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脳のトリセツ

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知っているようで知らない脳の仕組みやクセを知って、もっと上手に脳と付き合う方法を身に着ければ、人生はさらに豊かになります。 『脳のトリセツ』のタイトル通り、脳の取り扱い方について… もっと読む
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#人生ナビゲーターきみこ

「いやだ!」を行動パワーに変えるコツ

ヒトの行動原理は二つしかない、のだそうです。 快を求める。 不快を避ける。 この二つ。これだけです。 とっても分かりやすいですね。 快と不快。 どちらの力がより強いのかと言うと、それは不快の方。 なぜならこれがまさに、生存本能だからです。 危険から素早く逃げないと、生命の危機に陥ります。 ヤバイ!と感じたら、すぐさま逃げる。 これが生き残るための王道です。 ・ ・ ・ ◆本能を利用する だから、もしヒトを動かしたいと思うなら、不快・不安・危機感といったネガティブな

やることだらけで頭がパニックになってる時の対処法

2023年もついに、残すところ1週間! 毎年のことだけど、年末はどうしても気持ちがせわしなくなりますね (;'∀') 1日は変わらず24時間で同じ日々であるはずなのに、なぜか時間が短いような、普段よりも速く過ぎていくような気持ちになる。 これは一種の心理トリックです。 原因は、期限が見えているから。 ただ、それだけです。 仕事納めや大みそか。 そういう時間の区切りがハッキリと目の前にあるから、どうしてもせかされるように感じてしまう。 そういう心の仕組みです。 実際に

考え事で頭がいっぱい!そんな状態から抜け出してスッキリするには?

瞑想指導者養成講座を受講した時、講師から最初に言われたのは 「今日から毎日瞑想しなさい」 ということでした。 そりゃ、当然ですね。 これから瞑想を人に教えようというんです。 自分は瞑想してません、では話になりませんから。 そうやってスタートした瞑想との日々。 指導者なのだから、立派な禅僧のように、いつもすぐに無念無想の境地! いやいや、なりませんって(笑) 考え事でいっぱいになることもあれば、心配事でモヤモヤすることもあります。 * わたしにとっての瞑想の位置づけは

脳が無意識にやっていることで人生が不自由になるって!?

行きつけのバーで実際にあったことです。   お馴染みさんの一人が、わたしが瞑想指導者養成講座を修了したことを知って、 「瞑想の先生になったのね、おめでとう!」 と声を掛けてくれました。 そうしたら、別の知人が驚いた顔で言いました。 「え? シオンさんは、作家さんでしょ?」 (シオンと言うのは小説を書く時のわたしのペンネームです) う~~ん、どっちもそうだよ、と思うんです。 というより、どっちかひとつじゃなきゃダメですか? * kindleからファンタジー小説を出してい

音楽は脳にも心にも”よく効く”のです

前回の記事「楽器の練習が心を安定させ脳を活性化するという話」に関係して、ちょっと脳科学的な補足?をしてみます。 音楽は脳と心に、とても深く影響する。 まさにぴったりのテーマで語られた記事を見つけました。 ・ ・ ・ VOGUE JAPAN に3年ほど前に掲載された記事なんですが、たまたま目に飛び込んで来まして。引き寄せてますね(笑) さて、この対談で語られている話によりますと―― ♪ 音楽と心拍数と心の関係 心拍に近いテンポの音楽が副交感神経を活性化させやすい。

楽器の練習が心を安定させ脳を活性化するという話

これはジャズピアニストの小曽根真さんがよく言う言葉です。 ホントそうだなあと思います。 自粛解禁で音楽ライブもすっかり戻ってきました。 大好きな音楽にリアルにどっぷりと浸る。 それだけのことが当たり前じゃないと思い知らされた2年間でしたね。 ステキな音を全身で感じることは、わたしにとって至福の時間。 でも、音楽は聴くだけではなく、自分でやるものでもあります。 * 子供のころからとにかく音楽好きなんです。 ハーモニカ、木琴、リコーダー。 なんでもかんでも触れるだけでも

快適な“脳パフォーマンス”のために知っておくといいこと

このnoteでは脳について書いた記事を『脳のトリセツ』としてマガジンにまとめています。 脳が働く仕組みを知って、それを上手に生かす方法や、脳を元気に健やかに保つ方法などをお話しています。 自分の体験、体感をもとにテーマを選んでいますので、巷で見かけるような 知識を借りてきただけの記事とは一味ちがう内容になっているかなと思います。 * これまで書いているのは主に、いわゆる脳のノウハウ。 より効果的な使い方と、そのためのメンテナンス方法です。 そこでこの記事では、その大

朝の”これ”で一日のパフォーマンスが上がります

うんざりするほど毎日暑いですね(-_-;) 夏に弱いタイプなので、毎年8月は使い物にならないきみこです。 だからと言って、エアコンの効いた部屋の中に閉じこもってダラダラしているだけでは人生が面白くない。 ムダに時間ばかりが過ぎていく……(涙) 夏バテ、寝不足、家の中と外の温度差。 身体が疲れます。脳も当然、疲れます。 そんなわたしでも出来るセルフメンテナンスがあります。 それは―― 瞑想! * 実はわたし、瞑想指導者でもありまして。 (コロナ騒動以降、瞑想教室はお

“ひらめき”はどこからやって来る?

アイデアがある時突然、稲妻のようにピカッと脳裏に浮かぶことってありますよね? この“ひらめき” とはいったい、どこからやって来るのでしょうか? それはインプットとアウトプットの間に生まれる。 わたしはそう感じています。 * “ひらめき”を生み出すためには、何もしない時間が必要です。 樽の中のワインのように、熟成・変容させる時間です。 インプットされた様々な情報と、過去に蓄積された体験や記憶。 それらが脳の中で混ざり合い、絡み合って、ある時突然に化学変化を起こす。

この世は幻想で出来ているから

ひとつのモノには、ひとつの意味しかない? いえいえ、そんなはずは、ないのです。 どんなモノゴトにも、必ず、複数の側面、複数の切り口がある。 いわゆる多面性、多様性。 上っ面だけでは見えないものが、そこにある。 * なにごとかを「こうだ」と捉える時。 わたしたちの目(つまりは脳なんだけど)は、持てる知識とそれまでの経験というフィルターを通して、モノゴトを見ている。 それに加えて、その時に、自分のこころが求めているもの、つまりは心の傾向が影響を与える。 これはどんな

その生き方をしていると幸せが逃げていく

子供の頃、具体的に言うと、親の経済力の庇護下にあった頃、ひどく窮屈な思いをして生きていた、という記憶があります。 両親はマジメで愚直な働き者。 終戦後の行動経済成長期に、北関東の農村から東京に働きに出てきて、そこで所帯を持ち、兄とわたしが生まれました。 ・ ・ ・ ◆でもそれで幸せなの? 身一つで都会に出て来た状態から、身を粉にして働いて家族を持ち、やがては小さいながら家も持ち、経済的なゆとりなどない中でも、なんとか子供二人を大学まで出してくれました。 立派なご両親で

「教える」のための心理スキルを磨きたい人のためのセミナーが出来ました

先日の記事で書いた、「教える人」が知らずに陥りがちな落とし穴の続きです。 読んでないよと言う方は、こちらです。 ・ ・ ・ もしも、話し方を少し変えるだけで、受講者さんやクライアントさんの満足度がアップするとしたら、どうでしょう? というか、気づかずいる話し方のクセで、すごく損しているかもしれないっていうことなんですよ。   いうまでもないことですが、話し方・伝え方はコミュニケーションの基盤。 だから、そこが変われば、受講者さんやクライアントさんとの間にさまざまな変

やるべきことをもっとラクにこなす方法

やること やるべきこと やらなきゃならないこと 大人になると、ほんと、これが日々山盛り (;'∀') やってもやっても終わらないし、次々と新たに生まれて来るし。 終わりのない追いかけごっこを毎日やってるような気分になりません? 家で一人ビジネスなどしていると、なおさらです。 「やること」の範囲が広いし、多岐にわたるしで、TODOリストを眺めては朝からため息ついちゃうことだらけ。 たまには一日、な~んにも考えず、な~んにもせずに、ぼうっとしていたい…… そのためにも

『しないことリスト』の呪いって?

ネットでこんな投稿を見かけませんか? 『○○のために「しないこと」を10個書いてみた』 みたいな記事。 たいていの場合、書かれている内容はごもっとも。 ちゃんと考えられています。 でもね―― 残念ながら(はっきり言っちゃいますが)そのリストに書きだした「○○しない」は絶対に守れません。 なぜなら脳は、否定形を理解できないから。 * 「○○しない」という言葉は、まず前提に「○○する」が脳内に存在しなくてはいけません。 「○○しないこと!」 「○○するな!」 そ