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2022年度獨協医科大学医学部 英語 #過去問分析

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【学校情報】

一般(前期)
科目
英語 60分100点
数学 60分100点
理科(2科目)120分 100点+100点
合計400点

試験日は2日連続だが、自由選択制を採用しており、2日間受験しても良いし、1日だけ受験しても良い。2日受験した場合、その日の合計点が高得点の日の結果が採用される。
ちなみに、点数は素点ではなく、標準化された数値が採用されること、合格最低点が発表されないことから、目標点を定めにくい学校の一つと言える。
また、指定校推薦等もあり、一般入試での募集人数は全体の定員の半分程度となっている。

【全体概評】

英語については、(医学部の中では)文法問題が比較的多い印象で、並べ替え問題や4択文法問題が出題される。並べ替え問題は比較的取り組みやすいが、4択文法問題はちゃんと選択肢を読まないと引っ掛かりそうな問題もちらほら見られるので注意が必要。文法にしても長文にしても、全体的によく読まないと間違える問題が多い

長文については、医学的な内容はあまり出題されない。人間に関しての実験など自然科学系の内容は問われるが、理系以外の内容も多く登場するので、出題テーマは様々幅広い印象。

全体的に時間は足りない。各問ごとの難易度にばらつきがあるので、簡単な問題できちんと点数を積み重ねることが大事。逆に吟味が面倒な問題は後回しにしていくなど、自分の中で解答のルールを決めておくと良いと思われる。

【大問毎の分析】

大問1

A長文読解
空所への文章補充6問と内容理解問題(英問英答)が2問
5番は根拠が乏しく、個人的にはかなり難しかった。勘で答えて飛ばすべき問題だと思われる。
7番・8番の内容理解問題は、1~6を解いたときにおおよその話の流れをつかめていれば選べる問題も多い。逆にそれだけで決め切れない場合は時間との関係で飛ばしたり、何となくそれっぽいものを選んで先に進むのも一つの作戦。「まぁこれが答えになるんじゃない?」と、選択肢だけ読んでもわかるような内容ではあるので、時間が無ければ厳密な根拠は探さなくても良いのでは?と感じた。(個人の見解です)

B長文読解
基本的にはAと同じ。ただ、空所補充が7問あることと、下線部が引かれていて、その内容(意味)を選ぶ問題が3問追加されている点が異なる。
個人的には14番はかなり難しかった。shadeの意味がわからないとかなり解きにくい。shadeを日陰だと思ってしまうと正解にはたどり着かない。ただ、あえて言えばhad toがあることで、文意に違和感を感じられただろうというのが個人的な反省点。「日陰のあるtarp」って普通じゃん!(had to makeで作らなければならなかったというのは言いすぎ)と気が付ければできたと思うが、そこまで吟味する時間も無いので飛ばして良い問題だったと思われる。

大問2

A会話文
全体の中では簡単な問題だと思われる。短時間で3問ともに正解したいところ。

B文章の並べ替え
この形式は2023年には出題されなかったが、選択肢に順番が書いてあるため、選択肢から吟味していくと楽に解くことが出来る。

C文章補充問題
選択肢が余る(全部使わない)ので注意。一つ間違えると芋づる式に失点する可能性がある問題なので苦手な人も多いのではないかと思われる。
自信を持って埋められる所から先に埋めてしまって、選択肢を減らすと解きやすいが、論理関係を丁寧に追っていかないと正解できない問題も多い。獨協医科大学は文章を穴埋めさせる形式が多いので、苦手な人はこの大問や大問1の問題に絞って徹底練習すべき。

大問3

並べ替え問題

基本的な内容が問われることが多いので、全体の中では比較的点数が取りやすい問題が多い印象。5問中最低でも3問は正解したいところ。(3)は日本語がこなれているので、日本語から考えるとやや難しいと思われる。

大問4

4択文法問題

文法で処理できるところはなるべく正解して欲しい問題。能動・受動、自動詞・他動詞など、問われていること自体は基本的な事柄が多いが、それぞれの選択肢を見て、瞬時に何が問われているかを判断するのは中々難しい。それぞれ日本語の訳が付いていて、(1)のように「させられた」だから受け身だと判断して選択肢2つを消せるような問題もあれば、(3)のように「0から4まで」という日本語を見て、2番を選んでしまいそうになる問題もある。それっぽい選択肢に惑わされるのではなく、「from A to Bだけど、後ろがtoじゃなくてandだから違う」と、パッと気が付けるかどうかが大事。選択肢だけ見ると足元を掬われるので、前後の文章も読まなければならない問題はある。
逆に(6)や(7)のように見た瞬間に答えが出せる問題は落とさないようにしたい。

以上

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