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どうしたら 着物脳を 育てることができるんだろう? 参(3)

おはようございます

着物押しの紅です。


〈 美しすぎて 着物が怖い? の巻 〉

むかし

こんな歌がありましたね。

「うつくしすぎて きみがこわい・・・」

野口五郎さんでしたか・・・古い (^_^;)


人は美しいものを恐れるみたいです。

着付けのお仕事をしていて感じることは

「みなさん着物を怖がっている!」

手を触れることすらイヤみたい。

着物にしつけが付いていても取らない。きものに薄紙や紙がはさまっていてもそのまま。シワも汚れも気にしない。帯揚げや帯締めは値札や商札が付いたまま。

一方、愛されているきものはこぢんまりムダなく畳まれて風呂敷に包まれて登場します。最近はめったに見ないです。


この心理を妄想すると

「私なんぞが手を触れて、汚したり壊したりしたらイヤだわ」

でしょうか・・・?

もしかしたら日本女性の自尊感情が低いのかもっ?


無関心、興味ないって人も一定の割合いるでしょう。でもそのような方でもきっと着物脳はお持ちだと思います。


確かに今の世の中、自尊感情を保つことが難しい社会なのかもしれません。

自尊感情を高め着物脳を育てるためにはどうしたらいいんでしょ?


う〜ん

着付けのレッスンに自尊感情を高めるスキルを取り入れてみたらどうだろう?


旧ビジネスモデルの着付けのレッスンって

ヒエラルキーがはっきりしていますよね。

試験があって級や資格を取らなければいけなくてお金かかるとか。

あんまり気に入っていなくても先生に勧められるとお付き合いで着物を買わなきゃいけなかったり。何年も所属しているとタンスの中身もみんな知られている状態で、よそで買った着物など着ていけないという変な現象が。

これでは自尊感情が育ちにくいような気がしますね。

旧ビジネスモデルの着付け教室などで着付けを習っている人は、ある日限界を感じて辞めてしまうのではないでしょうか。お金がかかりすぎるのと、いつまで経っても独り立ちできないのと。

辞めてしまうとそれと同時に着物とのお付き合いも途絶えてしまうケースが多い予感がします。自尊感情が育っていないと独り立ちできず誰かに聞かなきゃ、指示されなきゃ着物とつきあえない。

それに着付けのお仕事の現場では免状や看板(100万円もするとか)は全く役に立ちません。


つい

100年ほど前までは

日本人は当たり前のように、いえ、当たり前に着物を着ていたのに。

この激変の原因は

二度の大戦と敗戰

8文字で済ませるにはあまりに重い問題ですが。


日本人の心は自尊感情を奪われたまま70年以上さまよい続けているっていう気がしていました。

もしかしたら自尊感情と着物脳って近いところにあるのかも?


一番はじめのシリーズ「どうしたら 着物を 着ることができるんだろう?」で振り返りましたが、紅にとっても着物を着るってことは越えなきゃいけないハードルがありました。

それは心の中にある壁でした。

紅の場合、阪神淡路大震災という大きな災害の中で、その心の壁が破壊されたようです。

なるほど

そのようなショック療法がみつかるといいんだけど。


荒々しい方法は苦手です。

数日前の考察でも

「変化は平和裡に」

でした。


今、思いつく現実的な対症療法は

着付けのレッスンを始める前に

アンケートとカウンセリングの時間を持つ

ということでしょうか。


物事を学ぶ時には

まずは形から入る

というやり方がありましたが

まずは心から入る

着付けを覚えたい方お待ちしております!


ところで、

コロナ後の「新しい生活様式」に合わせた

新事業をたちあげているところですが、ちょっとだけ動き出しました。

新しく作ったチラシが出来上がり昨日届いたので、暑い季節ですが営業を開始する予定です。

懐かしい飛び込み営業。

ネットでの集客ももちろんですが、やっぱり人と人とのつながりが大切なんだってみんな気づき始めている。

本当に困った時に支えてくれるのは身近にいる人なんだって。



今日の写真も

昨日と同じ総柄小紋

八掛の草色が美しいですね。

着物って裏にも、見えないところにもこだわりがあるんですよね。 紅






















着物なんて着られりゃあいいじゃない!

実際プロとして仕事してみると

○○きもの学院などの免状や看板はなんの役にもたちません。

仕事の現場で役に立つのは

「一定の時間で着せられるかどうか」

あとは接客。





よろしければサポートお願いします。m(_ _)m 着物のテーマパークを作るのが夢です。 令和の女性たちにも(もちろん男性も)ふだん着物を楽しんでもらえたらいいなと思って活動しています。 紅