【Vol.1】ジャザサイズスタジオ宇品は「1人時間」を過ごす場所
「ジャザサイズスタジオ宇品」がオープンしたのは約6年前のこと。
今では、スタジオ宇品を居場所としている方がたくさんいます。
「ジャザサイズ」や「スタジオ宇品」の魅力はどこにあるのでしょうか。
目の前に海が広がるこのスタジオで、オーナーの溝﨑(みぞさき)英子さんにお聞きしました。
実は「1人時間」を過ごしに来ている人が多い
ここは、みんなが過去や背景を知らないんです。
だから、逆に素になれるのかと。
よくレッスン中に、「フレスタ(スーパー)であっても声かけちゃダメよ(笑)」って言ってるのは、ここだけの付き合いがあるからなんです。
誰かのママじゃなくて、職場の◯◯さんでもない。隣の人のことを、何も知らないこともある。どこに住んでるとか、何歳かとか・・・。
そんなことは関係なくて、この空間を「一緒に楽しめればそれでいい」っていう空気感があるんですよ。
それが、きっと心地いいんだと思います。
ジュディ(ジャザサイズ創始者)が更衣室をつくらなかったのも、それが理由なんです。
更衣室があると、どうしても煩わしいことが起こりますから・・・。
だから、ここの関係は、とても「クリア」で「シンプル」!
素でいられるし、ここに来るとホッとする人が多いんですよ。
それが、ジャザサイズが「サードプレイス」になる理由なんじゃないかと思います。
むしろ、逆かもしれないですね。
1人の時間が必要な人が、ここで「自分の時間」を過ごしてると思います。
他の人と話さない人もいっぱいいるし、スマホをみてぼーっとしている人もいるけれど、それについて、みんな気にもしていないんです。
さっきも、クラス後に一人で窓の外を見ながらストレッチをしている人がいたんですけど、その時、隣の人はまったく気にせず、片付けをしていたんですよ。
そういうことが普通にあって、いい光景だなって思います。
「きっと、素でいてもどんな自分でも、きっと認めてくれる。」
そういう安心感が、ここにはあると思います。
あたたかい目で「放っておいてもらえる」場所
それぞれが「全く無視の状況で、1人で黙々と筋トレしてる」のとは、全然違うんです。
みんな、誰が何をしていても気にもしないし、深入りもしない。
でも、みんなが隣の人を尊重している雰囲気があります。
たとえ、それがどんな人であっても。
はじけてても、元気がなくても。
どんな自分でも尊重してもらえるから、心地よくなれるのかと。
だから、1人でも来ることができるんですよね。
企画・取材・執筆:木村 渚
撮影:松村 拓洋(たくみ)
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