ポロック作品のマンネリ地獄

ポロックの作品みたいなものを自分で制作してみて思ったことはマンネリに陥りやすいということだ。

ポロックも生前は余り評価されなかった理由は作品が筆を使わない抽象芸術で前衛すぎたのも大きいが、作品がマンネリ化していて批判者からも進歩がないという酷評もあったのではあるまいか?

同じような作品を制作していれば作家だってマンネリ地獄でこのままでいいのか?で悩むし、別の表現も考えたいと思うのは自然だろう。

もちろんマンネリがすべて悪いということはなく、むしろ自分の作品がマンネリであることが創作の原点であると考える作家もいるので必ずしもマンネリは悪ではない。

とはいうもののマンネリを繰り返していれば自分の作品はこれでいいのか?という悩みは宿命的につきまとうのではあるまいか?

ポロックと同時代の作家にマーク・ロスコもいるが、マーク・ロスコもポロックと同じようにマンネリのような抽象画を書きつづけ、最後は悲劇的でもあった。

自分がポロックのような作品をある程度、制作してもマーク・ロスコのような作品が制作できないことは少なからずある。

さて、マーク・ロスコのようなシーグラム絵画を制作しようか?と考えるが、実際、自分はどうすればいいのか?は残念ながらまだ、分からない。

抽象芸術が多い現代アートを理解して魅力が分かるまではマンネリ地獄を自分で体験してある程度、自分の頭で考えるトレーニングが必要なのではないか?と体験的に思った。

作品の創作や個展、公募展のための資金不足に苦しんでいます。次の作品製作のために金銭的に協力してくれるとうれしいです。