Sliders!
動画コンテンツ「君とすべりたい♪」には、
現在2つのコンテンツがあります。
「君とすべりたい Sliders!」と「君とすべりたい Girls♪」の2つ。
今回は、「Sliders!」について。
女の子の出演で目を引くであろう「Girls♪」に比べてかなり地味なコンテンツ。
ただ、実は、「Sliders!」が「君とすべりたい♪」を、始める時に最初にやりたかったことなんです。
当初は、すべり台の映像を大量に公開することを目指し、とにかく量産することを考えていました。「メーカー」「サイズ」「楽しさ、安全性などの主観的な評価」、それを無駄に高画質な「すべり台グラビア」として公開。
ただ、その意味不明さを楽しんでもらう人がいればいいと思っていたんです。
知り合いに依頼し、近くにある「すべり台」の映像をスマホで撮ってもらい買い取る。それを編集すればいいだけだから、すぐに映像は大量に出来上がって行くものだと思っていました。
でも、「Girls♪」撮影にあたり、自分自身の撮影技術を磨くために、先行してサンプル版「Sliders!」の撮影をし始めた時に、それが間違いだったことに気づきました。
何十年も前から設置されているであろう「すべり台」の傷や汚れ、へこみを目にした時、すべり台には様々な「想い出」が染み込んでいることを思い知らされました。そして、その感情が流れ込んでくる。頭がおかしい男だと思うかもしれないが、本当にそう感じてしまったんです。
自分の撮影技術自体は、本当に拙くて申し訳ないのですが、それ以上に「ただ映像を大量に作ること」に疑問を感じるようになってしまいました。
「すべり台は公園の主役なのかな?」「ブランコはライバルだな?」なんて話を最初は楽しくしてたのですが、公園の主役は、そこにいる「子供」であり、「人」だということ気づいちゃったんです。
「すべり台」は、公園で一番高い位置から、公園全体、そして「人」を見ています。
遊ぶ子供の楽しそうな顔も、それを見守る母親の姿も、恋人たちの幸せそうな顔も、その別れのシーンも、サラリーマンの疲れた横顔も。
楽しそうに遊んでいる子どもたちはもちろん、公園にいる大人たちだって、どんな時でも必ず「すべり台」を目にし、時間を共にしている。そのすべての人達が「君とすべりたい♪」で「自身の思い入れのあるすべり台」を観た時に「その想い出を汚すような映像であってはならない」と強く思いました。
「Sliders!」では、小さい公園に1つだけある「すべり台」をメインに紹介していこうと思っています。もちろん、カラフルで個性的なすべり台は欠かせないのですが、たくさんの想い出が詰まった「古いすべり台」が本当の主役だと思っています。
今、新しいすべり台が本当に増えています。
それは、これから長く公園を見守っていく「これからのすべり台」。
でも、入れ替わりでなくなっていく「古いすべり台」の想い出を、今のうちに映像に残していくこと。
それが「君とすべりたい Sliders!」の役割だと思っています。
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