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がま口財布の型紙を3種類比べて、使い分けを決めた

オーダーで、着物をリメイクしています。
お客さまから
(たぶん1番)人気のがま口財布

カードや
半分に折ったお札が入る大きさ



この型紙について深掘りしました。

縫い代の形を変えて3種類作りました。

出来上がりや縫いやすさの違いから、
着物ではこれ、
帯ではこれと
今後の制作に活かせる検証をしたので
残しておきます。

同じく着物をリメイクしている方の参考になれば嬉しいです。




作った型紙3種類

上から①②③

仕上がりは同じ

途中のフォルム

上から①②③

途中の形は少し違いますが、

出来上がりは

左から①②③

違いはありません。

どこが違うのか


両脇上の縫い代の形が違います

上から①②③

両脇を縫う際…

①×カーブしていて縫いにくい
②〇ただまっすぐ縫うだけで簡単
③△縫い止まりを意識してまっすぐ縫うだけ


縫い代を縫う時に…

リベット部分(口金ジョイント部分)に当たる縫い代を縫う時は

左から①②③

①△まっすぐで縫いやすい。カーブのおかげで縫い代の開きが少し悪い
②〇縫いやすい
③×Vで縫いにくい

口金にはめるのに…


①〇入れやすい!上部の膨らんだカーブのおかげ。厚地では縫い代がもたつき、リベット部分が入れにくそう。

②×リベット部が少し小さくなるので引っ張られる。厚地では縫い代がもたつき入れ難いと思う。

③〇入れやすい!V字のおかげで、厚地でも口金に干渉しない。



といことで

結果

①大島紬用
伸びにくい生地、薄手の生地に使う。
帯には使わない。

②着物、薄い帯用
縫いやすさは1番。基本はこれを使う。

③帯用
厚手の生地使う。


少々細かい話でした。

こうして、比較検証するのも、理解が深まって良いもんですね🙌

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