選択的夫婦別氏制度
選択的夫婦別(べつ)氏(うじ)制度と読むらしい。
結婚すると夫か妻の姓に統一して必ずどちらか片方の姓を名乗らなきゃなりませんというきまり。残念ながらわたしも経験したけれど、姓が変わるのはたいへんにめんどくさい。名前が付いているもののすべてを変更する必要がある。
免許、パスポート、マイナカード、銀行口座、クレジットカード、電気、ガス、水道、自動車名義、不動産名義、賃貸契約名義、印鑑登録、住民票、会社関係のありとあらゆるもの、健康保険、年金、携帯電話、生命保険・損害保険、いろんな名義、アマゾンプライムも、Netflixも、会員登録系の変更…。
やったことある人はお疲れさまでした。
やったことない人はちょっとだけ想像してみてほしい。考えただけでうんざりすると思う。ほんとばかみたいだ。
「男女どちらかの」というけれど内閣府男女共同参画局のホームページを見ると95%女性が姓を変更しているらしい。既婚女性のほとんどが、このものすごくめんどくさいことをやらされている。時間も手間もかかるし、再発行とかするのはお金もかかる。
こんな無駄な労力を、結婚する人のどちらか片方だけに強いるなんてばかみたいだ。
姓なんか変える必要ありますかいな?
しかもすごい不公平。
なにがなんでも夫婦同姓にしたいのなら、両方とも姓を変えればいいんだ。
田中さんと佐藤さんが結婚したら田中佐藤とか、山本さんと鈴木さんが結婚したら山本鈴木とか。山本鈴木さんと田中佐藤さんが結婚して、山本鈴木田中佐藤となり、そしてどんどん姓の文字数が増えてってすごく不便になって困ればいいのだ。
もし百億万が一こんな決まりができたら、どちらの姓を先に持ってくるかでまた揉めたり、お作法が流布されたりするのだろう。そうなって90年とか経つと、文化だとか言う人が現れたりするのだろう。
やめてほしい。
効率よく徴兵するために作られた日本の戸籍制度は、いまの日本人をしあわせにするのに全然役にたってない。むしろじゃまだから、早くどうにかしていただきたい。国の偉い人。
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