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24年間の思い出がたくさんの薬師湯

僕は、熊本県の菊池市に住んでいます。
風光明媚な土地柄で、自然豊かなところです。
その菊池には、昭和30年代に温泉が湧出しました。
泉質は無色透明で、乙女の肌触りとも言われています。
親父は毎朝、6時オープンの「城ノ井」という温泉に行っています。

今回、休業となるのは「薬師湯」という天然温泉です。
高台にあるので、菊池平野が一望できます。
露天風呂からは、九州百名山の鞍岳も眺めることが出来ます。

熊本県では珍しいラドン温泉で、そのほのかな香りもおご馳走でした。
大浴場、電気風呂、露天風呂に加え、サウナや水風呂もあります。
ココの良さはお湯の良さのみならず、入浴客が程よいということです。
現代用語でいえば、密になっていません。

これまで、この温泉でたくさんのことができました。
半身浴をしながら、本や経営計画書を読んで赤入れをしました。
ストレッチもさることながら、露天風呂でお昼寝もできました。
夜の露天風呂からは、お月様やお星様をぼーっと眺めることができました。
まさに壺中の天。
現世を離れ、ゆっくりとした時間が流れていきました。


菊池市の山あいには、竜門ダム湖が20年程前に出来ました。
西日本一の湖の長さだそうです。
高校総体などのボート競技などにも喜ばれていました。
ボート競技選手の宿泊先が、この薬師湯でもありました。

薬師湯は、創業して24年になるそうです。
僕が35歳の時なので、30歳になる子どもも小さくまだ幼稚園でした。
かがんでおちんちんを洗うしつけも、そこで出来ました。
水風呂に誰もいないときは、冷水プールとなりました。

たくさんの思い出が詰まった薬師湯です。
昨晩は、夜の部の別れを楽しみました。
今朝は、それこそ最後の別れに行きました。
浴場では、たまにお会いするおじさんと一緒でした。
「電気風呂、変わりましょうか?」と言いました。
「最後だけん、心置きなく入んなっせ。」との言葉をいただきました。

その一言にも、心洗われました。
僕の最高の癒しの場所であり、エネルギーチャージの場所が菊池天然温泉・薬師湯でした。
また、いつの日かほっこりできることを心より願っています。
今日まで、本当に本当にありがとうございました!


追伸:
僕が、お風呂大好き人間になった理由は、またお話させてください。



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