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今日は人間だった(8/25)

 モバイルデータが一日の目安を超えてしまったけれど、私は元気です。前日にYouTubeつけっぱなしで寝落ちし、外でオモコロとnoteを大量に読むとこうなる。

 演劇部の夏公演が終わり、髪形を維持する必要がなくなったので髪を切った。かなりバッサリ切ってもらったつもりだが、元々短いので傍目にはあまり変化がないかもしれない。写真を載せるのは面倒なので説明すると、女性のショートカットから少年のショートカットになった。私は短い髪が好きなのでとても気に入っている。気をつけなければならないのは、ちゃんとスタイリングやメイクをしないと本当にただの少年になってしまうという点だけ。寝ぐせもあまりつかないしすぐに乾くしいいことずくめだ。
 
 初めて行く美容院だったので「とんでもなく陽気でトークが全部恋バナに結び付く美容師さんに当たったらどうしよう」と店の前で10分うろうろしていたが、「美容院こわさ」より「髪の毛切りたさ」のほうが強かったので意を決して入った。そしてそんなことはなかった。自身の地元の話を楽しそうに話してくれる、優しくて気さくなお兄さんだった。杞憂とはこのこと。

 美容院で話すとき、私は大体趣味の話で終始してしまう。よっぽど悪趣味でない限り、趣味の話はおススメだ。こちらが趣味の話をすると美容師さんも自分の趣味について話してくれることが多い。趣味=自分の好きなこと、なわけだから、お互いリラックスして話すことができる。趣味が一致していたら最高だ。

 しかしキラキラ職業代表こと美容師の趣味と、インドア人外オタク(枯れ専)な私の趣味が一致していることは滅多にないので、「へーそんなものがこの世にあるんですねー!」とお互いに言い合う異文化交流タイムになる。たまに気まずくなる瞬間もあるが、どうせ人生の中のわずかな時間しか共有しない相手なのでそういった時間もまた一興である。

 あと、今日は集中講義最後の日だった。5日間の芸術に関する講義で、特に後半はものすごく興味深い内容が多かった。なのに、最後の日だっていうのに、私は寝た。現代アート作品の動画を見せてもらったのだが、頭が悪いから意味は分からないし暗幕で教室は暗いしで、めっちゃ寝てしまった。最後の日だっていうのに。

 しかも寝ている間しっかりと夢も見ていた。ピクサーの名作「カーズ」の主人公である天才レーサー、ライトニング・マックイーンが、親友メーターと資本主義の構造について話しているという、「そこにディズニーピクサーは行きつかないだろ」という夢だった。できれば車たちに経済の話はしてほしくない。ゆえに起きた瞬間に悪夢と認定した。授業中に深い睡眠をとるんじゃない。

 そのあとはちゃんと起きて授業を聞いていたが、やっぱりメディアアートの世界とかは全然わからなかった。集中講義は面白かったが、面白いのと理解できるのは違う。理解できないけど面白い、というものはこの世にそんっ在するけれど、私にとって夏休みの集中講義はまさにそんな感じだった。好きだよ、芸術好き。新しい発想好き。でも百パー理解はできない。そういう人間がいるってことも込みで、アートって成り立っているのかもしれない。学術的な芸術の話を、大学教授から直接聞ける機会なんて中々ないから、受けてよかった。結論受けてよかった。レポート頑張ります。

 今日は風呂も入ったし、買い物できたし、メイクして外に出たし、部屋に掃除機かけたし、洗濯物干したし、美容院行けたし、郵便局で用事済ませたし、早い時間にコンタクトも外した。ここ数日人間とは思えない生活をしていた(※)ので、こういう人間的な生活がむやみにうれしい。

(※)…ほぼ0時に帰宅し、深夜2時から4時まで映画を見て、朝5時に就寝し、昼12時に目覚め、30分で最低限の支度をして大学に行って18時まで講義を受け、19時から22時半までバイトをし、23時半まで夜食兼日記の執筆のためマクドナルドに滞在するという生活を指す。空腹は菓子とマクドナルドで黙らせていた。

 ちょっとしたことで人間的な生活は崩れてしまうし、ふとしたタイミングでまた人間に戻れることがある。一人暮らしならではの経験だと思う。「大学一年生の時の夏休み、生活リズム終わってたっけなあ。あとどう考えてもDisney+見過ぎだったよなあ」というように、いつか懐かしく感じる日も来るだろうし、大事にしよう。

 この日記を書き終わったら、もう何日放置してるんだかわからない皿を洗おう。嫌だなあ。面倒だなあ。でもせっかく人間に戻ったから、また人間じゃなくなる前にいろいろやっておきたいな、と思う。

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