WEST END BLUES / LOUIS ARMSTRONG
ピナ・バウシュのダンス作品(の片鱗)を初めて観たのは、ペドロ・アルモドバルの映画『トーク・トゥー・ハー』(2002)の冒頭シーンで、ひとりの女性が目を閉じ、夢遊病患者のように彷徨うたびに、舞台中に散らばった椅子に女性がぶつからないよう、舞台中に散らばった周りのダンサーが動かして行先行先に急いで舞台上に彼女の居場所=余白をつくるという『カフェ・ミュラー』(行先をつくるという所作は子供のころ大好きだったアナログゲーム『チクタク・バンバン』を彷彿とさせた、のだが、誰か覚えていま