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飯綱の俳句挑戦日誌

こんにちは、飯綱です。

今回は私が最近読んでいた本を紹介したいと思います。
それがこちら!

「夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業」です!

この本は俳人の夏井いつき先生が書かれた俳句の入門書です。
私は以前からテレビ番組「プレバト」を観ており、そこで俳句に興味を持ちました。
自分でも句を読んでみたいと思っていたのですが、どうやって始めたらいいのかさっぱり分からず…。
そんな中見つけたのがこの本です!

この本は俳句初心者にオススメということらしいのですが、俳句なんて今までの人生で殆どやったことがありません。
というわけで、ここは夏井先生にすべてを託して、この本のとおりに俳句を一から学んでいきたいと思います!
果たして私にも俳句が詠めるようになるのでしょうか…?


始める前に

「はじめの言葉」を読んで

内容に入る前に、この本の冒頭で夏井先生はこう書かれています。

俳句を始めると、「退屈」という言葉がなくなる

夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業

俳句は敷居が高く複雑なルールがあると思われがちですが、それは間違いで、コツさえ掴めば誰でも簡単に出来るものなのだそうです。

日常のちょっとした体験から生み出すことの出来る文章という点では、ブログとも似ているのかもしれません。
それを知って少し安心しました。

俳句の「三種の神器」とは!?

まず、俳句を始めるためには3つのものを揃える必要があるそうです。

まず1つ目は…。

「ペン」です!
これは自宅にあった普通のボールペンです。
最初は気合を入れて万年筆でも買うべきかと思っていたのですが、書ければなんでもいいのです。危ない危ない…。
俳句のいいところは、お金をかけずに始められるところだと思いますので、皆さんも自宅にあるもので大丈夫ですよ!

2つ目は「メモ用紙」です!

これは以前、手紙を書くために購入した常備箋です。縦書きで、俳句をつくるにはこれ以上ないメモ用紙ですね。

そして最後の3つ目が…。
なんと「俳号」だそうです!

まさかの形から入る流れですね。嫌いじゃないですよ。こういうの。
というわけで、考えた結果…
俳号は「木之本」(きのもと)としました。
由来は単純で「着物」をもじっただけです。
…あと、某魔法少女の名字を頂きました…。

これで準備は整いました。実際に俳句を詠んでいきましょう!


句作の基本


俳句の音の数え方 チューリップは何音?

本ではチューリップという言葉を例に出して説明しています。
チューリップは、「チュ」「ー」「リ」「ッ」「プ」で五音の言葉です
これは知りませんでした…。
てっきり、「チュ」「ウ」「リッ」「プ」で四音かと思っていました…。

【俳句での音の数え方ルール】

  1. 「きゃ」「きゅ」「きょ」などの小さい「ゃゅょ」が入る場合と、「ふぁ」「ふぃ」「ふぅ」などの小さい「ぁぃぅぇぉ」が入る場合は、前の字と合わせて一音。

  2. 「あー」「いー」「うー」などの音を伸ばす場合と、「かっ」「きっ」「くっ」など小さい「っ」が入る場合は、「ー」「っ」自体で一音。

「チューリップ」という言葉にはこれら全ての要素が含まれています。
音数で迷ったときは「チューリップは五音」と思い出せばOKというわけです。これはいいことを知りました!

俳句の正しい表記

俳句は、「縦一行で間隔は開けずに書く」のが正しい書き方です。
よくテレビ番組では三行に分けて書かれていたりしますが、それはテレビが横長であるための苦肉の策だそうです。
俳句番組って、視聴者が分かりやすいようにいろいろと考えられているんですねえ。


具体的な俳句の技法

「一物仕立て」と「取り合わせ」


俳句には、「一物仕立て」(いちぶつじたて)と「取り合わせ」(とりあわせ)という作り方があります。

具体的には

  • 一物仕立て→季語だけで俳句を作る方法

  • 取り合わせ→季語以外の要素を入れて作る方法

「一物仕立て」は上級者向けなので、初心者はまず「取り合わせ」から覚えるのがベストらしいです。

ここまで進めてきましたが、俳句は覚えることが多いですね…。
しかしこれらは俳句の基本だそうなので、覚えておきたいと思います。

句作練習法「尻から俳句」

さて、次は実際に俳句を作っていきたいと思います。

俳句には型があり、手順に従えば私のような初心者にも俳句を作ることが出来るそうです。
ここで紹介されているのが、「尻から俳句」という方法です。
俳句は「五・七・五」で構成されており、それぞれ上から、「上五(かみご)」、「中七(なかしち)」、「下五(しもご)」と呼びます。

尻から俳句は、「下五」→「中七」→「上五」の順に俳句を作る方法です。

1、五音の普通名詞を書き出す。これが下五になる。

2、下五を描写する中七を考える。このとき、中七には季語を入れない。

3、上五に季語を入れる。

この3ステップで俳句が完成します。
なんだか思ったよりも簡単そうです。

これは俳句の基本の型なのだそうで、たくさん作って練習すべしとのこと。

本の通り、まずは10句作ってみることにします。
まずは…。

1、五音の普通名詞を書き出す

これが簡単なようで意外と難しかったです!
制限時間一分以内に単語を書けるだけ書いていくんですけど、一分って結構短いんですよ!
なかなか言葉が思いつかなかったので、居間から見えるものの名前を中心に書き出していきました。

  • 歯磨き粉

  • マグカップ

  • 魔法瓶

  • カレンダー

  • 常備箋

  • フライパン

  • ランドセル

  • ハンバーグ

  • スパゲッティ

  • コンサート

これで10個ですね。
しかし、見直してみると、色々と謎の言葉が目立ちます…。
ハンバーグとスパゲッティはフライパンから連想したというのはまだわかるのですが、ランドセルとコンサートは完全に謎です。どこから出てきたんだ…。

2、下五を描写する中七を考える

次に、先程考えた下五をもとに、上の中七を考えます。

ここでは「歯磨き粉」を下五に置いて考えていきたいと思います。
この歯磨き粉なんですが、私、よく歯磨き粉を居間の机の上に置きっぱなしにしてしまうんですよね。だから真っ先に目についたのですが。
というわけで、ここの中七は、「しまい忘れた」とします。

ちなみにここでの注意点が、中七に季語を入れないこと、です。
なぜなら季語はこの後の上五に入れるからです。

この場合の「しまい忘れた」は大丈夫のようですね。
「しまい忘れた歯磨き粉」…。
なんだか間抜けな字面ですね…。ここからどうなるのでしょうか?

3、上五に季語を入れる

最後に、上五に季語を入れて完成となります。

季語はこの本の中で、夏井先生が例として上げてもらった中から選びたいと思います。
いろいろあったのですが…。
「シャボン玉」なんていいんじゃないでしょうか。
歯磨き粉とイメージも合いますし、これにしたいと思います。

これで完成ですね!

シャボン玉しまい忘れた歯磨き粉

…初めて自分で作った俳句なのですが、どうなんでしょうか?
(奥さんには「うちの歯磨き粉がシャボン玉石けんのやつだから連想しただけでしょ」と言われてしまいました)

この流れで残りの九句も作ってみました。

風光る従兄弟にあげたランドセル

虫の声染みの落ちないマグカップ

冬の朝父にもらった魔法瓶

熱帯夜明日は土曜のカレンダー

春の宵引っ張り出した常備箋

初日の出早く食べたいスパゲッティ

秋深し弱火にかけたフライパン

星月夜玉子の乗ったハンバーグ

蝉時雨指揮者のいないコンサート

…なんだか後半食べ物の句ばかりですね…。お腹へってたのかな…。


うちの奥さんにも読んでもらい、色々とコメントをもらいましたが、もっと多くの人のアドバイスがあると勉強になるんだろうなと思いました。
いずれは他の方々とも俳句を通して交流してみたいです。

夏井先生の本に沿った俳句練習については、以降の記事に続きます。





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