【月刊Portland vol.3】 答えは、すぐに出さなくていい
一つ大きな区切り目だった3ヶ月を、乗り越えました。「3」がつく月は、ちょっと気を引き締めなければいけないと言われる数字だとも、何か変化する月でもあると聞いてきた。私にとっても、本当にそんな言葉通りの1ヶ月でした。
やっぱりまだ慣れない海外で暮らしてるから、ヒヤっとすることは尽きない。だけど、今のところ安全に無事にやれていることに、日々、感謝です。これからも、そう乗り越えられることを願います。
今月のハイライト
盛り沢山だった8月。ハイライトは、こんな感じです。活動一つひとつについてこのnoteには書きませんが、もし気になるトピックがあれば、いつでも気軽に聞いてください!
「今の自分に必要なことが、必要な時にちゃんと自分の元に来るのだ」という受け止め方を、ここまで歩いて来た3年間を経て、良い時も悪い時もするようになりました。幸せを、不幸せを、安売りしない。ちゃんと、受け取る。
それで思い出すのは、1ヶ月目にこっちで出会ったハイカーの兄貴。自分でやってるお店を半年くらい休み、アメリカへ旅に来た人でした。彼の周りでどんなことが起きたとしても、日々は続いていってしまう。そう思って、お店の経営を止め、しっかり自分の感情を味わうためにここへ来た人でした。
意識して、止まる。その中で、気づくことがあり、進むことがある。私も休学を始めた4月から、ひとつひとつの出来事を味わっています。3ヶ月目くらいから、「やっぱり自分はそうだよなあ」という方向への流れが増してきている気がします。
3ヶ月目の変化① : 英語
「3ヶ月を乗り越えたら」と聞いていたけど、体は適応してくるもので。やっぱり今月くらいから、英語を聞き取れる量が増えてきた気がします。お店での店員さんの会話を楽しめる。知らない人に話しかけれる。安心できる人の前で、おしゃべりになっちゃう。友人の彼氏チェックに付き合えちゃう。
あと、自分の精神衛生上によくないことに対して、「それ話して、お互いの何のメリットがあるの?興味ないし、聞きたくもないんですけど。」くらい、英語で言い返して、心を守ることが、ちょっとだけ、できるようになりました。まだまだ、やられる時もあるけどね。悪意しかないヘイトクライムなどには有り難いことにまだ出会ってない。だけど、言語がたとえ違ったとしても、悪気がなくても、無意識的な押し付けや上下の関係を言葉から感じることが、少しずつできてきているのかなという気がする。
大学に入ってからはまともに英語をやってなかったし、大学受験までの勉強の中で、Speakingの勉強歴は本当にほぼないようなもん。そんな中でも、「もう飛び込んでやる!えいっ!」って飛び込んじゃったのは、いい選択でした。もちろんまだ全く上手くいかなくて落ち込む時もあるし、自分が今後使いたいレベルからすると、まだまだ。
だけどもし、英語が壁で留学に悩んでる人がいたら、行っちゃえば、本当にどうにでもなる。どこまでそれを伸ばしたいかは自分次第だけども、もし行く前に悩んでる人が周りにいたら、いくらでも背中押します。連絡ください!
3ヶ月目の変化②:寝食を共にしなければ
この3ヶ月を通して新たな人たちと出会い、「自分」というものの外側が少しずつ溶けていって、良い意味で分からなくなっていくような感覚と、「やっぱりそうだよな」と思うもの、そしてそう思うルーツがどこから来ているのかが、少しずつ確信に変わった感覚。この2つが共存していることに気づいた月でもありました。
このパートで書いておきたいのは、前者の方。ここに来て受けたカルチャーショックは、宗教でも国籍でも文化の違いでもなかった。そのへんは昔から少しだけ勉強したのもあったかもけど、それらの違いは、今のところ「おお、やっぱそういうもんだよね」と確認するレベルで。
それよりも、生まれ育ちによる違いによるショックというか、そこから学ぶことが沢山ありました。アメリカだからというではない話だけど、私はここに引っかかったので、改めて書いておく。
自分が今まで苦しさを感じていたもの達は、たしかに社会にある。だけど、なぜそこが残り続けているのかという問いに立ち戻った時、一つある、特定の人々の存在。そこを、私は感覚的にそれを理解できていなかったなあと。それは、その感覚を持つ人と寝食を共にして、自分も変化した時でしか感じ取れないことがあるのだ、と。そしてこれは時が経てばすぐ自分の知ってる「普通」に引き戻されてるよと、自分の中でリマインドされた月でした。
3ヶ月目の変化③ : それでもやっていく
そしてさっきの2つの感覚でいう後者の方。3ヶ月目、より色んな人に出会い、経験し、感じる中で、今の自分がアメリカにいる間にやりたい方向が、大分クリアになりました。とくに、コミュニティカレッジの夏タームを終了した時に、それは確信に。
詳しくは別で書いてるところですが、生徒としては同じだけど、ここにいる人の目的もバッググラウンドもよく考えたら、全く違う。それがコミカレの面白さの一つ。なのに、どっかで「同じ」にしようとしてしまう自分がいて、それが原因で悶々としていたことも、いくつもあった。だけど、その「違い」を「違い」のまま楽しもうとするということが、もう一歩だけ、体で感じることができた気がします。
言葉でいうのは簡単だけど、無意識のままやってることに気づくのは、ずっとずっと難しい。そんな自分も分かった気になって分かってないこともいっぱいあると思うから、小さなサインをいつまでも、ちゃんと心に引っ掛けたまま、考え抜くことを今後も辞めないようにしたい。
そして、自分は「やっぱりこっちに行きたいんだ」と確信に変わったこと。それは、今学びたいことを学ぶことだし、とにかく地に足をつけて手を動かし続けることだし、旅だし、次のステップを決めることだし、社会に対するヒントを探すことでも、あります。
不器用なので、継続的な日々のSNSの発信は減るかもしれない。8月も途中から内側に落とし込むのにいっぱいで、ピタリとSNSの更新を止めていたら、大好きな友人たちから「生きてる?」とメッセージをもらうことが増えちゃいました。びっくりさせて、ごめんね。息してます。息しすぎてます。
こっからの日々は、より今の自分が心血を注ぎたいところへ、思いっきり、気持ちを注ぎます。正直、何かのせいにすれば簡単に手を抜ける所もあるんだけど私の行きたい方向にいる先輩たちは、やっぱり、それでもやってる。まだまだな私ですが、「それでも、やっぱり、やりたいんだ」と未来の自分のためにも、ここに記しておくぞ。
(でも寂しいので、ちょいちょい近況教えてちょうだいね。)
3ヶ月目の変化④: わからないタネを増やす
正直、私の中でまだまだ散らばるそれらがどう繋がるのか、分からないことが沢山あります。ああ、一個やっとそうなんだと腑に落ちたと思ったら、また一個、分からないとモヤモヤが増えていく。
何かひとつのことを簡単に言い切ることが苦手で、「わかりやすさ」と「わかりにくさ」のあいだで生きることは、そこは今もトライしてる。だからこそ、結局「こやつは何をしてるんだろう」と思う人もいると思います。それに悩むような時もあったけど、今はその恩恵を全面に受け、フットワークをより軽く、興味があれば、どこでも突っ込みまくれています。
3ヶ月目、こっちで出会った大学教授を経て、「答えは、すぐに出さなくていい」という言葉に出会いました。それは私がすぐに外へアウトプットしようとしていたり、どっかで結果を求めようとしていた時のことでした。
もしかしたらいつか発芽するかもしれないタネを、自分に中にいっぱい増やす。そこに一旦、今は「時間もお金も気持ちも使うぞ!」と決めてから、3ヶ月目、圧倒的にやることが増えたとしても、気持ちは、よりシンプルになれた気がします。
4ヶ月目、旅と学び
さて、4ヶ月目です。これを乗り越えたら、残り留学も半分。早すぎるぜ。コミカレは、1ヶ月ばかりの夏休み期間です。今週から2週間くらい、西へ東へと、ひとり旅に出ます。
元々は、こっちでできた友人と西海岸の方を旅する予定でしたが、まさかの数日前にドタキャン。それを機に、もう一度、自分に素直になった時に、頭に思い浮かんだ場所へ、思い切って行っちゃうことにしました。
ドタキャンされた日、きっちりと決めていた全てのプランを白紙に戻ったけど、その日のうちに、180度、変え、航空券もホテルも全部とっちゃいました。「自分でも、何を考えてるんだろう」と思いつつ、その余白の多さと自分にとって必要だった方向へ向かっていることに、やっぱりワクワクしてる自分もいます。
何がどうなるかわからないけれど、予定を決めすぎず、フラフラと気が向くままに動いたり、バケットリストを消化したり、本読んだりしたいと思います。「やらなきゃ」と焦りすぎず、そのときに感じることと体に向き合う時間の中で、生きたいと思います。
そんな無計画で生きる力低すぎ女のプランを支えてくれている大好きな仲間たち、本当に、本当に、ありがとうございます。最初は、手を伸ばせたら届きそうなものが崩れたショックで、しばしば、ぼーっとしていた。だけど、支えてくれた一人ひとりのおかげで、まだ旅自体は始まっていないけど、そのプロセス中で偶然のように起こる出来事たちに気付かされることが、いっぱいありました。
とにかく、健康に、安全にだけは気をつけて、いまの自分が何を感じるかの時間を、過ごしてくるぞ〜。お土産話、いっぱい持って帰って来ます。落ち着いたら、ゆっくり話しましょう!
今月も、読んでくれて、ありがとうございました。ではまた、来月の「月刊Portland」で!
いつも、応援、ありがとうございます!サポートいただいたお金は、6月から約8ヶ月間のアメリカの留学費に全額使い、その体験を、言葉にして、より多くの人に、お返しできたらな、と思っています。