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話し手/Anne Hamilton さん

Anneさんは、アメリカではじめてキモノヤーンを使ってくださった方で、オリジナルの使い方でキモノヤーンを楽しんでくれています。Anneさんから見たキモノヤーンの魅力や日本・着物のイメージについて詳しくお伺いしたいと思い、今回インタビューをお願いしました。最後には、アメリカでキモノヤーンを使ってもらうにはどうしたらよいか相談したところ、熱心にアドバイスをくださいました!

(聞き手/藤枝瀬里子、五十嵐美穂)

手作りを始めたのはいつですか?

Anne
4歳~5歳くらいのころから。
私が子供のころにハンドクラフトを始めたのは、父方・母方どちらの家族も手作りにかなり熱心だったからです。私も幼いころに教えてもらい、自分の服を作ったり、ろうそくや様々なものを手作りしたり、編み物や、絵も少し描きます。
子どものころからずっと様々なものを作ってきました。5歳の時にミシンの使い方を教えてもらい、型紙や刺繍も学びました。今でも刺繍は大好きです。
小さいころから欲しいと思ったものは何でも手作りしてきました。
母、叔母、祖母なども服やカーテンを作りますよ。みんな何か欲しいものがあれば、手作りします。
そのような環境で育ったのでハンドクラフトはずっと身近にあったんです。

Anneさんの愛犬Theodoreがそうだ!そうだ!と吠える)

Anneさんの愛犬Theodore

今はどれくらいの頻度でどんなものを作っていますか?

Anne
週に2、3回くらい作っていますが、時間は決めていません。
インスピレーションを感じるときに作ることにしています。
毎日やっていることと言えば、素材を探すこと。素材は常に集めていて、世界中の素材を常に探しています。素材が届き、実際に手に取ってから何を作るか決めています。

愛用の道具

好きな素材はなんですか?

Anne
生地が大好きです。特にイタリアの生地が大好きです。私はイタリア人のハーフなので、イタリアの生地が身近な環境で育ちました。イタリアのリネン、コットン、ウール、どれも好きです。

イタリアの生地ってどんな感じですか?

Anne
ナチュラルなんです。織り方が自然で繊細なところが大好きです。
テイラーが仕立てに使う生地なので、重厚感もあり質が良いです。リネンもとても細かくて、生地の厚みが魅力的です。色も自然なものが多いですね。
使うときには毎回生地の厚みに合わせてミシンの設定を変更する必要があるのですが、それが楽しいんです。毎回実験しているような、手探りな感じが楽しいです。

最近は何を作っていますか?

Anne
このツリーのインテリアをキモノヤーンで作りました。
くるくるした形状が可愛いと思っています。キモノヤーンがこの作り方にとてもあっていると思って作りました。

ピンクのキモノヤーンのツリー

Anne
こちらはパールを近所の方にもらって作りました。インテリアとして楽しんでいます。
このキモノヤーンの柄は楽しいです!リバティ柄みたい。明るい感じがします。

万寿菊柄のキモノヤーンで作ったツリー

Anne
これは友人のために作りました。ベビーブランケットを買ってきて、キモノヤーンをくっつけました。縫わずにくっつけて作りました。このヤーンの抽象的な模様が気に入っています。

友人のために作ったベビーブランケット

創作するときのこだわりは?

Anne
他にないものを作りたいと思っています。
私はプロではなく、楽しみのためにやっているので、唯一無二、世界で一つだけのものを作りたいと思っています。また、作るプロセスをとても大事にしています。どんなものを作るのかをか考えるプロセス、そしてそれを形にするプロセスを大事にしています。
心と頭を使うことで、自分自身の若さも保てる気がします。

Anne
これは端材で作ったブローチです。フェルトの上にキモノヤーン、その上にビーズを刺繍しています。

キモノヤーンとビーズ刺繍で作ったブローチ

Anne
キモノヤーンじゃないんだけど、これはベースは友人のアーティストが作って、私はビーズの刺繍をしました。制作時間は4時間~5時間くらい。

友人のアーティストが作ったきつねにAnneさんがビーズ刺繍した作品

キモノヤーンはどうやって知りましたか?

Anne
Instagram!
ハンドクラフトのアーティストや生地のセラーをフォローしているのですが、ある日キモノヤーンがポップアップし(出てきて)、「買わなければ!」と思いました。

キモノヤーンのどこが好きですか?

Anne
とてもユニークで日本らしい柄が好きです。そして絹の質感も素敵だと思っています。キモノヤーンはいろいろな用途に使えるのも魅力的。眺めているとイメージがたくさんわいてきます。

日本はどんな印象ですか?

Anne
シンプルな美しさを感じます。日本の紙もエレガントで好きです。
私の夫は韓国人でハネムーンに韓国に行ったのですが、そこで和紙を見つけ、それ以来紙も好きなんです。
日本の生地や紙の職人技にはイタリアと非常によく似た美学を感じています。着物は非常に繊細な衣装だと思います。レイヤーがいくつにも重なって、髪飾りもあって。

最後に!
アメリカでキモノヤーンを広めていくにはどうしたらよいでしょうか!?アドバイスがあったらぜひお願いします!

Anne
ファッション工科大学のようなデザインスクールに紹介すべきだと思います。
ニューヨークに来て、ここで展示をする。実際に作品を見せることでデザイナーたちはイメージを膨らませ、心を掴むと思います。
カリフォルニアは日本に近いからロサンゼルスからの方が始めやすいでしょだけど、アパレル産業はニューヨークに集中しているので、織物フェアやホリデーフェアで商品を見せてみたらどうでしょう?
特にクリスマスの時期、ニューヨークでは誰もがお出かけするし、たくさんのデザイナーやファッション業界で働く人々に出会えると思う。
ブルックリンでジャパンマーケットを開いた起業家がいるので、情報を見つけて送りますね。そこでキモノヤーンを展示したら、アメリカでのよいスタートを切れるかも!

Anne Hamilton
Instagram
@spencerandpoppy

Anne Hamilton
NY
州在住


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