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君羅文庫

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毎日一冊の本を紹介するマガジン「君羅文庫」 その日読んだ本の中から記憶に残る一文を書き出して感じたことを綴ります。
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#読書

2022年 君羅文庫 50選

今年も君羅文庫ではたくさんの本を紹介してきました。先日は【2022年 #君羅文庫 10選】と題して印象に残った10冊を選んで発表しました。 このツイートでは紹介しきれなかった本たちも含めて「2022年 君羅文庫 50選」として、twitterの君羅文庫に載せた感想文や君羅文庫note記事とともに紹介していきます! 50選と言いつつ、50冊を少しはみ出してます!ご愛嬌! 1.『献灯使』 多和田 葉子 / 講談社鎖国状態の日本で虚弱な子どもと彼らをケアする屈強で死ねなくなっ

医療栄養学科に入ったら読みたい! 君羅文庫50選

はじめに新型コロナウイルス感染拡大により、4月からの大学での授業が実施できるか不透明になっていた2020年3月9日。 大学での授業が受けられなくなってしまうかもしれない医療栄養学科新入生や在校生たちに向けて、家にいる時間でも好奇心を失わず、学び続けてほしい、自分の世界を広げてほしいと想い立ち、君羅の心動いた本を紹介する #君羅文庫 を始めました。 医療栄養学科での学びに役立つ本やただただ笑える本に泣ける本など、さまざまな本をTwitter、Instagram、Facebo

内田百閒『御馳走帖』

好きな和菓子は?と聞かれれば「すあま」と答える。 先日、仕事を早く終わらせた帰りに駅前の和菓子屋で団子でも買って帰ろうとすると「すあま」が並んでいた。 団子とは一線を画すフォルムに一際目を引くピンク色。 食べれば上新粉のもちもちとした食感に、ふんわりとした甘さが優しく感じる。 すあまとの久しぶりの再会を喜び、家族用の団子とは別に、自分用に一つすあまを買って帰った。 すあまとの出会いは、祖母が買ってきてくれたお土産だったろうと思う。 緑茶が大好きな祖母は、お供となる