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音楽は辞めない


バンドの方から上がった動画で
「音楽活動を離れて新しいことを始める」って
わたしは皆さんに話したのだけれど
こんなに言葉を大事にしたいと思いながら
全然伝え足りなかったから
代わりにこの場所でわたしの本当のことを。
一旦音楽活動を離れて新しい日々に触れてみようと思っているのは、これは本当に本当のことで、昨日(12/16下北沢Laguna)を最後にしばらくは活動をお休みさせて頂きます。
⚠︎地元ではカウントダウンが最後!
だけどこれはわたしがもう二度とステージに立つことは無いよってお話ではなくて、またちゃんと自分の足で、自分の意思で、わたしがわたしのまま、もっともっと自由に歌が歌えるように選んだことです。


いつも心のどこかで、自分の歌は何者にもなれないと思っていて、だからどうか取り繕わないように、大きく見せたりしないように、ありのままを歌おうって、そう心がけてきた。
歌う歌も、選ぶ言葉も、綺麗にしすぎないように、わたしの目で見て、わたしが本当に感じた事をそのまま歌にしようと、そういう風にやってきたけれど、正直、心身ともに疲れ切ってしまって、それはそういう風にやってきたことがしんどかった訳ではなくて、ここ最近の目まぐるしい日々のなかで、これをちゃんとやり切れない日々があるのが、辛かった。
こころを歌いたいのに、わたしのこころがどこか遠くにあって、目の前のあなたがぼやける感覚。
これは良くないってすごく感じたし、このままでは嫌だと思った。

ある日、お互い音楽でやっていくんだと思っていた友人から新しい夢の話を聞いた。音楽はやめて、挑戦するんだと言った。わたしは少しだけ寂しかったけれど、本当にすごく誇らしくって、なんだか彼女がキラキラして見えた。その時ふと、わたしにも音楽以外の選択肢があって良くって、長い人生の中ひとつだけしか持っちゃいけないなんてことは無いんだと知った。歌って輝いているように見えていた彼女は、何をしていてもちゃんと彼女のままで居て、それにすごく安心した。

それから一日中わたしの人生をよくよく考えてみたりした。音楽の為にと自分の気持ちを無視して、選ばなかったものはなかったか、気づかない振りをしていただけで本当はやってみたかったこと。
沢山たくさん考えて、まだ欠片みたいなぼやっとしたままのものだけど、他にやりたいことを見つけた。
すごく嬉しかったし、今はこれだと思った。
しばらくはそこに身を置いて、わたしをちゃんとわたしのものにしてあげて、それから歌は歌おう、と決めた。

自分勝手だし、唐突だし、酷いなあと思うけれど、わたしなりに、いつも見てくださっている大切なあなたは、きっと応援してくれるってなんとなく感じていて、もしそうでなくても、わたしが先ず自分を大切に出来ないと、あなたには何も伝えられないから、少しだけ勇気を持ってそう決めた。
わたしはどこにいてもわたしのままで、伝えたいことを歌って、忘れたくないから歌にして、楽しいからステージに立って、あなたにはまた会いたくて、自分勝手に歌った歌を、愛してくれるあなたをちゃんと大事にしたい。

そのための時間をすこし貰うねってそういう風に言いたかった。言葉が足りなくてごめんね。
わたしはずっと歌を歌います。音楽は辞めない。
またライブハウスで。

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