元気の種
平熱と微熱を繰り返し、2週間になった。まだ快調とは言えない。
体調につられて落ち込んだメンタルは、紙屑を丸めて投げつけられたら折れてしまいそうなほど脆くなっている。
元気の種が欲しいなと思った。
今はまだ、元気そのものは刺激が強すぎて、受け入れられない。
楽しいことを楽しめない。一時的に面白くても、その場で消えてしまう。
楽しいことは、人と分け合って初めて楽しいんだな、と気づいた。
消えたいと思った。
世の中に嫌気が差すより先に、自分に嫌気が差した。
ある、もうこの世にはいない人のツイートを見て、この人は人生最後の道を、どんなに穏やかな心情で辿ったのだろうと思いを巡らせた。
人生を自分でコントロールできることは滅多にない。
だけど自ら選ぶ最期は、もう不安も何もない、確実に自分で創れる未来だ。
こんなに穏やかな時間はないだろうと思う。
だけど、まあ、そんな気力も能動性もないから、私はきっと50年後も同じように明日を迎える。
元気の種は、そのまま命の種になるのだろう。
私の元気の種はなんだろう。
元気な私は、今の私にどんな言葉をくれるんだろう。
今の私は、何が欲しいんだろう。
早く芽を出せ、元気の種。
今日のデザートはフルーツヨーグルトでした。
(まり)
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