「ねぇ、いまなに読んでる?」〜あの人と、本で繋がるひとりの時間〜


こんにちは!木村綾子です。

これまで経験したことのない状況が、いまなお世界規模で続いています。
みなさん、元気でお過ごしですか?

私はと言うと、春から新しく「蔦屋書店」で企画のお仕事をご一緒しはじめた矢先の緊急事態宣言。
まさか、本屋を訪れる自由さえ奪われてしまうとは…!

新型コロナウイルス、許すまじ。
でも、ただ力んでいても奥歯がすり減るだけなので、こんな企画を立ち上げました。

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繋がりましょう。本を通して。

あの人は、いまどんな本を読んでいるんだろうーー。
「ねぇ、いまなに読んでる?」という問いかけに、18人の作家が答えてくれました。

物語があれば、離れていても同じ時間を過ごすことができる。
物語があるから、次また会ったとき、話したいことが増えていく。
どんな言葉でそれを伝えよう。
誰かを思いながらする読書の、なんと幸福であることか。
本という存在の、なんと頼もしいことか。

私たちは同じ今日を生きている。
「ねぇ、いまなに読んでる?」を合言葉に、ひとりの時間を、あの人と一緒に過ごしてみませんか?
                     (サイトトップページより)

サイト冒頭に綴ったこの言葉は、企画に込めた思いでもあります。
本の持つ可能性を信じているからこそ、書けた文章でもあります。


繋がる仕掛けは、こうです。

作家さんの「いま、これ読んでる。」セットをご購入くださったすべての方に、直筆サイン入りメッセージカードをプレゼントします。

お手元に届いたら、あなたの生活に寄り添う言葉として、大切にしてください。
そして。本とメッセージを通して、あの人の「いま」と繋がったら、今度はそのバトンを誰かに繋げてみませんか?
「#ねぇいまなに読んでる」のハッシュタグをつけて自由に交流してください。

SNSでもさっそく盛り上がっています。嬉しいなぁ。

(日夜エゴサーチにいそしむ管理人。それは私)

これからも続々と、作家の「いま、これ読んでる。」が公開されていきます。
楽しみにしていてください。
私はとても、楽しみです!
(注:5月15日に18名全ての作家を公開しました)


最後に。
この企画がみなさんの元に届くまでの日々のことを、少しー。
ひらめいたのは、7都府県に緊急事態宣言が発令される前夜のことでした。多くの商業施設が翌日からの休業を発表する中で、書店もそれは例外ではなく…。
これからの長い自粛期間中、ネットで本を買い、ひとりでそれを読む行為にも、誰かと共に過ごしているような演出ができたなら。
そんな思いをメールに綴り、作家さんひとりひとりにお送りしました。
参加してくださった作家さんたちからアンケートの回答が届くたび、「ああ、このひとは、いまこんな本を読んでいるんだ」と知ることができ、その時間、私は一人ではありませんでした。
メールに添えられていた「必ずまた会いましょうね」という言葉は、孤独なテレワークに温かな光を灯してくれました。
「本」と「人」との繋ぎ目にある「本屋」の役を担える喜びを、改めて感じていました。


場所を提供してくれた「二子玉川 蔦屋家電」さん、「蔦屋書店企画室」のEC担当さん、拡散にご協力くださった全国の「蔦屋書店」のみなさん。そしてなにより、この企画に参加してくださった作家のみなさま、企画と出合い、声としてSNSで発信してくださっている本と本屋を愛するすべての方……。
本当にありがとうございます。大好きだー!!!

本の中はどこまでも自由で、広い。
ときどき迷子になったりしながら、また会える日まで楽しく過ごしましょうね。



2020.05.01
木村綾子

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