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閑話休題 盆入りの頃

おはようございます

着物押しの紅です。


〈 巡り巡ると の巻 〉


長年生きているが、仏事・神事には縁がない。

先祖の霊がどこで眠るのか考えたこともない。

自分がこの先

どこに葬られるのか

文句をつける気もない。


そう、

紅は

「野垂れ死に上等!」

     と思って生きている。


あら、

昨年の暮れ、ちょうど8ヶ月前に

21歳と8ヶ月の

同居猫を亡くしたので

新盆だ。


あのこは戻ってくるのだろうか?

何か好きなものをと思っても

何が好きだったかをもう思い出せない。(⌒-⌒; )


地獄の釜のふたが開き

亡者たちが家族の元に戻ってくる。

あれ?

紅の縁者は極楽にいるのではないのか?


あの汚れない小さな猫の魂が地獄にあるとは思いにくい。

地獄から戻ってくる親戚と交流するのも合点がいかない。


紅は

亡き人たちは

自分の中に居ると思っている。

いつでも望めば会える。


連日の熱帯夜

昨晩は特に寝苦しかった。


生霊や悪霊が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)して

隙あらば取り殺そう、殺しの手先に使おうとするような

そんな寝苦しさを夜通し感じる。


こんな時に邪鬼や悪霊に魅入られるのかも知れない。


先日

若い俳優さんが自ら命を絶ったというニュースを思い出しながら夜を過ごした。

こんな日だったのかも知れないな。

きっと

誰にでもこんな日は訪れるんだろう。


逃れるすべは

悪霊に愛され過ぎないこと。


そういえば一匹になった猫のリンちゃん

明日から11歳だ。

お誕生会をして縁ある猫とさまよう猫の霊を招き入れようか。


さて=閑話休題

たまには

亡くなった人たちのことも思い出しなさい。

私が死んだら思い出してね。

というのがお盆の意味だったのかな。


日本の夏は

第二次世界大戦以来

「死者の夏」

お盆に加えて

原爆・終戦と死をことのほか思い出す日が重なる。


なんでこんなに人を殺したんだろう?

その振り返りは誰もしない。

繰り返さないようにと自己弁護するだけ。


物語の中に

着物が取り入れられていると聞いたことがあったので

「ちいさなおうち」

という映画を見てみた。

戦前〜の日本を描いた山田洋次監督の作品だ。


日本人ってこういう人たちなんだな。

現実とは違うバーチャルな世間があって

そこで波風立てずに生きていけばいい。

そのためには自分を削ることもよしとしよう。


いつまでも仮面をつけたまま生きていこう。

(現在のマスクが象徴的かも)


余談だけど

カウンセラーはこのどちらの世界にも行き来して話を聴く。だから日本人には馴染みにくいのかもしれない。

自ら犯したちいさな罪に何十年間も苛まれ続けても償いはできない。

嫉妬や妬み

そんなものは自分の中にないと思いたいけれど

それはある。


それでいい。


真実はいつも闇の中。


だけど普遍的なものは在るらしい。

そう、たぶん

暴いたつもりの真実は

結局は自分のストーリーだということ。


つまり

主人公のおタキさんではなく山田洋次監督のストーリーにすぎない。


今日の写真も

猫用の手作りエリザベスカラー

耳付きです!     紅







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