第7期叡王戦

千葉県柏市「三井ガーデンホテル柏の葉」で第7期叡王戦の第3局が5月24日の昨日行われた。 タイトル戦を招致するのは、主催新聞社が絡んでなかなか思い通りか行かない事が多いですが、不思議なことに叡王戦の主催社に新聞社の名前はなく、(株)不二家さんと日本将棋連盟と協賛社様だけですので、官民挙げての柏市への招致がその熱意に押されて実現しました。
国際会議が行われる会場と一体となったホテルです。三井不動産のご厚意でタイトル戦の会場や大盤解説会場が準備できました。 
石田和男師匠の地元でタイトル戦の番勝負を招致して将棋の素晴らしさやその伝統文化の息吹を柏市民を主として伝えたいという想いはみんなの熱意が花開き素晴らしい対局が華を添えました。
石田師匠も板谷門下の同門の藤井五冠の勇姿を柏市民に紹介することが出来ました。杉本昌隆八段の兄弟子にあたり藤井5冠から見ると大師匠に当たるのでほぼ自分の弟子のタイトル戦を招致できて感無量でしょうね。 
勝又七段が大盤解説場の盤面の提示など全て取り仕切り石田一門での大盤解説など盛況でした。 ユーチューブ等での配信がなかったのが残念でしたが、後日アップされることを期待しています。このあたりは柏市の方でYouTube中継すればより多くの柏市民に将棋の楽しさを伝えられたと思います。

特に第3局が熱戦で挑戦者の出口六段の勝利に近づいたことが何度もあり白熱した熱戦が番勝負の最終局を盛り上げてくれました。大盤解説場での出口六段の号泣は、内容のある白熱した対局にしたいという当初の思いか有り第3局でエンジンがかかってきたけれど、もっと戦いたいのにこれで終わりになってしまうという悔しさも混じっていて複雑な思いがしました。 思っていることを正直に話してくれる好青年で叡王戦で「株」をあげたと思います。


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