見出し画像

Netflixを解約するまで後23日〈イカゲーム3話〜最終話〉

とうとうNetflixに堕ちてしまった哀れな人間による恥の多い備忘録である。せめて心までは堕ちぬよう抵抗していくために筆を取る。
Netflix、お前は「キャンセルや解約は簡単にできますのでお気軽にどうぞ!まっどうせそんなことできないでしょうけどね!こぉ〜んなに面白いコンテンツだらけの我がNetflixですから!」とのたまっているが、絶対に思い通りにはさせない。

前回から少し間が空いてしまった。まぁ毎日更新出来れば御の字なのだが、やはりドラマコンテンツは映画一本と違い流石に長すぎる。あまりに分割して記事にするのもアレなので、今回は全話観てからの感想となります。

『イカゲーム』第3話〜最終話

前回の記事で、『イカゲーム』から観るコンテンツに触れるまでの障壁の低さとそれに付随する韓流メディアの強みという話をしたのだが、今回全話観たことで逆に弱みが見えたような気がしないでもない。

もう率直に言うなら「1話が面白すぎた」に尽きる。
1話で見せたテンポとシンプルとバイオレンスの部分が、しっかりとしたヒューマンドラマが始まったりや別軸の話が展開していくにつれてどうしても弱くなってしまった印象がある。
初回のダルマさんが転んだ、2回目の型抜きのような「自分vs黒幕」の戦いで楽しませてくれた理不尽かつ快活なバイオレンスがどんどん「自分vs別の相手」になっていくのはちょっと思ってたのとは違うなぁという感想になってしまった。

これに関しては1時間ドラマ×9本という長丁場において、前回書いたキャッチーな味がクドくなってしまった結果のようにも思えた。
1話のパッと広がるインパクトがあったからこそ2話の暗い動機編が観られたのであって、その1話を超えるモノが最後まで来なかった以上尻すぼみに思えたのも致し方ない。
だがこれはこの作品が悪いというよりも、ドラマ尺に向いてなかっただけのような気はする。韓流コンテンツの強みを活かすなら「一撃逃げ切り」が最善手なので、むしろデスゲーム物でここまでしっかり辻褄を合わせたのはかなり優良作品と言えるのではないだろうか。

しかしそれは真っ当な「面白さ」であり、初回で味わった「気持ち良さ」には最後まで出会えなかったのが視聴していて心残りだった。
次回作に続く布石は打っているのでそこは純粋に楽しみにしたい。

それはそれとして主人公の役者さんカッコいいですね。なんというか福山雅治と大泉洋と役所広司を足して3で割ったような。よく見る「韓流スター」のイメージとはだいぶ違うビジュアルなので、ちょっとそっちの大陸感があまり得意じゃない人もとっつきやすいと思う。

キャラクターで言ったら最後まで悪態をつきまくっていたあのオバサンがめちゃくちゃ良い。
本当にイヤな女で七つの大罪を全て煮詰めたようなキャラなんですけど、極限状態が続きどんどん正常な精神じゃなくなっていく人々とは違い、どんな時でも自分を顧みず強いものに媚び都合の良いことだけを言いながら結果周りに誰もいなくなっていく。そんな1から10までただイヤな女だが行動は良くも悪くも一貫しているという強さ。悪人は長生きするなんて言葉があるが、彼女を見ていると納得ができるしどこか天晴れと思えてしまう。話を作る上でこういうキャラが作れたらすごく展開が楽だろうなぁ。

というわけで『イカゲーム』楽しませてもらいました。傑作ではもちろんあるのですが、9時間である以上どうしても冗長に思えてしまうところが出てきてしまうので、まずは1話を観るだけである程度はOKかなという気もします。実際パロディモノでもダルマさんが転んだ以外観なかったしな…

次回何を観るかは悩み中だが、解約までのタイムリミットがあるのでペースアップしていきたいところだ。何がオススメがありましたら教えてくださいな。


Netflixを解約するまで後23日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?