見出し画像

オーロラを撮るためにiPhone16 ProMaxに機種変した


結婚してから最大のイベントがいよいよ近づいてきた。

アイスランド旅行


遥か遠いこの国へ、夫婦で年末に出かけることになった。
実は5年前に新婚旅行で海外に行く計画があったのだが、流行り病で中止した苦い思い出がある。
そんなこともあって、なおさら今回の旅行を楽しみたいと考えていた。

アイスランド旅行最大の目標は、オーロラを見ること。
日本から訪れる人の多くがこの幻想的な自然現象を目当てに訪れるという。
私たち夫婦も例に漏れず、オーロラを見たいと考えていた。

今年はオーロラの当たり年らしく、天候が良ければ見れる可能性が高いらしい。

11月下旬。
出発まで1か月を切ったある日、妻がこんなことを言った。
「アイスランド行く前に、カメラのレンタルしたほうがいいかな?」
話を聞くと、現地でオーロラを見たときに高画質な写真を撮りたいのだという。
たしかに高額なカメラを持っていけばいい写真が撮影できるかもしれない。

しかしカメラのレンタルサービスを検索してみると、多くのデメリットを感じた。

・まずそれなりの価格がすること。

 カメラの価格帯にもよるが半月のレンタル費用として4~5万円が必要。

・破損、盗難、紛失のリスクがある。

 これらにはレンタル時に保証も付けることができるのだが、料金に上乗せとなる。

・大きな荷物になる。

 高額なカメラであればレンズも大きく、ケースや保護アイテムが必須となり、これらを運ぶとなると海外に持っていくだけで一苦労。

・オーロラが見れないと無駄になる。

 旅行中に天候に恵まれなければオーロラを見ることができず、カメラも無駄になってしまう。

・高性能カメラを使い慣れていないこと。

 オーロラが出現したとしても、夜空を最適な状態で撮れる設定もわからないし撮影スキルもない。

これだけマイナスな要素が多いとなると、カメラのレンタルはあきらめた方がよさそうだ。
いきなりレンタルして届いた高性能なカメラを自分は使いこなせる自信がない。

せめてスマホくらい簡単に使えればいいのだけど……と思ったところでハッとした。

高いカメラのレンタルするよりも良いスマホを持って行った方が、手軽に、気負わず、いい写真が撮れるんじゃないだろうか。

私が現在使っているスマホはiPhoneなのだけど、2年半前に発売されたiPhoneSE(第3世代)だ。
個人的にはこの機種の指紋認証をはじめとした使い勝手の良さをとても気に入っているのだが、SE自体が低価格モデルという側面もあるためスペック的にはイマイチだという。

一方で、2024年冬現在の最近iPhoneは16シリーズとなる。
Pro、ProMax、がハイエンドモデルとされていて、カメラの性能も抜きん出たものらしい。
サイトや解説動画を見てみると購買意欲がそそられるのだけど、買おうという気持ちがなかなか芽生えない。
理由はハイエンドにふさわしいハイエンドな価格。
フィルムやケースなどのアクセサリーを合わせると20万円は下らない。
しかし一生の記念になりそうな場面で出来るだけ良い写真と考えるならば、という気持ちが自分を惑わす。

とりあえず実物を見てみようと思い、iPhone16のシムフリー実機が置かれている大規模家電店に行く。
Pro、Pro MAXを触ってみた第一印象、第二印象は『重!』『でか!』この二つの単語が頭の中をグルグル回る。
しばらくして感じた第三印象が『あ、ホームボタン無いわ!』だった。

数分間、展示機種をいじってようやく覚悟が決まった。
『買おう!買ってやろうじゃんか!一番いいのを持ってこい!』

30分後、私の手にはiPhone16ProMAXが握られていた。
さらに純正のケースも購入し2年間のアップルケアにも加入。
合計支払金額は26万円。『本当にこんな高い買い物してよかったのかな…?』が頭の中をグルグル回っていた。
そして買い替えから2週間が経過した。

iPhone16ProMAXになって2週間、カメラ以外の率直な感想を10行で

ぬるぬる動く!
画質が向上した!
アプリの処理速度すごい!
電池が超長持ち!全然減らない!
Ankerの高速充電器使うと充電めちゃ高速!
顔認証で銀行系アプリが起動して便利!
MagSafeが便利!
ベッドで寝ていると顔認証通りづらい!
両手で操作しないといけないことが多い!
大きいから持ち運びに気をつかう!

使って2~3日は重さが気になったり、片手での操作が難しかったり、顔認証が難しいなど悪いところが目立ったけども設定を変えながら慣れていった。
人間の慣れってすごい。(顔認証が厳しい問題は、設定の画面を注視するのチェックを外して大幅に改善)
大画面に戸惑うこともあったけどこれも慣れる。だがベッドで寝っ転がっていると顔認証が通りづらい。
それでも今のところは買ったメリットの方が上回っている感じ。

肝心のカメラは

最大の購入目的であったカメラの比較を忘れてはいけない。
結論から言うと、もう別物。
画質やカメラに疎い自分でも比較にならないくらいの進歩にため息が出るほど。
明るさ、色彩格段に向上し、低照度でも鮮明に映し出される風景や人物に圧倒された。

まるで別次元に足を踏み入れたようだった。
手ブレ補正やProRAW機能も加わり、撮影の自由度が飛躍的に広がった。
素人の自分でも直感的に使ってそれなりのものが撮れる気がした。
とくに違うのは望遠での撮影。キーホルダーを同じ位置から全力ズームで撮影してみた。


SEの全力ズーム キーホルダーは正倉院展のガチャ


16ProMaxの全力ズーム

動画撮影もシネマティックモード、ProRes動画が実装されており、知識さえあればどこまでも素晴らしい写真や動画を作り出すことができそうだ。
iPhoneSEも名機だったが、カメラ周りは正直なところ比較の対象にすらならない。

あとはアイスランドの夜空に向けて、iPhoneをかまえたときにオーロラが姿を見せるのを祈るばかりだ。


まとめ

最新のiPhoneはもはや高性能カメラと遜色ないという言葉をどこかで見かけたのだが、本当にその通りだと思う。
仕事や趣味としてカメラを極めたいと考えている人以外で「とにかくきれいな写真と撮りたい」ならば、
使いこなすのが難しい高価なカメラよりも最新のスマホを購入したほうが長い目で見るといいかもしれない。