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39歳で運転免許とりました

運転免許を取得する平均年齢は、
18歳が最多で全体の約38%に上るらしい。
26歳以上になると、10%に満たないようだ。
そんな少数派だが、
大学生に混じって楽しく教習所に通い、
かなり集中して技能・学科を取っていったので
無事2ヶ月ほどで取得に至る。
人間、本気でやればできるもんだ。

運転免許が必要になった経緯というと
東京から長野県に引っ越してきて、
こちらはどこへいくにも、
徒歩や自転車ではキツイ距離があるためだ。

逆に、それまでなぜ
免許を取ろうとしなかったかというと、
生まれ育った埼玉県は、わりと都市なので、
近くにスーパーやコンビニ、駅や病院もあり、
徒歩か自転車で済んでしまうため
18歳になった=免許取ろう とはならなかった。

実家の母も、「車乗りたいときは、
未来の旦那さんに乗せてもらいな」
と言い、積極的に勧めてこなかった。

当時は全く車や運転に対して興味がなかったし、
専門学校を卒業したらわりとすぐに
東京で一人暮らしを始めたので、
だめ押しで車の必要性がなくなった。

しかし、子が生まれて田舎暮らしとなれば、
一気に必要不可欠になるのである。
下の子が保育園に入り、だいぶ園に慣れた頃、
さっそく教習所に通い始めた。

この歳になると「学校」というところは楽しい。
最後の卒業を終えてから、20年近く経っている。
学ぶことがこんなに純粋に楽しめるのは、
大人になったからなのか。
義務教育の時にこの気持ちがあれば、
もっと高学歴であっただろうに、と悔やまれる。

順調に卒検まで辿り着き、
技能試験当日は、
懐かしい緊張感に満たされて教習所に到着すると、
仲良くなった教官から話しかけられ
「しっかり前を見て、運転すれば大丈夫」
と、人生の訓示のようなありがたい言葉を頂く。
そのおかげか、無事一発通過して
残るは学科試験となった。

教習所では、PCで模擬テストができるので
繰り返し取り組み、問題の引っかけ的な言い回しに
イラっとしながらもその傾向と対策を掴んだ。

試験当日は、会場が遠いため
長野県に越してきて初めて
電車に乗っての移動となり、
緊張というより
ひとりで遠出できる高揚感を味わっていた。
試験自体は、勉強したとおりの問題ばかりなので、
ひたすらマークシートを塗りつぶした。

合格発表は試験後すぐで、
合格者の番号がモニターにどんどん羅列される。

その中に自分の番号を見つけたときは
達成感にシビれた。

頑張ってきて良かった。
これで保育園からの連絡を気にしながら
教習所に通わなくてよくなる。

でもこれで、学校通いも終わりだと思うと、
ちょっと寂しい気もした。
久しぶりに持てた、ひとりの学びの時間だったから。

子達が大きくなったら、
また何か学びを始めようかな、と思うくらい
実りある期間だった。

あれから3年が経過して、
お気に入りの車で子達の送り迎えをする日々。
運転は楽しい。
もっと早くに免許取得していれば、とも思うが
39歳でとったからこそ、
ベストなタイミングで車を所有できたわけだし
結果オーライだ。

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