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ときどき、私は泣く ただ自分が人間であることを確かめるように ただ、泣く 感情の手綱を握り…
足の裏から伝わるのは 地球がどくどくと生きている音 それはつまり、わたしも生きている音 …
音が聞こえたんだよ 人生が変わる音が 声が聞こえたんだよ 誰かがあたしを呼ぶ そんな気がした…
あのころは あのころと言えてしまえるあのころは 心にナイフをもっていた それを手でそっと…
頭の中にしかもうないことが こんなに寂しいなんて 目を瞑ったら思い浮かぶことは それは過…
雪のひとかけになりたいのです。 たしかに、あるのに。 触るとふっと溶けてしまう。 …
音と匂いと温度と手触りと。 鮮やかさに奪われる目と。 どれか一つでも塞いでしまえば わたしではなくなるような気がして。 たくさんの穴を開けたまんま からだを通るものに委ねてみる。
春のにおい ある人には、鼻水のにおい ある人には、くしゃみのにおい ある人には、切なさの…
きょうは、おきにいりの服を着てるからだいじょぶ きょうは、おきにいりの髪の毛だからだいじ…
ときどきね、よくわからないんだけども なんだか、さわぁって風がなでたような気がするの と…
あなたに知っておいて欲しいことがある。 薄っぺらい言葉では語れない。 あなたには、あなたという役割しかできないこと。 そして、その仕事をできるのはあなたしかいないということ。 伝わって欲しい。 これはそんな物語。 『わたしのからだ』 あるところに、『わたし』がいました。 わたしの体は、たくさんのわたしでできています。 目は、見ることができる。 耳は、聞くことができる。 口は、話すことができる。 目も耳も口も。 わたしの一部で、全部。 みんなそれぞれ