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ジャッカルを檻に入れない

NVC(Nonviolet communication)(非暴力コミュニケーション)を学ぶ機会があり、「ジャッカルとキリンの耳」を知った。

批判することを「ジャッカル」で例え、
共感することを「キリン」で例える。

これまでの私は、
怒りの感情は良くない、相手は批判してはいけないと、
相手への批判を押し込める代わりに、
私が悪いんだと自分を責めることをしていた。

非難の矛先が相手を向けることはしなかったが、
自分への非難はしていた。
外向きの批判はしていなかったけれど、
自分への批判をしていた。

あんなことするなんて、あんなこと言うなんて、許せない!
相手を批判する気持ちがあることを認める。

外向き・内向きのジャカル両方をやりきると、
キリンが登場する。

批判したい出来事に、自分の大切にしたい何かがあったことを知る。
想いを誰かに聞いてもらう。自分でその気持ちを認めるだけでも、
すっきりする。(批判を相手にぶつけろ、とは言っていない)
自分の気持ちに気づいて、自分を労わる、大切にするようになる。
ほんとうの願い、ニーズに辿り着く。
私はこれを大切にしていたのに、蔑ろにされて腹が立ったんだ。
これを守りたかったんだ。(内側のキリン)

そうか、あの人はこんな立場で、これを大切にしようとしていたのか。
と想像できるようになる。最後にやっと(外側のキリンの耳)が出てくる。

ジャッカル(批判する世界)しか知らなかったらそこから抜けられないかも知れないけど、キリン(相手の想いがある世界)もあることを知る。
そのうち、意識的に行き来する。
ジャッカルの耳をやりきって、キリンの耳に自然と移行する。

ジャッカルをはじめから檻に閉じ込めたら、
そこでくすぶって、ジャッカルが手に負えなくなってしまう。
ジャッカルも広い草原に放つ。
がおーってやったり、しゅんとしたり、それでいい。そこにいていい。

そしたら、周りにキリンが登場したり、実は前からそこにいたことに気づく。

ジャッカルな気持ちが出てきても、その後にキリンに行けることがわかってるから。本当のニーズに繋がれるから。怖がらなくても大丈夫なんだ。


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