マッチングアプリで出会ったモデル並みイケメンドイツ人のはなし

マッチングアプリは己の猜疑心との闘い。イケメンドイツ人を信じてもいいのか。

どきどきするくらいイケメンなドイツ人からいいねが届いた。

去年の今頃の話である。
結婚する気のない彼と別れて（←この時の話はまたしようと思う。）
私はまたマッチングアプリをはじめた。
男性は有料、女性は無料のタイプのマッチングアプリである。

見た目は気にしない、中身が大事よ！と思ってできた前回の彼氏だったが、3か月お付き合いして結果的には私に「中身もはっきりしないなら、見た目も中身もいいほうがいい。」と思わせた人となった。

人生で二度目。イケメンに走る私。

そもそも私は恋をするときは恋に落ちるタイプだったので、
フェイスがグッドルッキングかどうかはあまり気にしないほうだった。
がしかし、中身重視で失敗してしまったので今回のマッチングアプリでは
周りが「どうした○○ちゃん、おかしくなったのかい？」というくらいイケメンに走った。ゴーゴー‼

その時にいいねをくれたのが、ジェシー（仮）40歳だった。
なぜ（仮）なのかというと、名前が思い出せないのである。もうカタカナは覚えられないお年頃のようだ。

ジェシーはモデルのようなイケメンで、のちに送ってくれた海での水着姿は海外スターのようなムキムキなボディーをしていた。
ジェシーはそれはそれは、私のことをかわいいといってくれた。
日本人男性にはない海外男性の情熱的なほめ言葉にドイツ人はなんて素晴らしいんだとおもった。ジェシーは会社では、物静かに過ごしているといっていた。
ドイツ人はまじめで勤勉だそうで、いい人だなとおもった。

ジェシーは遠くに住んでいる。

ジェシーは九州に住んでいた。猫と暮らしていてよく猫の写真を送ってくれた。私たちは日本語と英語を混ぜて会話をしていた。
英会話の勉強にもなるしとおもって楽しくやり取りをしていた。

ジェシーは積極的だった。
ジェシーは私と付き合うことに積極的だった。早く○○とこのアプリを辞めたいよ。とよく言っていた。毎日起きたら連絡をくれて隙間時間にマメに返信をくれた。
私はというと、その時もう一人気になる人がいた。結婚がしたくて婚活をしていたので私はより結婚する意志のある人と出会いたかった。

2年後かなあ。というジェシー。

私はどれくらいで結婚したいかをやりとりする相手に聞いていた。
ジェシーは「○○と結婚したい。２年後くらいかな。」といった。
私はアラサーなのでこれは難しい恋だなと思ってしまった。でもジェシーはイケメンで優しかったのでかなり悩んでいた。

突然届いたライン。

ポンとジェシーからラインが届いた。「わかったよ。約束の日に指輪を見に行こう。」

私はマッチングアプリでよくある、送る相手を間違えてしまったやつだなとおもった。指輪ということは婚約指輪のことだろうか。
ジェシーはまじめでいい人そうだったから信じられそうだったのに、残念だった。

ジェシーは「友達が僕に指輪を買ってくれると言っていて一緒に見に行く約束をしてたんだ。」と釈明した。
外国人だったから、日本人とやりとりする以上に警戒していたので
私はジェシーの言葉はもう信じることができなかった。

返信ができずにいると、「僕のかわいい○○は、宇宙人にさらわれてしまったのかい？」ときた。「○○は宇宙人にさらわれてフリーズしているよ。」と送った。
しばらくは諦めなかったジェシー。その後も何度かメッセージをくれた。

私が返さなくなって一か月したころ、またジェシーからラインが届いた。
「元気にしてるかい？」と。私は「私は元気よ。そういえば、指輪は買ってもらったかな？写真を送ってほしいな。」と返信した。

返事はそれからこなくなった。
マッチングアプリは騙されているのか、真実の愛なのか見極める力がいるけど疑問に思ったら立ち止まったほうがいいと思う。

マッチングアプリは、いつも猜疑心と真実の愛の戦いである。

（恋のから騒ぎのテーマソングを流したくなるわ…）

元気かしら。ジェシー。