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2023年度獨協医科大学医学部 英語 #過去問分析

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【学校情報】

一般(前期)
科目
英語 60分100点
数学 60分100点
理科(2科目)120分 100点+100点
合計400点

試験日は2日連続だが、自由選択制を採用しており、2日間受験しても良いし、1日だけ受験しても良い。2日受験した場合、その日の合計点が高得点の日の結果が採用される。
ちなみに、点数は素点ではなく、標準化された数値が採用されること、合格最低点が発表されないことから、目標点を定めにくい学校の一つと言える。
また、指定校推薦等もあり、一般入試での募集人数は全体の定員の半分程度となっている。

【全体概評】

英語については、(医学部の中では)文法問題が比較的多い印象で、並べ替え問題や4択文法問題が出題される。並べ替え問題は比較的取り組みやすいが、4択文法問題はちゃんと選択肢を読まないと引っ掛かりそうな問題もちらほら見られるので注意が必要。文法にしても長文にしても、全体的によく読まないと間違える問題が多い

長文については、医学的な内容はあまり出題されない。人間に関しての実験など自然科学系の内容は問われるが、理系以外の内容も多く登場するので、出題テーマは様々幅広い印象。

全体的に時間は足りない。各問ごとの難易度にばらつきがあるので、簡単な問題できちんと点数を積み重ねることが大事。逆に吟味が面倒な問題は後回しにしていくなど、自分の中で解答のルールを決めておくと良いと思われる。

【大問毎の分析】

大問1

A長文読解
空所への文章補充6問と内容理解問題(英問英答)が2問
エドガー・アラン・ポーの話で、医学部の入試問題としては独特なテーマだと思われる。

7番は他の問いで見たところだったので答えは即答できたが、8番は探すのがやや面倒。ただ、ほとんどそのまま答えの選択肢と同じことが本文に書いてあるので、難易度としては高くはないと思われる。ただただ面倒という問題。

B長文読解
基本的にはAと同じような感じ。ただ、空所が7問に増えているのと、下線部が引かれていて、その内容(意味)を選ぶ問題が3問追加されている点が異なる。

時間無制限なら出来てほしい問題が多い。ただ、制限時間が厳しいと考えると中々難しい。特に15番と18番は根拠が離れたところにあるためかなり難しい。15番については、「よくわかんないけど多分これなんだろうな」という選び方で正解は選べるとは思うが、厳密な根拠を求めるとやりにくい。
18番のthe key empathy skillsもどこに書いてあるのかがなかなか見えにくかった。(具体例を流し読んだり、(B)を直前だけ見て解いてしまった弊害?)

また、16番は引っ掛かった人が多いかもしれない。「前の疑問文の内容が否定になっていて、答えがNoってよくあるひっかけのやつだ」と思ったかもしれないが、質問自体は「Is it」で聞いていることに注意。後ろを読んでいけばWe may have an abundance of empathyと書いてあるのでミスには気が付いてほしいところ。

大問2

A会話文
全体の中では簡単な問題だと思われる。短時間で3問ともに正解したいところ。21番の空所がだいぶ下の方だったので全部読むべきか迷うところ。これくらいなら全部読んでも良いと思われる。(ただ、私は最初のMikeの発言は21番とあまり関係が無いと思って流し読み、あとで必要なところだけ拾って読んでしまった)

B脱文挿入問題
選択肢が余る(全部使わない)ので注意。一つ間違えると芋づる式に失点する可能性がある問題なので苦手な人も多いのではないかと思われる。

自信を持って埋められる所から先に埋めてしまって、選択肢を減らすと解きやすいが、論理関係を丁寧に追っていかないと正解できない問題も多い。獨協医科大学は文章を穴埋めさせる形式が多いので、苦手な人はこの大問や大問1の問題に絞って徹底練習すべき。

個人的には2022年度に比べると個人的には解きやすかったが、形式に慣れた部分もあるかもしれない。
いわゆるディスコースマーカーの吟味はもちろんだが、前後の内容を踏まえて解くことで対応できるところもあり、解きやすい印象を受けた。(4段落・5段落はほとんど見ていない)

大問3

並べ替え問題
語句整序は基本的にはそんなに難しくない印象で、5問中3問以上は確実に正解したい。
(4)はやや難しかった(表現を知っていないと難しいということと、toを置く候補が複数あるため)と思われるが、その他の問題は比較的やりやすい問題だったと思われる。(5)の連鎖関係詞は気が付いて即答できてほしいところ。

大問4

4択文法問題
細かいニュアンスの違いなどは難しいが、文法的におかしい選択肢を切っていけば正答率は上がるはず。(2)のように空所の最初のところだけを見て1番を選ぶのではなく、最後まで見たときに後ろの動詞から答えが分かるというケースもあるので、早合点しないように注意が必要。
問われている文法・表現自体は受験者がおおよそ持っているであろう定番の文法問題集(ネクステージ、Vintageなど)には載っている表現であるため、個人的には8割正解したいところ。

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