先生が息子を小学校に戻す決心をした日。グリーンスクール日記3ヶ月と2週目
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先生が息子を小学校に戻す決心をした日。グリーンスクール日記3ヶ月と2週目

あいだきみこ

バリ島のグリーンスクールという学校に子どもを通わせたくて、赤ちゃん連れでバリに移住をした。

グリーンスクールとはどんな学校なのか?
英語の話せない小学1年生の息子にどんな変化が起きるのか?

この冒険をいつか老後にゆっくり振り返れるよう、日記を綴ることにする。でも、欲を言えば、いつか海外でこどもを、と考えてるママさんパパさんの背中を少しでも押すものになれば、とも思っている。

これは、わたしのサスティナブルな仲間探しの冒険の始まりでもあるのだ。

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息子がグレード1(小学校)から幼稚園に移って、3週間目の金曜日。わたしは英語補助の先生に呼び出された。

「りおをグレード1に戻そうと思う。」

耳を疑った。3ヶ月くらいは幼稚園に通うという計画だったからだ。


まず私の頭によぎったのは驚き。次に不安。そして最後に困惑だ。

「え。せっかく幼稚園に慣れてきたのに。」「また前みたいに、先生に怒られる毎日が来るのでは?」「また息子が学校に行きたくないと言い出すのでは?」

3週間前の悪夢がありありと蘇る。


英語補助の先生に理由を尋ねると、答えはいたってシンプルなものだった。

「本人が望んでいるから。」


その日、幼稚園に様子を見にいったその先生は、終始浮かない顔の息子を発見。そのぱっとしない表情の理由を尋ねると、「スナックやランチのとき、前みたいに同級生と自由に過ごせないのがつまらない。」と息子は愚痴った。

そこで先生が、「今日、小学校のお友達とランチ食べてみる?」と息子に提案すると、息子の表情は一変。

「うん、食べる!いいの?!」と大喜び。

そしてお待ちかねのランチタイム。小学校に息子がいくと、同級生たちが息子に駆け寄ってきた。

「りおー!ひさしぶりじゃん?」「わー!りおが英語話してるー!どうして?」「一緒に早く遊ぼうよー?」「いつまで幼稚園なの?」と友達から質問攻めに。

同級生に囲まれて、息子には弾けんばかりの笑顔が溢れた。

その笑顔をみて、先生は「りおを戻そう。」と決心。「相手が何を言っているのか大体わかっているし、自分の意思を伝えたいという強い思いを持っている。りおはもう大丈夫。」そう思ったそうだ。

とはいえ、わたしは即答できず、とりあえず夫に相談をした。

わたし「ぶっちゃけ、不安しかないのだけど。」・・・夫「不安だけど、本人が望んでるなら、戻ってもいいんじゃない?」

わたし「でも、まだ授業は理解できないから、つまらないと思うよ。」・・・夫「確かに。でも、今回のことで授業を邪魔したらクラスにはいれないってことは理解したはず。」

わたし「うーん。とりあえず、本人にもう一度説明して、本当に戻りたいか聞いてみよう」・・・夫「うん、そうしよう」


馬鹿ポジティブな息子。あの辛い日々をすっかり忘れ、ただただ自由時間が欲しくて「戻りたい」と言っているのかもしれない。

小学校に戻ってまた怒られるようになってしまったら、次こそ学校自体にはもう行きたくないと言いだすかもしれない。

不安でいっぱいな私は、恐る恐るその日の放課後に息子に真相を聞いてみた。

「今みたいに遊びばっかりじゃなくなるんだよ」「前みたいに英語で授業を受けるのだよ」「今度授業を邪魔したり脱走したりしたら、今度は幼稚園にいくどころか、学校にいれなくなるかもしれないよ。」「それでも、小学校に戻りたい?」

息子は二つ返事で「戻りたい」と回答。

「担任の先生のことも友達も大好きだから、早く戻りたい。ぼく、頑張れる。やってみる。」

目をキラキラさせながら、笑顔でそう言い切る息子。

よし。わかった。そこまで君が言うなら。戻ろう。小学校に。


わたしが先生にメールで戻ることに決めた旨を連絡していると、

「あ〜。でも、ずっと遊んでた幼稚園も楽しかったな~。友達もできたしな~。もうちょっと幼稚園にいてもいいかな~」とニヤニヤ笑いながら言いだし、こちらはドキドキさせられっぱなしだ。


さぁ、小学校に戻って、息子はどうなるのだろうか。また前みたいに先生に怒られる日々が来るのだろうか?それとも?


答えは、すべて子どもの表情にある。頑張れ、7歳。母は、きみの「やりたい」と「キラキラ光る眼」を心から応援しているよ。

やったー!
あいだきみこ
バリ島に移住しました/こども・サステイナブル・発酵・オフグリッドが気になるキーワード/完全文系脳だけど理系女/グリーンスクールを子どもたちと楽しんでいます