あらためて、企業バリスタについてのポエム的なもの

奇妙な感じだけど、わたしにはお客さんはいない。

浅煎りを飲む人・飲まない人
コーヒーを飲む人・飲まない人

自分の好きなスペシャルティコーヒーを基準にVOYAGE GROUPで働く「お客さん」をそのように分類していた時期があった。

カフェに来る人・来ない人

で考えるようになったとき、会社という視点でカフェを見るようになった。来る人がある程度満足してることは肌で感じていて、来ない人の中にカフェを好ましく思う人も、無関心の人も、そしてネガティブに思う人がいるかもしれないことを想像した。

改めて、仕事の休憩時間という文脈を持ち出してみる必要があった。みんながいい休憩時間を過ごせて、ポジティブな気持ちになれる場があったら。その気持ちが、特に、事業に対して発揮できたら。Gardenの役割はそこなんだって思った時だと思う、わたしの中で「お客さん」が消滅した。

わたしは彼らの同僚で、みんながポジティブになれる領域を担当していて。買いに来るとか来ないとか、コーヒーが好きとか嫌いとか、そういう分類いらなかったんだなって。各々の仕事に向き合ってる人みんなが、わたしの気持ちを向ける対象だったから、それは本当の意味で「みんな」だった。目の前を素通りする人にどうしたらコーヒーを飲んでもらえるんだろう?と思わなくなったことで、多くの人と自然にコミュニケーションできるようになったと思う。

会社だからって趣味の話をしちゃいけないわけじゃないし、カフェだからって仕事の話をしちゃいけないわけじゃないし、エチオピアとケニアのコーヒーの違いを楽しんでもいいし、ウォーターサーバーで汲んだ水を片手に話しててもいい。たださっきより少しだけポジティブになれることが大事(いよいよポジティブの押し売りみたいになってきたぞ)

「Gardenという場」はカフェのカウンターを指してるわけじゃなかった。「詳しくは知らんけどみんながプロフェッショナルとして日々奮闘してるということはわかってるし、もしかしたら少しだけ気分を盛りあげてあげられそうな気がする、だからちょっと詰まったらふーってしたらいいし、うまくいったらドヤりにきてよ」っていうバイブスを指してるんだと思う。

なんていうかファジィ。言葉にするのが難しい。だからこそ自分のパーソナリティが生きてくる理由が少しだけわかった気がしてる。(今年のGarden仕事納めでした、あざっした)

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