リモートワークには2つのCHALLENGEが必要だよねという話
皆さん、こんにちは。
オリンピック、いろいろ言われていますけどやっぱり色々な意味で元気がもらえますね~
もちろんテレビでしか見れないのですけどやっぱり見ていて楽しいです。
さて、何度もご紹介させていただいておりますが弊社(北陸人材ネット)はフルフレックス・フルリモートでやっています。
そんな中でリモートワークってどうやったら導入できるんでしょうか?みたいな相談を受けることもありまして、そのあたりについて出来るだけシンプルにまとめてみるというのが今回のテーマです。オリンピックにどっぷりはまっているせいかスポーツの世界からの視点が多いかもしれません(笑)
いろいろ考えていたのですがどうやら組織とそこで働く人々が二つのCHALLENGEを行うとうまく運用できるのではと思われます。
で、二つのCHALLENGとは以下の通り、
1.セルフマネジメントへのCHALLENG
2.「ねばねば」から「わくわく」な働き方(生き方)へのCHALLENGE
です。
1.セルフマネジメントへのCHALLENG
リモワの社員をそうやって管理するの?さぼっていてもわからないんじゃないの?という質問。
はい、わかりません。それが何か?さぼっていようが、遊んでいようが成果を出してくれていればよいんです。
ちょっと考えてほしいのすけど、さぼっている社員がいると何が悪いのでしょうか?会社で皆で顔を合わせているとさぼっている社員がいると気まずい雰囲気になるかもしれないので、仕事しているふりをしていた方が良いのかもしれませんが(笑)、リモートワークで一人で仕事をしているのであれば別にさぼっていても誰かに迷惑が掛かるわけではありません。
ここで大事なのはタスクとミッションを明確にし、成果に対してすり合わせをしておけばOKということ。別に寝そべって仕事していようが、好きな音楽聞きながら仕事していようが、限られた期限の中でそれなりの成果を出してくれるなら細かいチェックや進捗確認なんかいらないんじゃないかという考え方になれるかどうかでしょうか?
自分の正解を求めるのではなく、皆でより良いやり方を探す。
経営者やマネージャーはメンバーに対して自分の中の正解を強制しがちです。
そのような経営者やマネージャーの下では部下は必死にその人の考え方をトレースしその人の考えている事に近づこうとします。
こうしたやり方では経営者やマネージャーは部下が自分の持つ正解と同じ行動を取るために細かくチェックしコントロールしなければならないと言うジレンマに陥ってしまいます。この結果、メンバーの自律性は失われ、言われたことを言われた通りにこなすだけがでいっぱいいっぱいと言うことになってしまいます(なまじ自分が優秀だと思っている人がマネジャーになるとこの傾向がより顕著になりがちです)。
そうしたメンバーのやり方や行動を見て、「この組織には人が育っていない俺が1人で全部やらなきゃダメなんだ」と思い込んでしまう、、
そういう愚痴をこぼす経営者やマネージャーとお会いすることが実は結構多いです。
でもこのやり方には限界があります。経営者もしくはマネージャーの能力を超える考え方がその組織の中では、生まれることはないということです。
マネジメントを行っている人の能力の限界がその組織の限界になってしまうということです。
これを変えるには、マネジメントを大幅に変える必要があります。マネジャーは自分が正しいという思い込みを捨てること。そしてメンバー全員がもっとよくするには?に真摯にかつ謙虚に向き合い、立場や役割を超えて皆同じように自ら主体的に考え、組織の中で議論し、自分ができることはどんどんチャレンジするという考え方を共有することです。
このような考え方が組織の中の共通の価値観として醸成、浸透すればセルフマネジメントが自然に浸透するのではないでしょうか?
この考え方は理想論だと言って本気で取り組まない人が多いのですが、スポーツの世界でトップアスリートを育てる関係の中ではむしろこれが当たり前になっています。
選手とコーチの中での関係性が、前述した関係であればコーチの実績を超えるアスリートが育つ事はありません。
しかしスポーツの世界では過去の記録を超えることが前提になっておりコーチの実績を超えたレベルで戦っています。
これまで誰も経験したことのない領域で、戦う事を前提に、コーチと選手がそれぞれの立場から真摯に向き合い、自らを鍛え、議論しその中で生まれてくる様々な可能性をトレーニングすることによって記録を更新していくと言うのが当たり前になっています。
コーチは自分の成功体験に固執せずで様々な可能性を受け入れる柔軟性が必要ですが、選手自身にも自分にとってより良いより良いやり方に対し真摯に向き合いその可能性を受け入れると言う自律的な判断が求められます。時として選択の集中の結果、これまでの自分の築き上げた何かを捨てるという決断も求められます。
何かを得るためにはないかを捨てるというリスクを負う必要があるわけです。そうした決断を自分で行い、チャレンジすることがセルフマネジメントの極意ではないかと思っています。
話は分かったけどのうちの社員はまだそんなレベルじゃないんだよね~
ともしお思いの方、
リモートワークは導入してもたぶんうまく機能しないのでやめておきましょう(笑)
2.「ねばねば」から「わくわく」な働き方(生き方)へのCHALLENGE
さて、セルフマネジメントで働くことになると全て自分軸で判断する必要が出てきます。
より良い答えを自分の中で探すと言う問いを立てることになるのですが、この時に「自分はどうしたいのか」と言う視点で発想することが良いようです。
セルフマネジメントでは自分の決断に対して自分がそのリスクも含めた責任を負わねばならなくなります。
その時に重要な事は「後から後悔しないこと」、「自分が決めた決断に心の底から向き合いそれに打ち込めるかどうか」と2点、どうせリスクを背負ってチャレンジするのならば自分自身がそのチャレンジを楽しむ事ができ、かつ、結果に対して後悔のないやり方にこだわると言う事ですね。
何か新しいことに取り組む時は全て自分の思い通りにするわけではありません。成功するか失敗するかは神のみぞ知ると言う部分があります。
しかし、何かに夢中になって打ち込んで、その結果がうまくいく間失敗しようが結果が出るまでのプロセスがめちゃめちゃ楽しかったと言う思い出を持っている方は多いのではないでしょうか?
このブログを書いているときは、東京オリンピック真っ盛りなのですか、メダリストのインタビューを聞いていると楽しめたと言う発言をしている人が多いことに気づいてますか?
遊びじゃないんだから真剣にやれみたいな形で怒る人もいらっしゃるのですが、理由があります。
ゾーンに入ると言う言葉で表現される状況があります。欲求5段階説で有名なマズローもその本の中で書いているのですが人間の自己実現欲求のもう一つ上にはいわゆるこのゾーンに入った状態があると言うことを彼は書いています(マズローは60年くらい前の時代を生きた人でスポーツやっていた人でもないのに何でそんなことがわかるんだと個人的には思っています)。
最近のメンタルトレーニングの領域では「勝たねば」と言う思いで戦っているとそういう状況にはあまり入れず、ゲームそのものに無我夢中で没頭している状態だとこのゾーンに入りやすくなるということが検証されているようです。
何かのために戦うのではなく、その状態そのものを自分自身が心の底から楽しめ没入している状態のほうが良いパフォーマンスが引き出せると言うことがスポーツの世界ではある程度明らかにされているわけです。
自分の人生の中で大きな割合を占める仕事の中でもこういうゾーンに入るような仕事の進め方にチャレンジしてみませんかと言うのが2つ目のチャレンジです。
以前に書いた上記のNOTEでもまとめさせていただいていますが、仕事をライスワークでなく、ライクワーク、もしくはライフワークにしてみようという事でしょうか?
「仕事にそこまで自分をさらけ出して向き合うのは嫌」という方もいると思います。それはその人の価値感であり、ライフスタイルなので無理強いする必要がないと思う思うのですが、リモートワークはやらないほうがいいかもしれません。
というのはリモートワークになるとどうしても自分を律していかざるを得ない部分があり、そこにたいしてわくわくで向き合えないとめちゃくちゃストレスが溜まってしまう可能性があると思っています。
3.リモートワークって中小企業に向かない??
一般的にはそのように言われていますが、ヤマキンは逆だと思っています。リモートワークって実はその会社でしか得られない価値を提供する可能性があると思っていて、それは会社の知名度でも、規模でも、給料の高さでもない何かを提供することのできるツールだと思っています。
仕事に自律的に向き合う環境が生まれ、その中で得られるわくわくは自己実現欲求のさらに上のステージの満足感を与えてくれるものだとするとそれは一度味わってしまうともう手放せなくなってしまうものではないでしょうか?
中小企業って知名度や規模や、給料の高さで選ばれる可能性が低い(大企業って、そういうもので会社選んでいる人が多いという実態の逆説的な発想ですね)という現実があり、逆に言うとそのようなもの(安定欲求や帰属欲求)より上位の欲求に基づいてその会社を選ぶ人が集まっている可能性が高いという仮説をもっています。
お金でない価値をその会社で働くことで得られるというのはめちゃくちゃすごいことですよね~
そういう会社を北陸で増やしていくお手伝いをしたいと思っています。
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