santander International Piano Competition
(0:28:18~)


2023.8/23
Foundation for Chinese Performing Arts - Summer Concert Series at NEC
(0:42:40)


2017年初出は表情に固さが見られたものの切れ味抜群、2018年サンタンデールではしょっぱなから喜々として躍動感たっぷりの何か憑依したような風情を感じます。2022年bilibiliは音源のみですが、第3楽章の疾走感から察するに北京でノリノリで演奏したものと思われます。

で、今回公開されたNEC公演は今までの演奏と雰囲気変わりましたね!!
少し速度抑えめ、低音はより重厚感増し増し(好きなやつー!)、高音はより響きを大切に、一音一音を意識した洗練された演奏、特に第3楽章は楽しんでいる様子にすら見えて…そりゃスタオベするわ~!と感無量でした。
初出から6年経ってもブラッシュアップし続けるプロコ。
やっぱりYutong Sun 只者ではありません!

そして、アンコールのブラームスOp.117でしっとり泣かせにきます。
美しく繊細な表現も手中に収めた彼の演奏、やっぱり生で聴きたいですね!

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