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GIRLS BE NEXT STEPの魅力について

 どうも、キモ=ヲタクです。
 自分の過去の記事を見返していたら恥ずかしくなって全部消してしまいましたが、変わらずキモ=ヲタクとして生を全うしております。
 さて、前回の記事(消した)でGIRLS BE NEXT STEP(以下GBNS)のシンデレラヒストリーが最高だった!というお話をしたのですが、今回はそのシンデレラヒストリーをベースにして、GBNSの魅力についてお話ししたいと思います。
 次の項からはメンバーをそれぞれ紹介していきたいと思います。


関裕美

 一人目に紹介するのは関裕美です。富山県出身の14歳です。
 彼女には一つコンプレックスがあり、それは目つきが悪いことです。目つきの悪さから周囲の人間から誤解を受けることが多かった彼女は、ある日読んでいた雑誌でモデルを務めるアイドルを目にします。その笑顔の眩しさを見た彼女は、自分もアイドルのように笑えれば本当の自分を知ってもらえるのでは、と思いアイドルになることを決意しました。
 関裕美の性格で特徴的なのは、思い込みの強さです。何かトラブルが起きた時、その原因が自分にあると考えてしまうと、頑としてその考えを曲げない性格で、一言で言えば不器用な生き方をしてしまっています。アイドルになれたのも、アイドルになれば可愛い笑顔ができるようになる、と思い込んだからです。目力だけでなく意思まで強い。
 ちなみに彼女のヘアスタイルは基本的におでこを出していますが、これは少しでも明るい印象を持たせようとする彼女なりの工夫です。可愛い。


白菊ほたる 

 二人目に白菊ほたるを紹介します。島根県出身の13歳です。13歳!???
 彼女は生まれ持っての不幸体質で、何かにつけて不幸を招いてしまいます。そのせいで周りをも不幸にしてしまい、彼女が今の346プロに所属するまでに在籍していた事務所は次々と倒産してしまいました。それによってアイドルの夢を諦めてしまった先輩もいて、彼女とも一悶着あるのですが詳しくはメインコミュ55話を読んでください。
 そんな周りを不幸にしてしまう体質だからこそ、ほたるは周りを幸せにできるアイドルという存在に憧れます。アイドルという眩い光に魅せられ、呪われたという表現を本人もしているのですが、アイドルとして高みを目指すためなら道中の不幸さえも乗り越えていくことができる、そのような強さを内面に秘めているのが白菊ほたるという少女です(本当に13歳????)。不幸体質から来る儚げな雰囲気とそれによって培われた内面的な強さの両立こそが白菊ほたるの魅力だと思います。


松尾千鶴 

 続いては松尾千鶴をご紹介(575)。福岡出身の15歳です。GBNS九州組の片割れですね。そんな概念があるのか知りませんが。
 彼女はものすごく真面目で(お願い!委員長ガシャに出ていたので)委員長気質らしいのですが、実は可愛いものが好きという一面もあります。しかしそのことは、幼少期からの出来事によって隠さないといけないもの、という認識になってしまいました。
 小学生の頃にはクラスのくじ引きで当たった可愛い文房具セットをイメージにない、という理由で他の子と交換することになったり、クラスの子と浴衣を着て夏祭りに出かけようとしたところを、クラスの男子に揶揄われてしまったり、そのような出来事の積み重ねによって彼女は自分の可愛くなりたいという意識を抑圧するようになってしまいました。
 松尾千鶴には本音が思わず口に出してしまう、ということがよくあります。これは精神分析学的な言葉を使うのであれば、抑圧の顕在化です。無意識下に発してしまう言葉こそがその人間の本当の欲望であって、松尾千鶴の口から溢れるそのような言葉には可愛いものを身につけるなどの言葉が非常に多いです。つまり、松尾千鶴の中にはそれほどまでに強い変身願望がある、ということでしょう。
 この変身願望を叶えてくれそうな人物こそがPであり、その手段がアイドルになることでした。可愛いものに頑張って挑戦するのが健気で可愛い!!


岡崎泰葉 

 GBNS最後のメンバーは岡崎泰葉です。長崎出身の16歳です。存在が確認されていないGBNS九州組の相方でもあります。ちなみに私は泰葉の担当Pです。どうぞ彼女をよろしくお願いいたします。ところで長崎出身ということは、長崎市は坂の多い街ですから自転車乗れなかったりするんですかね。ユニット内最年長の芸歴の鬼が16歳にもなって自転車にすら乗れなかったらなんか可愛いですね。まあ多分長いこと東京に住んでいる(未確定要素)ので乗れるとは思いますが。閑話休題。
 泰葉は5歳の頃から11年間も芸能界で活躍を続けている大ベテランです。といっても、アイドルになるまでは子役やモデルなどをしていました。子役として大成功してさらにモデルも務める、リアルで言えば芦田愛菜とか鈴木福とか加藤清史郎とかそのあたりでしょうか。泰葉が子役を始めたのは、自分の演技で誰かを笑顔にしたいからでした。しかし仕事をこなしていくうちに段々とその目的を忘れてしまい、いつしか彼女は事務所の金儲けのために指示通りに動くだけの人形となってしまいました。しかし泰葉はある日そのことに気づいてしまい、自分の本当の幸せとは何かを考えました。そして出した結論は、自分が笑顔で楽しく仕事をすること。それを体現していたのがPであり、だからこそ泰葉は自分の本当の幸せと自分を今まで支えてきてくれたファンの笑顔を両立させられるアイドルとして、子役でもモデルでも人形ではなく、本当の岡崎泰葉として再スタートを切ることを決断しました。このような岡崎泰葉の物語が劇中劇と共に比喩的に展開されていくのが、蒸機公演です。話としても非常に面白いので、ぜひご一読ください。
 紆余曲折あってアイドルとして新たな一歩を踏み出した泰葉ですが、彼女には決定的に欠けているものがありました。それは同年代の友人の存在です。厳しい芸能界で生き残ることを何よりも大切にしていた当時の泰葉にとって、芸能界のいる同年代の人物とは馴れ合いの対象ではなく、自分が高みに至るために蹴落とすべきライバルでした。自分の本当の幸せを模索する段階で彼女は「普通の女の子」に戻ることも視野に入れており、泰葉は同年代の友人を欲していました。ぼっちじゃん…

 ところで泰葉の髪型ってとても特徴的な可愛らしい(主観マシマシ客観性少なめ)前髪ぱっつんですが、これは子役時代から変えるな、と言われていたもので、恐らく岡崎泰葉=ぱっつんヘアーの天才子役、というイメージを植え付けるための事務所の戦略だったのでしょう。いつか彼女が自分の意思でこの髪型をいじるところも見たいですね〜。


GBNS略史 ~GIRLS BEからGIRLS BE NEXT STEP~

 次の項での説明をスムーズに行うためにまずはGBNSが結成されるに至った経緯を説明したいと思います。
 GBNSは、元々はGIRLS BEという関裕美と白菊ほたると松尾千鶴の3人から成るユニットに岡崎泰葉が加わったユニットでした。関裕美、白菊ほたる、森久保乃々のワンステップスについて話し出すとまた新しい記事を書かなければならないので省略します。あくまで略史なので。
 GIRLS BEというユニット名は、その続きに自分のなりたい姿や目標を思い描くことで完成します。関裕美は可愛い笑顔を見せられるようになることを、白菊ほたるはアイドルとして進み続けることを、松尾千鶴は自信を持って一歩踏み出せるようになることを目標としていました。そんなGIRLS BEのライブを見た岡崎泰葉は、3人の堂々たる姿に感動し、自分もそこに加わりたいと自分からPに申し出ます。ライバルで仲間で友達。そんな3人と輝ければ、泰葉の目標である仕事を楽しむことと同年代の友達と仲良くすることの両方を目指すことができるからです。こうしてGIRLS BEに岡崎泰葉が加入しました。
 そしてこの4人の目標は、一見するとバラバラに見えても、「一歩ずつでも、次のステップへ」踏み出すことが共通しており、そこからGIRLS BE NEXT STEPというユニットが完成しました。


補完としてのGBNS ~新たなステップを踏み出すために~

 さて、略史の解説で少し話題が逸れてしまいましたが、キャラクター紹介のところで解説したように、このユニットのメンバーはみんなそれぞれ足りないものがあります。関裕美はありのままの自分を受け入れてくれる存在、白菊ほたるは自分の不幸にも屈しない存在と信頼できる先輩、松尾千鶴は可愛いに挑戦する自分を後押しして承認してくれる存在、そして岡崎泰葉には同年代の友人がそれぞれ欠けています。そしてこれを相互に補い合うことができるのがこのGBNSというユニットなのです。
 しかし、この4人の欠けているものは、相手が自分の信頼に足る人物でなければ意味がありません。そこを上手く説明しているのが泰葉のセリフです。

「3人とも、私にとってはライバルで、負けたくない存在…でも、それ以上に…私も、彼女たちと一緒に、次の一歩を踏み出せたら…」

 お互いを認め合っているライバル関係であるからこそ、その認めたすごいライバルが認めてくれる自分のことを認めることができる、という構図です。岡崎泰葉を解釈する上での必読書である漫画『アイドルマスターシンデレラガールズ ニュージェネレーションズ』での泰葉の

「みんな仲間だけどそれだけじゃない」
「みんなライバルだけどそれだけじゃない」

というセリフが想起されるる構図がそこにあります。そうして自分を認めることによって初めて彼女たちは思い描く理想の自分や目標に向かって一歩踏み出すことができるのです。

 欠けているものをお互いに補い合うことができるからこそ、少女たちは次のステップを踏み出すことができるのです。こうしてアイドルとして成長していくことがGBNSの魅力です。


自分を好きになれる場所 ~GBNSとゲームセンターの関係から~

 前項ではアイドルとして成長するためのユニットという一面を紹介しましたが。GBNSというユニットはそれだけではありません。彼女らはプライベートでも仲が良く、それゆえに等身大の人間としての成長も見られます。ここではGBNSとゲームセンターの関係を例に挙げてどのような成長が見られるのかを紹介したいと思います。

 GBNSのコミュなどにゲームセンターが初登場するのは2018年の12月に追加された営業コミュの「Girls be little players!」です。話としてはGBNSの4人がオフの日にみんなでゲームセンターに行って遊ぶ、という内容です。しかしこのコミュからは4人だからこそ成し遂げられたであろう成長が見られます。
 まずゲームセンターに着いて泰葉が「こ、ここは……まさか、噂に聞く、ゲームセンター……?」と発言します。芸歴11年の華の女子高生が吐くセリフとはとても思えませんが、それほど彼女にとってゲームセンターは羨望の対象でした。一人では行けないゲームセンターに、同じくこのような遊びに不慣れな3人とだからこそ挑戦することができたのでしょう。
 しかし、このコミュの中で注目すべき点は、白菊ほたると松尾千鶴が関裕美の目つきをいじったり、白菊ほたるが自分の不幸さを自虐ネタにしているところです。もしも二人が目つきの悪さや不幸体質をアイドルになる前と同じくらい気にしているのであれば、そのいじりはユーモアではなくただの暴言です。しかしそうならないのは、2人がユニットメンバーを信頼していて、そこからコンプレックスを克服しつつあることの現れでしょう。
 そして最も印象的で彼女らの成長を象徴的に示しているのが最後に4人でプリクラを撮ったことです。アー写撮影でカメラを無意識的に避けてしまった関裕美に、自分の可愛さに自信が持てていなかった松尾千鶴、機器の故障を恐れることが多い白菊ほたるに、同年代の友人とのプライベートの写真をほとんど持っていなかった岡崎泰葉。この4人が自らの意思で写真を撮りにいくというのは初期の彼女たちから考えれば凄まじいまでの成長です。泣いた。

 GBNSとゲームセンターの対決は、白菊ほたるの2週目のSSRが実装されたタイミングで更新されたシンデレラガールズ劇場わいど☆第131話でも見られます。この劇場では、前述の「Girls be little players!」の更新からおよそ半年後の出来事が描かれています。
 話としては、不幸に見舞われて落ち込んでいる白菊ほたるを励ますために4人でゲームセンターに向かう話です。しかし不運にもゲームセンターは改修中のため開いておらず、またもや意気消沈…とはならず、4人で自撮りを撮ることで楽しく過ごすことができた!というオチです。
 この話では、白菊ほたるの抱える不幸体質という、ポジティブに変換することが非常に難しい彼女のコンプレックスに対するGBNSのアプローチを示しています。不幸をほたる1人のものにするのではなく、その不幸さえ楽しんで乗り越えていこうとする、GBNSの等身大の人間としてのたくましい姿が窺えます。鷹富士茄子と白菊ほたるのユニットのミス・フォーチュンの、ほたるの不幸を茄子さんの幸運で打ち消す、という構図と比較してみれば非常に対照的だと思います。

 以上2つのコミュから、GBNSの面々の成長を感じ取ることができると思います。コンプレックスを克服し、不幸もみんなで楽しく乗り越えられる同年代の友人。それによってもっと自分のことを好きになれるのがGBNSというユニットです。


終わりに

 本当に長々と駄文を垂れ流してしまいましたが、GBNSの魅力が少しでも伝わったでしょうか。この記事を執筆するにあたってGBNSのシンデレラヒストリーを中心にコミュを読み返していたのですが、4人ともコミュが本当に面白いです。シンデレラヒストリーでGBNSの空気感を味わっていただき、営業コミュの「Girls be little step!」などを読んでぜひ彼女たちの成長を体感してほしいです。
 ここまでお読みいただきありがとうございました。どうぞGIRLS BE NEXT STEPをよろしくお願いいたします。

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