静岡新聞・夕刊「窓辺」掲載記事(2020.5.22)

静岡新聞で連載中のエッセイ第8回が、5月22日の夕刊に掲載されました。
新聞社にご許可いただき、全文をここでも紹介させていただきます。

今回は、緊急事態宣言を受けて企画した、「ねぇ、いまなに読んでる?〜あの人と、本で繋がるひとりの時間〜」の裏話。

繋がりましょう。本を通して。

あの人は、いまどんな本を読んでいるんだろうーー。
「ねぇ、いまなに読んでる?」という問いかけに、18人の作家が答えてくれました。

物語があれば、離れていても同じ時間を過ごすことができる。
物語があるから、次また会ったとき、話したいことが増えていく。
どんな言葉でそれを伝えよう。
誰かを思いながらする読書の、なんと幸福であることか。
本という存在の、なんと頼もしいことか。

私たちは同じ今日を生きている。
「ねぇ、いまなに読んでる?」を合言葉に、ひとりの時間を、あの人と一緒に過ごしてみませんか?
                     (サイトトップページより)

サイト冒頭に綴ったこの言葉は、企画に込めた思いでもありました。
本の持つ可能性を信じているからこそ、書けた文章でもあったと思います。
けれどいま、この言葉に誰より救われているのは私自身かもしれない。そんなことをしみじみ感じていたりもします。

企画に参加してくださった作家のみなさま。
角田光代さん、片岡義男さん、北村薫さん、柴崎友香さん、朝吹真理子さん、西加奈子さん、星野智幸さん、森見登美彦さん、米澤穂信さん、穂村弘さん、江國香織さん、久住昌之さん、長嶋有/ブルボン小林さん、山崎ナオコーラさん、吉村萬壱さん、上田岳弘さん、豊崎由美さん、岸本佐知子さん。
改めて、ありがとうございました。



本の中はどこまでも自由で、広い。
ときどき迷子になったりしながら、また会える日まで楽しく過ごしましょう。

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