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note110日目 絞り染めと着物の展示会

先日のnoteで、絞りのコートから話が逸れてしまったので、今日は絞り染めについて書きたいと思います。



着物にはいろいろな染めの種類がありますが、その中のひとつが「絞り染め」です。

生地を糸で括って絞ったり、何かに挟んで絞ったりしてから染めると、絞った部分が染まらず、独特のシボができます。

絞り方もたくさんあって、実際に絞ってある反物(生地)を初めて見たときは、とても感動しました。

以前働いていた呉服屋では、毎年、有松絞りの浴衣をたくさん仕入れていたのですが、反物は普通の浴衣の反物より、かなり幅が狭いのです。

全体的に細かく絞ってあるので、生地が縮んでるんですね。

それを仕立てる前にシボを潰さない程度に幅出し加工するので、普通の仕立てより日数がかかっていました。

呉服屋の展示会で絞り染め体験をさせていただいたことも。そのときは、ハンカチの好きな場所を輪ゴムで縛ってから染めるという簡単なものでしたが、絞り染めの理屈がわかって楽しかったです☺️

展示会というと、当時は(20年近く前?)強引な囲み接客などで評判がよろしくないお店もあったりしたんですよね💦

着物好きを増やしたいなら逆効果だなぁとおもっていましたが、いろんな着物や帯の産地の職人さんが実演で技を見せてくださったり、素晴らしい作品を実際に見られる貴重な機会ですので、私はあちこち参戦してました😅

展示会に行きまくっていた時期は、囲まれたことも数知れず😂
何事も経験です。

「女性は美に惚れて、男性は技に惚れる」と、どこかの職人さんだったか、問屋さんだったかがおっしゃってましたが、私はどちらにも惚れます❤️

想像を絶する手間暇を間近で見たら、「高い!」とはとても言えません。

手が届くかどうかは別問題ですので、いいもの見せていただいたことに感謝して、小物などで必要なものを購入させていただいていました。

呉服屋でご縁があったお客様から聞いた話。

「若い頃から着物が好きで、見るだけでも楽しかったの。でも、買わない客は客じゃないみたいな扱いをされたことが何度もあって。
今は好きな着物を自由に買えるようになったけど、イヤな思いをした呉服屋からは絶対に買わないと決めてるの。」

そりゃそうだ!と思いました。

着物を売る人が、着物好きさんを邪険に扱ってどうする!

今日買わなくても、未来のお得意様かもしれませんよね。

着物業界にいながら、営業スタイルに疑問を持つことは何度もありました。

あぁ、また脱線してますね😅💦

裏話はまた機会があれば。


絞り染めに興味がおありの方はどうぞ↓

ステキです。




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