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曲がらないスプーン

コントの覚書です。
我ながら「もう書けないなあ」と思ったストーリー。おまけに時代が移り変わると、いつの話をしてんの?になりそうな。
そんなものばかりですが。

これもまた古いコントです。
「5円玉」(2011年)というネタです。

普段から疑い深い性格から
生まれたようなコントですが、
催眠術は昔からそもそも即興のエチュードに
しか思えず、
観てるこちらが
こちょばい気持ちになるものです。

なので、かかってもかからなくても
どちらでもいい暗示、
そして言われた方も受け身がとりにくい暗示を
さもスピリチュアル風に念じる奴がいたら
馬鹿馬鹿しいかな、と想像して
書きました。

〝今から5秒数えると〟

「いま飲んでるスープがもっと好きになります」
「応援してるロックバンドにもっと興味を持ちます」
「親孝行をなるべくしたくなります」
みたいなことを言っていたと思います。

オチとしては、仲間がふざけて
「お前にもかけてやるよ。あなたは
だんだんこのメンバーにメシを奢りたくなります」と僕に催眠術をかけたら
すぐかかり、店の会計をあっというまに済ませる、という終わり方です。
オーソドックスですね。

我ながら教科書のようなコントで
好みではありません。
65点を目指した本はやはり65点の
お客様の笑い声しか生み出さない、という
悪い例です。

にしても、催眠術にかかりやすい人は
素直な人とよく言われますが、
それってノリが良い、ということ。
みんなに好かれてモテる人ですよね。
あなたはだんだん眠くなる、で眠れたら
わたしは心療内科に通わず済みます。

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