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マーケ脳トレ「パチンコ業界の未来」
はじめまして。木村と申します。
今回は、本日塾長から与えられた田端大学の「マーケ脳トレ」のお題について記事を書き進めていこうと思う所以でございます!
今回与えられたテーマはこちらです!
店舗型のTSUTAYAやレンタルDVDはスマホやYouTubeなどにやられた結果、オワコン傾向があるようですが、TSUTAYAのように時代のトレンドから外れ、閉店が相次ぐことになるチェーン業態のリアル店舗業態はどこでしょうか?
面白そうだなぁと思いました!
このテーマに対して、塾生の方々がコメントで不動産のOYOのサービスについての持論や、信用金庫の話などを展開していたのですが、僕からしたら使ったことが無いのでよく分かりません。
なのでどのように解答するのが良いか非常に悩んでいました!
自分が大学生活で使ったことがあり、身近にあるもので、かつ自分だけが詳しく知っていることで、今回のテーマに該当するものは何かあるのか?
って考えていた末に、これは僕にしかないだろう!
というお題が見つかりました!!!
その答えが・・・
「パチスロ業界」です!
今回は「パチスロ業界の未来」というテーマについて3つの構成でお伝えしていきたいと思います!
<目次>
① 僕がパチスロ業界について熱く語れる理由
② パチスロを打つユーザーのリアルな気持ち
③ アルバイト経験から分かった店側の気持ち
① 僕がパチスロ業界について熱く語れる理由
なぜ僕が「パチスロ業界」であれば自信を持って語れると思ったかを述べると、恐らく田端大学で僕以上にパチスロ業界のリアルについて語れる人はいないだろう、という自負があるからです!笑
ではなぜ、僕にはそんな自信があるのでしょうか?
自信を裏付ける理由はもちろんあります!
話は過去に遡りますが、僕は大学野球部時代に「誰にも負けない得意技」がありました!
それは、野球の練習が終わった瞬間、練習の疲れを微塵も感じさせないスピードで、誰よりも早く寮に帰宅し、そして誰よりも早くスロット店(志木駅のNEW DAIEIというお店)に足を踏み入れることでした!
え、練習後に自主練はしたことないんですか?笑
ん、野球の自主練?笑
何それ、美味いの?笑
っていうくらいスロットに熱中していたと言えば、どれだけ熱を込めてスロットを打っていたのかが伝わるのではないか、と思います!笑
僕はガチ勢でした!
趣味で適当にスロットは打たずに、本気でお金を稼ぐために「すろぱちくえすと」というサイトで台の研究を念入りに行い、月の収支では必ずプラスにするという目標を立てて日々のスロットに取り組んでいました!笑
1ヶ月で50万円稼いだ時は脳汁が止まらなかったですね!笑
それに僕は、パチンコ屋でアルバイトもしていました。
野球がオフ期間の時は、月に13万円を稼ぐほどアルバイトを重ねました。
で、その稼いだ軍資金を基に、スロットを打ちに行く!
要するに、「パチンカス」とみんなから間違いなく言われる生活を、大学時代に送っていたんです!!!
つまり僕は、最強のエンドユーザーであり、かつ、店舗側の人の視点も持ち合わせた「最強のスロッター」であったと自負しております!
なので、現場経験が圧倒的に他の方々よりもあるわけです!
(まさか、こんな形で記事を書くとは思ってもいなかった・笑)
現場経験がある僕だからこそ分かる視点での情報を多くの人に届けられると思ったので、このテーマで記事を書き進めていこうと思ったわけです!
そんな「パチンカス経験」を持つ僕の見解では、結論から申すと、パチンコ業界はTSUTAYAのようにトレンドから外れていく、と予想しています。
オリンピックによる規制がどうとか、非等価になったことで交換率が悪くなったとか、出玉規制を定めるとか、日本政府が国を挙げてパチンコ業界を苦しめる政策を次々に出しています。
こういうニュースの記事だけを理由に、パチンコ業界は今後トレンドから離れていく、と答えるのは簡単です!
しかし、それはニュースの記事を見ればわかることであり、現場経験が豊富な元パチンカスである僕だけの見解にはなりません!
元パチンカスの僕だからこそ分かる「パチスロ市場で行われている需要と供給の価値交換の変化」という視点で業界を捉え、解説をしていきます!
② パチスロを打つ時のユーザーのリアルな気持ち
まずは、顧客側の視点で説明していきます!
外部(政府)の施策によって顧客側に生じる最大のデメリットは「勝ちづらくなったこと」であり、「勝利という高揚感」を感じる可能性が圧倒的に少なくなったことにあります!
これは、僕自身も強く感じました!
オリンピックによる規制の強化や、出玉規制、非等価などの様々な外部環境の変化がある中で、リアル店舗が減少していっている原因は、派手な勝利の可能性が低くなったことで、お客様の動員数が減少し、経営が苦しくなり、結果的に店舗数が減少していっている、と考えています。
ではなぜ、そう言えるのでしょうか?
それは、パチスロ店に向かう人達のリアルな気持ちは、「娯楽という価値」を求めて向かっているのではなく、「楽しみながら”お金を増やす”という価値」を求めて店に向かう人がほとんどだからです!
たとえば、ディズニーランドに行った時に1万円を使用する場面と、パチスロの台に1万円を使用する際に、「顧客が求めている価値」がどう違うのか、について考えてみてください。
前者は、「夢の国を楽しむ」という価値を求めて1万円を払います!
彼らは純粋にディズニーランドというテーマパークを楽しむという価値だけを求めてお金を払っているのです!
では、パチスロの場合はどうでしょうか?
スロッターなら気持ちは分かると思いますが、別に僕たちは「その台をただ楽しむ」という価値を求めて1万円を払いません!
基本的にスロットの台に座る人の目的は「その台の演出を楽しみつつ、投資したお金よりも多くのお金を回収するぞ!」という価値を求めてスロットの台に座るかどうかの決断をします!
なので、ディズニーランドに1万円使った後は、1万円という現金は戻ってこないのにも関わらず、「いやあ、楽しかった!また行きたい!」と言う人達が大多数を占めるのに対して、スロットの台に1万円を使った結果、1円も回収出来ずに店を出る結末を迎えた時に「いやあ、あの台の演出は本当に楽しかった、1万円を払った価値があった」という人は、ほぼいません!
僕は、そういう人に少なくとも出会ったことがありません(笑)
つまりパチンコ店に足を運ぶ人々は、別に「娯楽」を求めているのではなく、本質的には「勝利」を求めている人がほとんどであるという事です!
これが顧客側の視点であり、リアルな気持ちです!
③ アルバイト経験から分かった店側の気持ち
では、続いて店側の視点に立って考えていきます!
このような顧客の気持ちを理解すると、店側が売り上げを上げるためにやるべきことは「この店は勝てる可能性がある」と多くのお客さんに思ってもらいつつも、トータルで見たら店側の売り上げが勝っている、という状態を作りあげることになります!
だから僕はアルバイトをしていた時に、出玉が出ているお客さんに対して声をかけ、「すみません、台の上に置いてあるメダルを下においてもよろしいですか?」と声をかけ、お客様の後ろにメダルを置くことで、出玉が出ていることをアピールする手助けを、よく行っていました!
台の上に大量のメダルが置いてあると、その台の近くを通るお客様の目にメダルが映らない可能性がありますが、下に置くことでお客様の目にハッキリと映るので、店側の出玉アピールにつながるからです!
で、昔はその演出が簡単に、かつ、多く出来たんです!
それは「ギャンブル性」の高い台が数多く出ていたからです!
ギャンブル性が高い台と言うのは、リスクも大きいが、運が良ければリターンもめちゃくちゃ大きくなる台のことを指します!
先ほども述べたように、店側の気持ちとしては、1台くらいお客さんが出玉を多く出していただいたほうが、店側のアピールに繋がりますし、お客さんの口コミでも、「あの店は勝てるぞ」という良い評判がどんどん広がっていくので、非常にありがたいんです!
こういった店側の気持ちを踏まえたうえで、考えて見て欲しいのですが、最近の政府の様々なパチスロの台の規制施策によって生じる店側の最大のデメリットとは何だと思いますか?
それは「勝てる可能性をお客さんに見せること」が非常に難しくなってきているという現実です!
最近、新たに出された6号機という台に関しては、一撃で出る出玉の枚数が「2400枚まで」という仕様になっています。
スロットを全くやったことが無い人は2400枚がどのくらいの値段か分からないと思うので説明すると、等価交換(1枚=20円)で48000円、非等価交換(1枚=17.85円)で43000円となります。
これつまりどういうことかと言いますと、6号機という台を打つ際には、どんなに頑張っても「48000円しか勝てない」という事を意味します!
48000円と聞くと、「充分だろ!」と思われる方もいるかもしれませんが、これはあくまで投資が0円の場合であって、本来そんなにうまくいくものでもないですし、もちろん毎回必ず2400枚が出るなんてこともないので、仮に勝てたとしても、大きな勝利を獲得出来る可能性は、以前よりも格段に低くなっていることがパチンコ業界の規制の動きから読み取れます!
昔の台には「出玉規制」なんてものはないので、5000枚や10000枚を出すことで、1日で10万円勝利なんていう学生にとっては夢のような現象が起きていたのですが、そういう大きな勝利が今後は大きく減少していきますし、店に入った時に、大量の出玉を獲得しているお客さんの数が、徐々にですが今後は確実に減少していきます!
つまり、従来は「パチスロとは危険性の高いギャンブル性のあるもの」という位置付けでしたが、実は最近、「そんなにギャンブル性の高くないもの」へと変化していっているのです!
顧客側が潜在的に求めている「脳汁が溢れる派手な勝利」という価値に対して、店側は政府の施策によって「ド派手な勝利」という価値を提供することが難しくなってきています!
ド派手な勝利だけでなく、もちろん顧客側の勝利の可能性も、極めて低くなっております!
つまり、店側が提供する価値と、顧客側が求めている価値にズレが生じてきているため、この矛盾を解消できない限り、現在も駅の近くに多数存在するパチンコ店は次々と潰れていくのではないか、と僕は予想している訳です。
僕も東京の全てのパチンコホール店が政府の施策によって、非等価交換(1枚20円でメダルを購入しても、現金に換金する時には1枚=17.85円になっているためメダル交換した時点でマイナスになってしまう交換のこと)になったことで、パチスロからの撤退を決めました!
いろいろと数値計算を重ねていった際に、勝てる可能性が極めて低くなったという事に気付いたからです!
「大きく勝てる」という価値演出が今後さらに出来なくなっていく大きなトレンドの中で、店側はどのように生き残っていくのか。
顧客側に新たな価値提供が出来なければ、次なるTSUTAYAと同じ道をたどるのは、全国のパチンコホール店かもしれない・・
現在は「腹筋をバキバキ」にすることを目指しているので、サポートして頂いた資金は「サラダチキン」の購入費に充てようと思っております!