見出し画像

ハイパーおかあちゃん

子どもって面白い。

その素直さゆえ
強烈なパンチをくらわせられたり、
純粋さゆえ
優しさに泣かされたり。
大人がいつのまにか失くしてしまっていた感覚を
色々呼び覚ましてくれます。

今回は、ごっこ遊びの延長で
私がパワーを貰ったお話です。


我が家には2人の子どもがいて、
上は小学四年生の男の子。
思春期に差し掛かってきているからか、
時々
「言いたくない」
ということも出てきたが、
穏やかなタイプであることは助かっている。
優しいおにいちゃんである。

下は年長さんの女の子。
負けず嫌いでしっかりやさん。
息子への注意を聞いていると、小さいお母さんそのもの。

上が男の子、下が女の子ということもあり、
娘のシルバニアファミリーには息子のウルトラマンが登場する。
レゴの人形でもエルサでは大して遊ばず、マインクラフトの人形で遊ぶ。
娘はそもそもリカちゃん人形には全く興味を示さない。
姉と二人姉妹の私からすると
「へー、そういうものなのか」
と勝手に”女の子の常識”と思っていた部分が覆された。

その中で最近顕著なのが、
『戦いごっこ』

プリキュアが始まったのが2004年。
その頃は既に私は一端の大人だったし、
セーラームーンがテレビで戦っていたのも小学校高学年の頃。
女の子が戦うという概念はゼロでないものの
戦いごっこで遊んだという記憶はない。


娘と小さいぬいぐるみで遊んだら
すぐに攻撃される→やられるという構図の
遊びにしかならなくて驚いた。


そして、つい最近だが
保育園で覚えてきたのか、
ドラゴンボールのあの技を娘が披露した。

「か、め、は、め、波~!!!」

である。

我が家では見ていないし、ポカーンとしてしまったのだが、
それにはさらに面白いことがプラスされていた。

「か、め、は、め、波~!!!」

お決まりのポーズで言ったあと、
娘は素に戻り

「ハイパーおかあちゃん」

と解説で私が変身したことを教えてくれる。

当たった私はどうやら
”ハイパーおかあちゃん”
になるらしい。

つまり、こうだ。
何の前触れなく座っているわたしの目の前にきて

か、め、は、め、波~!!! 
 (素で)ハイパーおかあちゃん」

何とも表現しきれずもどかしい限りだが、こんな感じである。

正直どう反応しようか悩んだが、
単純にパワーを貰ったことにした。
そして思いついた。

これ、
疲れたー、
もう無理―…
ってなってる時にやってもらったら
気持ちだけでもパワー貰えるんじゃない?

もちろんやってもらっても
体力ゲージが回復するわけではない。
でも、ハートは満たされる。

ということで、しんどい時は娘に
わざわざお願いしてでも技を繰り出してもらうことにする。

それもこれも、私とは全く異なる感覚を持ち、
日々発見をくれる子どもたちのおかげ。

(もちろん子どもたちのおかげで果てしなく疲れるときもある。)

しんどくなったら変身して、明日も楽しく過ごしていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?