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第7回ホワイト企業大賞表彰式

こんにちはヤマキンです。スキーシーズン真っ盛り、今年の金沢は雪が豊富でで、自宅から車で40分のホームゲレンデも今のところばっちり滑ることができます。平日2-3時間ずべっては会社に戻って仕事というルーティンを来ないしていますが本当に最高です!!

さて1月17日の表記の表彰式がオンラインで開催されまして実は弊社もこっそり応募していたので参加してきました。

結果は・・(すでにSNS等でお知らせしていますが)


特別賞「ワークライフ統合、次世代の働き方促進賞」という賞をいただきました。

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参加されていた企業は中小企業が多かったのですが、皆さんすごく熱心にいろいろなことに取り組まれていてその熱意と情熱には本当に頭が下がる思いでした。

しかし一方でちょっと違和感を感じたことがあります。

自分の会社をもっと良い会社にすると思いを経営者がもって取り組んでいることは素晴らしいと思います。しかし一方で、それは例えば社員にとってその会社で働くことの価値が他のライフイベントより高くなるのか??という問いです。

もちろんそういう風に考えることを否定するわけではないし、もしそのように感じている社員がたくさんいる会社って素敵だと思います。

でも、それって実はそういう風に考えることが最上としてしまった時に、その価値観を社員全員に「そのように感じなければならない」という無言の圧力を加えてしまっているのではないか?という雰囲気を感じてしまいます(すいません、根がひねくれものなのでうがった見方をしてしまうのです(笑))。

そういう風に考えてくれる人がいてももちろん良いけど、そんな風に考えない人がいて良いという状況のほうが健全でないかと思うわけです。例えば小さい子供を育てながら働いている人だと、そのライフステージだと仕事よりも家族のほうが大事だと思うこともあるわけで、、

この会社ではたらくことは最高だ!!という言葉ですら時としてそれがそこで働く社員にとって「呪いの言葉」なってしまうことがあり得るという危険を私たちは常に頭のどこかに置いておかねばならないという事でしょうか?

丁度これと似たような話が表彰式の後のワークショップでありました。

ホワイト企業に応募された経営者の皆様には盛和会に参加されていた方が多かったのですが、そんな経営者の方がおっしゃっていたのが「盛和会の教えは素晴らしいし、自分も経営者としてそうありたいと思うことが多かったのだが、ある日それをどんどん突き詰めていくことにものすごく疲れを感じてしまうことがあった」というお話(盛和会とは京セラの創業者の稲盛和夫氏の経営哲学を学ぶための経営者向けの塾です。稲盛さんが高齢で、会の運営にかかわることが難しくなったということで2019年に活動停止していました)。要は経営者としてのあるべき姿を突き詰めていくと聖人君子みたいな人格を目指さないといけなくなってしまうという思考サイクルに陥ってしまうという事のようです。

うまく言語化できていないなあというもどかしさを感じながら書いているのですが、ヤマキン流に行ってしまうと結局は「ねばねば」に縛られてしまうという事でしょうか?良い会社にするには自分が良い経営者にならねばならず、そうすると自分自身のならねばならない姿に自分自身が縛られてしまいそれがかえって本人が不幸せに感じるという・・

結局のところ人間は自分の好きなことに夢中になっている瞬間の一番楽しいんじゃないかなあという話になるのですが、稲盛さんにとって会社の経営って趣味みたいなもんでないかと思っていて、それを考えることって全然ストレスになっていなくて、そんな中で経営者とはどうあるべきかを考えてそれに自分を自己規定していらっしゃる部分があるように感じるですよね。

自分の場合、スキーが楽しくてしょうがないのですけど、なんでスキーが好きかというといまだにうまくなれる可能性を感じていけることが一番の要因だと思っています。なのでうまくなることに対してはめちゃくちゃ貪欲で、できることは何でもやりますし、やっていること自体が楽しいのでそれが全然苦になりません。

で、スキーサイコーなどとお気楽なことをほざいてまさしく今を謳歌しているのですが、これは私が好きでやっていることなので他人に強制するものではありません。ま、アラ環近いオヤジがこれ以上スキーがうまくなったってそれで飯が食えるわけもないし、人に教える暇があったら自分の練習したいのでそれを飯のタネにしようとも思わないです。

しかし僭越ながら同じようにご本人が好きでやっていらっしゃる稲盛氏の会社経営についてはなんか別のフィルターがかかってしまっていて、経営者はかくあるべしみたいなとらえ方になってしまい、さらに経営者は皆同じように思考し、行動せよみたいな呪いがかかってしまうんですよね。

私にとってスキーとは「NO SKI NO LIFE」だと思っていて、そういう意味では仕事とスキーどっちが大事かと問われた場合、「スキー」と即答します(笑)。じゃあ、仕事や会社は大事ではないのかと問われるとそんなことはなくてとっても大事です。毎年マニアの心をくすぐる新しいスキー道具を買うにはお金が必要ですし、平日スキーに行って午後から仕事するというライフスタイルが行える環境って、今の会社と、「しょうがねぇなあ・・」おもいながら付き合ってくれている社員の皆様あってのものです。

あとこれは自分の中でも何度か考えたことがあるのですけど仕事からリアタイアしてスキーだけの生活を送ることが今の自分にとって望む姿なのかという問いがあるのですが、これも現時点では「NO」です。お金を稼ぐという生活を維持するための活動である働くという行動にもいろいろな意味があって、それでしか得られない何かにもまだまだ自分がワクワクするものがたくさんあって、スキーも楽しいけど、それも楽しいので両方を自分の人生で楽しんで行きたいという想いが自分の中にあります。スキーも仕事もライフも自分の人生の一部です。これらの中での優先順位はあるかもしれないけど、すべてを充実させていくことが自分の人生を豊かにするうえで重要なんじゃないかということですよね。

そういう意味では現状って自分にとって理想の環境かもしれないと思うのですが、これはまだもっと上に行けると思っています。これも趣味みたいな感じで、自分の会社を実験台にして、いろいろやってみるのが楽しいという(笑)。

理想の会社、理想の経営ってそれこそ、人の性格と同じようにバラバラだと思うんですよね~。結局のところ自分がどうありたいのかという部分に向き合いその中で自分と社員にとっていこごちが良く、うまく稼ぐことができるならそれが最高だなと思います。もちろん原理原則はありますし、セオリーもあるのですが、「こうあるべし」に縛られることなくそれらを自分の実現したい姿に活用していくことがキモなんだと思います。

ちなみに、この賞の運営は皆ボランティアでやっていらっしゃるそうで、今回は初めてのオンライン開催ということでご苦労も多かったと思いますが、きめ細かい行き届いた運営でした。ありがとうございました。

※見出しの写真は特別賞の景品としていただいたテンポドロップです。スライムっぽいけどスライムではありません(笑)




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