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エクストラで見かける特性ロックカード紹介

アローラ!キムラです。今回でnote投稿は2回目となります。といっても気まぐれで筆を取っただけなんですけどね。(そもそも前回の投稿もノリで書いただけ)

さて、今回のお題はエクストラ環境における特性ロックカードです。僕自身はエネをいっぱい貯めて問答無用の超火力でぶいぶい言わせるデッキが大好きなんですが、これらのデッキはどうしても特性ロック(特性をなくすこと)で止まりがちです。そこで、今回は“ロック系デッキはどんなカードで妨害するのか”をテーマにいくつかピックアップして紹介することにしました。

今回“も”完全に自己満記事ですがよろしくお願いします。

この記事ではポケモン、グッズ、サポート、スタジアムの順で紹介していきます。特性がなくなる範囲と対象となるポケモンに着目していただきたいです。極力使わないようにしていますが、非公式用語や略称を使うことがあります。ご了承ください。


ポケモン編

ソーナンス

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まずは特性「がまんのかべ」のソーナンスです。バトル場にいるときだけ、かつ超タイプ以外ではありますが、おたがいの場・手札・トラッシュの特性を止めることができます。エクストラの広いカードプールを見渡しても、ここまで手軽に広範囲の特性を止められるポケモンはそうそういません。たねポケモンであるため、スタート時にバトル場にいると相手はいきなり特性を止められるところからポケモンカードすることを強いられます。しかし、エクストラではカプ・テテフGXをはじめとした優秀な超タイプが採用されているデッキも多いため、完全に相手を詰ませることは難しいです。たまに中打点(150〜190程度)のダメージを負っているポケモンに対してワザを使ったりします。対策としては、あなぬけのヒモやグズマでバトル場から動かすことがあげられます。

主な採用デッキ

黒馬バドレックスVMAX、アルセウスVSTAR、カビゴンLO等

ダストダス

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次は特性「ダストオキシン」のダストダス、エクストラ環境屈指の妨害ポケモンです。「ポケモンのどうぐ」をつけていれば“おたがいの”ポケモンの特性がすべてなくなります。こちらは、特性を止める対象に制限がないため、非ルールだろうが2進化だろうが特性がなくなってしまいます。条件はやや難しいものの、その強力な効果で数多くのポケカプレイヤーを悩ませてきました。対策としては、フィールドブロアーやザオボー、びっくりメガホンなどでどうぐを外すことがあげられます。

また、進化先の選択肢としてワザ「ゴミなだれ」のダストダスがいることも要注意です。このワザは、超エネルギー1個で使えて、“相手のトラッシュにあるグッズの枚数×20ダメージ。”というものです。エクストラはスタンダード以上にグッズを多用するデッキが多いため、「ダストオキシン」のダストダスにばかり気を取られているといきなりこちらに進化してとんでもないダメージを出してくることがあります。ヤブクロンが見えたときには常にトラッシュのグッズの枚数にも気を配りましょう。

主な採用デッキ

アルセウスVSTAR、ウルトラネクロズマ(ほろびのかがやき)、ドラパルトVMAX等

アローラベトベトン

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次は特性「かがくのちから」のアローラベトベトンです。こちらはおたがいの場・手札・トラッシュの“たねポケモン”の特性がすべてなくなります。エクストラ環境でよく見かける強力な特性のたねポケモンにはデデンネGX、カプ・テテフGX、クロバットVなどがいますが、これらの特性がすべて使えない状態になります。このポケモンがワザを使うシーンは(筆者は)ほぼ見たことないですが、エネ破壊できることくらいは頭に入れたほうがいいかもしれませんね。

主な対策は…ありません。上述した2匹とは異なり、アローラベトベトンは場にいるだけで特性がはたらくのでこちらから能動的に特性を止めることができないのです。グズマでさっさと倒しましょう。(それができないんですけども。)

主な採用デッキ

黒馬バドレックスVMAX、アルセウスVSTAR、ゾロアーク(げんえいへんげ)バレット、ウルトラネクロズマ(ほろびのかがやき)等

ガラルマタドガス

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次は特性「かがくへんかガス」のガラルマタドガスです。特性の効果は“このポケモンがバトル場にいるかぎり、相手の場のポケモンの特性(「かがくへんかガス」をのぞく)は、すべてなくなる。”というものです。バトル場にいるとき限定ではありますが、自分にはなんのデメリットもなく相手の場のポケモンの特性を一方的に止めることができます。スタンダードでよく見かけるポケモンですが、エクストラでも強力なことには変わりありません。先行ならぐんぐんシェイク、後攻ならドガースのワザ「かくせい」を使って、1ターン目からでも簡単に特性を止めることができます。手札やトラッシュには効果が及ばないため、スピアー(ゲッコウガGX)の特性「しんしゅつきぼつ」やタマタマの特性「ぞうしょく」、ホウオウEXの特性「ふしちょう」などは止めることができません。主な対策はソーナンスと同じです。バトル場からどかしてあげましょう。

主な採用デッキ

ムゲンダイナVMAX、ゲンガーVMAX、ダイケンキVSTAR等


有名どころはだいたいこんな感じです。この他にも、ワザ「かげぬい」をもつゲッコウガや特性「シャドーボックス」のミミッキュなどかいますが、最近は見かけないカードなので気になった方は公式サイトで調べてみてください。(「特性 なくなる」で検索するのがおすすめ)


さて、ここまで紹介してきたポケモンにはある共通点があることに気づきましたか?実はこれらのポケモンは全員“特性の効果”で特性をなくしているのです。したがって、自分のポケモンが相手ポケモンの特性の効果を受けない状態にすればいいのです。例えば隠密フード。

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これさえあれば大丈夫!にはなりませんね。隠密フードではがまんのかべを止めながらデデチェンジは使えません。じゃあどうしましょう?そもそも、ガンガンデッキを掘り進めて高火力で殴るデッキにはこんな(地味な)カード採用したくないですよね。デッキを回す邪魔にならず、かつ特性の効果を受けないカードなんてあるわけ…












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みんな、フュージョン使おうぜ!







茶番はこのくらいにしてグッズ編いきます。(茶番じゃないのが困る)



グッズ編

キャンセルコロン

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グッズはキャンセルコロンだけです。バトル場のポケモンの特性をなくすことができるので、ドンカラスGXやソーナンス(がまんのかべ)などのバトル場で強力なロック効果を発揮するポケモン、ジュラルドンVMAXやラフレシア(にがにがかふん)などの“特定のポケモンからワザのダメージ(や効果)を受けない”特性をもつポケモンに刺さります。グッズであるため、トレーナーズポストやコルニ、カイ、デンジなどで持ってくることができます。このカードはロック系のデッキというよりは、ガンガン殴るタイプのデッキが特定のデッキタイプで詰まないようにピン刺しするイメージですね。あなたのデッキに1枚入れるだけで勝てるデッキが増えるかもしれませんよ。



サポート編

お次はサポート編なのですが、これは存在しません。いや、“現在は”存在しないといったほうがよいでしょうか。気になる方は公式サイトでレギュレーションを殿堂、もしくはすべてのレギュレーションにして「オカルトマニア 」と検索してみてください。



スタジアム編

頂への雪道

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スタジアム編の最初のカードはみんな大好き(?)頂への雪道です。一応テキストを載せておきます。

“おたがいの場の「ルールを持つポケモン」の特性は、すべてなくなる。”

「ルールを持つポケモン」とはきぜつしたときにサイドを2〜3枚取られたり、デッキに1枚しか入れられない独自の「ルール」を持つポケモンのことを指します。要は、その強さゆえにある種のデメリットをもつポケモン達ですね。これらのポケモン達はデメリットを持つだけあって、デッキを動かすエンジンの役割を果たしたり、エネルギーを加速したり、他のポケモンのワザを利用したりする強力なものが多いです。そんな特性をお手軽に止められるのがこのスタジアムです。デッキによっては、これを出されるだけで手札のボールがドローに繋がらず2ターン以上テンポロスしてしまうことなんてザラです。こちらもガラルマタドガスと同じく、手札やトラッシュには効果が及ばないため、ゲッコウガGXの特性「しんしゅつきぼつ」やホウオウEXの特性「ふしちょう」は止めることができません。

サイレントラボ

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お次はサイレントラボです。テキストは“おたがいの場・手札・トラッシュにあるたねポケモンの特性は、すべてなくなる。”となっています。アローラベトベトンの特性と似たような効果を持つスタジアムです。こちらは頂への雪道とは異なり、「ルールを持つポケモン」かどうかに関係なく、たねポケモンの特性をすべてなくすことができます。したがって、カプ・テテフGXの「ワンダータッチ 」やデデンネGXの「デデチェンジ」はもちろんのこと、ヤレユータンの「さるぢえ」や「さいはい」、ミュウの「はじまりのきおく」なども止めることができます。また、トラッシュにも効果が及ぶためタマタマの「ぞうしょく」までも止めることができます。しかし、「ルールを持つポケモン」であっても進化ポケモンであれば特性が止まることはないため、アルセウスVSTARの「スターバース」やこくばバドレックスVMAXの「めいかいのとびら」は問題なく使えます。ヌケニンの「ぬけしばり」やネクロズマの「ウルトラバースト」といった、いわゆるデメリット特性を打ち消してワザを使うデッキタイプも存在するようです。

無人発電所

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最後は無人発電所です。テキストは“おたがいの場の「ポケモンGX・EX」の特性は、すべてなくなる。”となっています。最近は頂への雪道の登場(すでに1年経ってるとか信じられん)で使われることが少なくなりましたが、ポケモンVやかがやくポケモン、プリズムスターの特性を使いながら相手のポケモンGX・EXの特性を止めたいシーン(あんまりない)では役立つはずです。具体的にはれんげきウーラオスVMAXあたりでしょうか。ミュウツー&ミュウGXの「パーフェクション」を封じながらディアンシー◇の「プリンセスエール」でダメージを上げることができます。(実際は素直に雪道出したほうが強そう)頂への雪道とは異なる明確な採用理由があるなら採用できるカードのはずです。


ここまでポケモンの特性をなくすスタジアムを3種類紹介してきましたが、これらのカードはフィールドブロアーやスタジアムの張り替え、あらかじめ混沌のうねりを出すことなどによってある程度対策することができます。

ポケモンカードゲームは同名カードを4枚までしか入れられないルール上、基本的には嫌なスタジアムを最高でも4枚トラッシュすればよいのですが、エクストラではそうはいきません。その原因がこちらのカードです。

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このカードはデッキに2枚以上採用することで無限にサポートやスタジアムを使うことができます。

①ルザミーネを使って任意のサポートorスタジアム+ルザミーネを回収

②次のターンに回収した任意のサポートやスタジアムを使用

①にもどる

この①と②を繰り返すことで実質無限にスタジアムやサポートを使い回すことができるのです。ルザミーネループなんて名前で呼ぶプレイヤーさんもいますね。ロック系のスタジアムとルザミーネを採用しているデッキにスタジアムの張り替え合戦を挑むのはかなり難しいでしょう。




おわりに

いかがでしょうか。こうしてみると、エクストラの特性ロックは多種多様でがんじがらめな印象を受けるかもしれません。しかし、どんな特性ロックも全く突破できないなんてことはありません。大事なのはロックの範囲と対象を常に把握しておくこと、対策カードを1、2枚刺しておいたり、突破するプレイングを身につけることです。「エクストラ難しすぎ!」「こんなの詰みじゃん、無理ゲー!」と簡単にあきらめずに懸命にロックに抗っていきましょう。(ちなみに、この記事で紹介したカード全ての特性ロックをくぐりぬけるポケモンが1枚存在します。さて、誰でしょう?)

誤字脱字や、このカード紹介して!等のご指摘、ご意見等あれば僕のTwitterまでご連絡ください。

それではみなさん、よきポケカライフを。


Twitter:@resizekudaisuki






ポケカ老人小話

完全に余談なので、暇を持て余した若者がポケカおじいちゃんに付き合ってもらえればいいなって場所です。別に読まなくてもいいです。

ここ最近のカードって“場”の特性しか止められないんですよね。頂への雪道とかガラルマタドガスとか。(そのせいでスタンダードで「ならくのうらもん」のゲンガーを止める手段がない)“場・手札・トラッシュ”にまでおよぶ特性ロックを最近見なくなったなぁ、と思ったおじいちゃんは公式サイトの検索ワードに“場・手札・トラッシュ”って入れてみました。そしたら、一番上に出てきたカードがBマークのグレイシアGXの「いてつくひとみ」なんですよ。

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つまり、ポケカ公式はもう4年近くこのテキストを含むカードを出していないことになります。(グレイシアGXが4年前!?もうおじいちゃん腰抜かしましたよ。ええ。)

これにはなにか公式の意図があるんでしょうか。それともただの偶然でしょうか。個人的にはテキストの簡略化、よりわかりやすいように変更したのかなぁなんて思っていますが、実際のところはわかりません。教えてくれクリーチャーズ井上さん。

これについてなにか考えがある方はポケカおじいちゃんとお話ししませんか。喜びます。

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