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40歳のおっさんが電気工事士を受験した話 その2

前回のつづき

さて、無事に第二種電気工事士(以下電工二種)の申込みが終わりました。
まずは学科試験の合格を目指します。
これをクリアしなければそこで終わり、技能試験にすら進めません。
不合格になった時点で受験料の約1万円がパーになります。

学科試験は完全な知識問題。
四択が50問出題され、30問以上の正解で合格となります。
運だけではなんともなりませんので、諦めて勉強をしましょう。

ペーパーか?CBTか?

電工二種の学科試験には2つの受験方法があります。
ひとつは受験会場行き、紙の試験問題を解くペーパー試験。
もうひとつはパソコンを使って受験をするCBT方式での受験です。CBTを導入する資格試験も増えましたね。

それぞれ長所と短所があります。

ペーパー試験は決められた日時に決められた試験会場でマークシートを塗り塗りする試験なので、イメージしやすいですね。
メリットとしてはCBTに比べて遅い日程に試験日が組まれています。
受験申込してから勉強する期間が長めに取れます。それに試験問題の余白が多めであり、色付きのボールペンなども持ち込み可能です。
試験問題は持ち帰ることができるので、印をつけておけばその日のうちに発表される解答速報に照らし合わせると自分の合否が大体わかります。
デメリットは日時場所が指定されていること。ペーパー試験は一度きりなのでこれを逃すと不合格です。
当日の体調不良や事故、バス電車の遅延などで受験できない可能性がありますね。

CBT方式のメリットは、CBT受験可能期間ならいつでも受験することができます。
令和6年度前期であれば、ペーパーの受験日は5月26日だけですがCBTは4月22日~5月9日の期間で日にちを選んで受験することができるわけです。
忙しい人やペーパーの日がどうしても受験できない人にとってはありがたいですね。
そしてCBTではパソコンを使って回答をするのですが、全部の回答が終わるとすぐに結果がわかります。
印をつけて自己採点する必要もありません。
デメリットとしては持ち込みなどが制限されていることでしょうか。
黒の単色ボールペンのみ持ち込みができるので、一部の配線図を複線図に書き直したりするのに不便だったりするとの声があるようです。

私は考えた結果、ペーパー試験を選択しました。
試験日が後ろなので勉強する期間を長めに取れそうなのが決め手でした。
私のように夏休みの最終日に泣きながら終わらせていた人はこちらのほうがいいのかな?

まあこの辺は好みの問題なので、受験するときはメリット・デメリットをよく考えて選んでみてください。

心を折る問題構成、参考書構成

さて電工二種の勉強を始めよう、これから頑張っていこう!
とまずは過去問をチェックしようとすると心が折れます。

電工二種の過去問

理系アレルギーの人はこれを見ただけでギャアと叫びながら椅子から転げ落ちてしまいます。
「あっ、こんなん無理だわ。諦めまーす」となるわけです。

でもちょっと待って。
どういう理由かは不明ですが、電気の理論や計算問題が最初の方に出題されるのです。
いきなり理論や計算問題に取り掛かろうとすると、いきなりつまずいて勉強が進みません。

まずは別の分野からとりかかるのを強くオススメします。
学科試験には器具の名前を答えるだけの問題など、楽に点が伸ばせるものも多かったりします。
そしてとっつきやすい分野からやっていくことで過去問で30問以上コンスタントに取れるようになり、
最終的に学科試験に合格することもできるようになります。

※やはり問題の出題順だとつまずく人が多いのか、人気の電工二種参考書には理解しやすく簡単な分野を本の前半に掲載している物が多いです。

学科試験勉強のコツ

繰り返しになりますが、個人的な学科試験の初期勉強は『わかりやすいところからやるべし』です。

勉強しやすく、簡単に点数が上がる器具判別(写真に写っている器具の名前を選んでね)は3~5問、配線図の記号判別(この記号の意味は?)も3~5問出題されます。
これをしっかりマスターするだけで12~20点の底上げがそれほど労力を使わずにすることができるのは大きいし自信に繋がります。
器具や記号は技能試験でも役立つのでしっかり覚えて得点源にしましょう。

簡単なこの器具なーんだ?問題も1問2点。
複線図などを書き上げて計算をする問題も同じく1問2点。

学科試験は60点で合格。裏を返せば40点までは間違えてもOKです。
試験日まで日にちがなかったりする場合は、いっそのこと計算問題など苦手分野を捨てるという方法もあったりします。
勉強時間がなかなか取りにくい社会人などは、取捨選択する方法もアリかなと思います。
次回は私の学科試験勉強方法を紹介したいと思います。

(つづく)