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キャバクラは婚活の練習になりえるのか?

婚活関連の記事やニュースを見ておりますと、
モテない男はキャバクラに行け!なんてアドバイスを稀に見かけることがあります。
女性とうまく話せない男性はキャバクラで会話を学ぶことで、コミュニケーション能力がアップして婚活が上手に運ぶという理屈のようです。

しかし、これまで何度もキャバクラに行ったことのある私の考えは

キャバクラに行っても婚活の練習になるわけねーだろ
そのお金をもっと別のところに使え

というものになります。

そもそも婚活とキャバクラは全くの別物です。

遠く離れた町まで自転車を漕いで行くのと、ママの車で送ってもらうくらい違います。

◆キャバクラはなんでも肯定してくれる

よっぽど無礼な客でない限り、キャバクラはお客さんを基本的に全肯定してくれます。
「ウクライナ情勢がさぁ」「岸田がさぁ」みたいな会社で大声で言うと周りに渋い顔をされて引かれるような話題であっても「へーすごーい」「よく知ってるね」「その辺全然わからないからもっと教えて♪」なんて感じに褒めてくれます。
下品でつまらないギャグでも手をたたいて笑ってくれます。
向こうからラインや連絡先を教えてくださいと言ってきます。
すべてを受け入れてくれます。

もちろんこれはあなたのことを好きになってくれたわけではなく、お仕事のためなんですね。
政治や下ネタ満載の相手でも、長く相手をしたり指名を貰えれば自分のお給料がアップするわけです。
だから多少の変人相手でも話を合わせたり肯定してくれるんですね。

そんなぬるい環境が婚活の中で役に立つでしょうか?
もちろんなりません。

初対面で政治不満のを述べまくれば間違いなく次はないでしょうし、下品なギャグで空気を凍らせれば相手がトイレに行ったまま戻ってこなくなることもあります。
ラインを向こうから聞いてくるどころか、アプリで即日ブロックされてしまいます。

政治宗教トークやおやじギャグを何度言っても許されて良い気分にさせてくれるのがキャバクラ。
『あ、こいつ面倒くさいな』と思われた時点で負けが確定する婚活とはあまりにも違いすぎるので、本当になんの参考にもならないのです。

◆2回目以降も積極的に会ってくれる

キャバ嬢さんは(お店の中であれば)積極的に会ってくれます。
お店の外でもその後お店に行く同伴出勤であればやはり積極的に会ってくれます。
3回目も4回目も楽々会ってくれます。
お金が続く限り、何度でも何度も会ってくれます。
こちらが連絡せずとも(営業)ラインが届き、会ってほしいとお願いされます。

しかしながら、婚活ではそうはいきません。
基本的に2回目につながることはそれほどありません。
つまり1回目で切られることが多々あるわけです。
最初の対面で「次会ってもいいかな?」と思ってもらわなければならんのですね。

◆恋愛相談もあてにならない

キャバクラの中で話すテーマのひとつに『恋愛相談』があったりします。
職場やサークルで気になっている人に脈ありかどうかを判定してもらったり、届いたラインにどう返信するか考えてもらったり、デートコースやおすすめの飲食店を考えてくれたりします。
恋愛や男女の駆け引きが豊富なキャバ嬢に相談してみようというわけですね。

しかし、時と場合によっては参考にならないケースもあります。
例えば私が不人気キャバ嬢だとして、そこに通ってくれているA君という男性が居たとしましょう。
A君は婚活に取り組み、苦労しながらも活動を続けてB子さんというお相手を見つけました。
B子さんとは3回目のデートを終え、結婚に向けた真剣交際をしようか迷っている状態。向こうもまんざらではない様子なのでおそらくOKをもらえることでしょう。
ですが、私であれば「もうちょっと様子を見たほうがよくない?」「本当にその人で大丈夫?」「3回会った中でおかしなところはなかった?」と不安を煽ります。
なぜか?答えは簡単で、真剣交際に突入して結婚しちゃったらお店に来なくなりA君の売り上げが期待できなくなるからです。

結婚したいのならば、キャバクラよりも婚活にまずはお金をしっかり使いましょう。そして厳しくはありますが婚活の実戦で痛い目を見つつ進んでいきましょう。

追記やらまとめ

さて、キャバクラが婚活の成功にほとんど意味をなさないことはお伝えした通りですが、キャバクラにどっぷり浸ってしまい、婚活が馬鹿らしくなり年齢を重ねてしまうのが一番残念なケースでしょうか。
キャバクラの常識が世間の常識となってしまい、婚活で結果が出せなくなってしまうどこか婚活にチャレンジすらしないまま人生を終える……有り得る話かもしれません。

それであっても自身の婚活を頑張ろうという気持ちがあるのならば、まずはキャバクラよりも婚活に集中しましょう。

結婚後に入り浸りになってしまうのはそれはそれで考え物ではありますが。