デジタルとアナログの二極化
仕事も、エンターテイメントも、呑み会も、「オンライン」。
長期に及ぶとしても、一時的なことであって欲しいと願いつつ、これからの世の中はますますオンライン化していくのだろう。
音楽もネットでの配信が主流になると、いろんな人が言っている。
確かに、そうするしかない状況ではある。
しかしこの先、スマホやパソコンの画面でしか音楽を感じられないということには、したくないのだ。
オンラインで届けるやり方を考えるのと同じように、どうしたら生の音を聴いてもらえるかも考えたいと思う。
数日前、とある美術館の館長さんからご提案を受けた。
「小川紀美代365日コンサートってどうでしょう」
???
「美術館に、住み込みになるね」
!!!
その美術館はとある地方にあり、古民家を改築して作られていて滞在することができる。
地域の方々との深い交流もあり、いろんな人々が訪れる場所。
みんなが寛げる広いお庭もある。
そうか、私が演奏場所にいて、例えば限定2人とか3人とかのお客さんでみーんな離れて、それぞれでゆったり過ごせば可能なのかも。
きてくれる人たちによって選曲を変えたりして、お庭で毎日演奏するって、いいなあ。。。
都市部ではなく、電車を使わずに会場に来れ、広い土地がある地方ならではの賢いやり方だな、と思った。
そして、館長さんが多分、私の生活をとても心配してくださっているのも、少ない言葉からひしと感じられた。
とはいえ、私自身が(笑)移動できる時にならないと実現はできないけれど。
今はまだ、動いちゃいけない。
時を待とう。
これからはデジタルとアナログの二極化が進んでいくだろう。
超アナログな活動も、面白いんじゃないかな、と思う。
写真は山形在住の彫刻家の友人から私と館長さんに贈られた「お守り鳥」。
みなさんのサポートは、音楽活動を続けるため、生きていくために、大切に使っていきます。そして私も、誰かの小さな心の支えになれますように。