マガジンのカバー画像

脳のトリセツ

52
知っているようで知らない脳の仕組みやクセを知って、もっと上手に脳と付き合う方法を身に着ければ、人生はさらに豊かになります。 『脳のトリセツ』のタイトル通り、脳の取り扱い方について… もっと読む
運営しているクリエイター

#脳の仕組み

やることだらけで頭がパニックになってる時の対処法

2023年もついに、残すところ1週間! 毎年のことだけど、年末はどうしても気持ちがせわしなくなりますね (;'∀') 1日は変わらず24時間で同じ日々であるはずなのに、なぜか時間が短いような、普段よりも速く過ぎていくような気持ちになる。 これは一種の心理トリックです。 原因は、期限が見えているから。 ただ、それだけです。 仕事納めや大みそか。 そういう時間の区切りがハッキリと目の前にあるから、どうしてもせかされるように感じてしまう。 そういう心の仕組みです。 実際に

考え事で頭がいっぱい!そんな状態から抜け出してスッキリするには?

瞑想指導者養成講座を受講した時、講師から最初に言われたのは 「今日から毎日瞑想しなさい」 ということでした。 そりゃ、当然ですね。 これから瞑想を人に教えようというんです。 自分は瞑想してません、では話になりませんから。 そうやってスタートした瞑想との日々。 指導者なのだから、立派な禅僧のように、いつもすぐに無念無想の境地! いやいや、なりませんって(笑) 考え事でいっぱいになることもあれば、心配事でモヤモヤすることもあります。 * わたしにとっての瞑想の位置づけは

脳が無意識にやっていることで人生が不自由になるって!?

行きつけのバーで実際にあったことです。   お馴染みさんの一人が、わたしが瞑想指導者養成講座を修了したことを知って、 「瞑想の先生になったのね、おめでとう!」 と声を掛けてくれました。 そうしたら、別の知人が驚いた顔で言いました。 「え? シオンさんは、作家さんでしょ?」 (シオンと言うのは小説を書く時のわたしのペンネームです) う~~ん、どっちもそうだよ、と思うんです。 というより、どっちかひとつじゃなきゃダメですか? * kindleからファンタジー小説を出してい

音楽は脳にも心にも”よく効く”のです

前回の記事「楽器の練習が心を安定させ脳を活性化するという話」に関係して、ちょっと脳科学的な補足?をしてみます。 音楽は脳と心に、とても深く影響する。 まさにぴったりのテーマで語られた記事を見つけました。 ・ ・ ・ VOGUE JAPAN に3年ほど前に掲載された記事なんですが、たまたま目に飛び込んで来まして。引き寄せてますね(笑) さて、この対談で語られている話によりますと―― ♪ 音楽と心拍数と心の関係 心拍に近いテンポの音楽が副交感神経を活性化させやすい。

快適な“脳パフォーマンス”のために知っておくといいこと

このnoteでは脳について書いた記事を『脳のトリセツ』としてマガジンにまとめています。 脳が働く仕組みを知って、それを上手に生かす方法や、脳を元気に健やかに保つ方法などをお話しています。 自分の体験、体感をもとにテーマを選んでいますので、巷で見かけるような 知識を借りてきただけの記事とは一味ちがう内容になっているかなと思います。 * これまで書いているのは主に、いわゆる脳のノウハウ。 より効果的な使い方と、そのためのメンテナンス方法です。 そこでこの記事では、その大

朝の”これ”で一日のパフォーマンスが上がります

うんざりするほど毎日暑いですね(-_-;) 夏に弱いタイプなので、毎年8月は使い物にならないきみこです。 だからと言って、エアコンの効いた部屋の中に閉じこもってダラダラしているだけでは人生が面白くない。 ムダに時間ばかりが過ぎていく……(涙) 夏バテ、寝不足、家の中と外の温度差。 身体が疲れます。脳も当然、疲れます。 そんなわたしでも出来るセルフメンテナンスがあります。 それは―― 瞑想! * 実はわたし、瞑想指導者でもありまして。 (コロナ騒動以降、瞑想教室はお

“ひらめき”はどこからやって来る?

アイデアがある時突然、稲妻のようにピカッと脳裏に浮かぶことってありますよね? この“ひらめき” とはいったい、どこからやって来るのでしょうか? それはインプットとアウトプットの間に生まれる。 わたしはそう感じています。 * “ひらめき”を生み出すためには、何もしない時間が必要です。 樽の中のワインのように、熟成・変容させる時間です。 インプットされた様々な情報と、過去に蓄積された体験や記憶。 それらが脳の中で混ざり合い、絡み合って、ある時突然に化学変化を起こす。

この世は幻想で出来ているから

ひとつのモノには、ひとつの意味しかない? いえいえ、そんなはずは、ないのです。 どんなモノゴトにも、必ず、複数の側面、複数の切り口がある。 いわゆる多面性、多様性。 上っ面だけでは見えないものが、そこにある。 * なにごとかを「こうだ」と捉える時。 わたしたちの目(つまりは脳なんだけど)は、持てる知識とそれまでの経験というフィルターを通して、モノゴトを見ている。 それに加えて、その時に、自分のこころが求めているもの、つまりは心の傾向が影響を与える。 これはどんな

“安心”という心の土台を取り戻そう

変化するもの、動くものに、脳はフォーカスします。 止まっているものや変わり映えしないものは完璧に無視! すばやく危険を察知し、生き残るための脳の仕組みです。 だから、家に籠って暗いニュースばかり見ているとウツになる人も出てしまうんですね。 この3年間というものは、あの新種ウイルスのせいで、世界中が不安の沼にどっぷりと首まで浸かっていました。 そこに追い打ちをかけるようなロシアとウクライナの紛争が起き、さらに今、アメリカでの銀行破綻が引き金になって世界経済が危機に陥りそう

「こころ」で覚えたものは忘れない

記憶する、と言われると、普通は「頭で覚える」ことと思いますよね。 つまり学校でイヤというほどやらされた、あれです。 典型的なのが丸暗記ですね。 まずは「あいうえお」50音から始まって、算数の九九、数学の方程式、物理の公式だとか元素記号だとか、歴史年号だとか、四字熟語だとか、英単語だとか…… とにかく、ありとあらゆるものを、ただテスト(評価)のためだけに、有無を言わさずに覚えさせられてきた (-_-;) もうほんとにね、子供心にもバカバカしくて大嫌いでした。 確かに九

なにも考えていなかったのに、書くと言葉が出て来るフシギ

今ちょうど転換期らしいんです。 この3月で3年目が終了する文章術コミュニティ「ことだまラボ」も、このタイミングで大幅リニューアルしようかと考えているところで。 でも、でも、イメージは漠然としていて、頭の中の奥の方でモヤモヤしているだけ。 ああ、もう3月になるのに、準備も出来ないし困ったなあと、ずっと気分停滞していたんですよね。 なんですが、今朝、ホントに今さっきのことなんですけど、何かが動いた。 * なんとなく頭に浮かんできたワードを、Evernoteに書き留めてみた

やるべきことをもっとラクにこなす方法

やること やるべきこと やらなきゃならないこと 大人になると、ほんと、これが日々山盛り (;'∀') やってもやっても終わらないし、次々と新たに生まれて来るし。 終わりのない追いかけごっこを毎日やってるような気分になりません? 家で一人ビジネスなどしていると、なおさらです。 「やること」の範囲が広いし、多岐にわたるしで、TODOリストを眺めては朝からため息ついちゃうことだらけ。 たまには一日、な~んにも考えず、な~んにもせずに、ぼうっとしていたい…… そのためにも

『しないことリスト』の呪いって?

ネットでこんな投稿を見かけませんか? 『○○のために「しないこと」を10個書いてみた』 みたいな記事。 たいていの場合、書かれている内容はごもっとも。 ちゃんと考えられています。 でもね―― 残念ながら(はっきり言っちゃいますが)そのリストに書きだした「○○しない」は絶対に守れません。 なぜなら脳は、否定形を理解できないから。 * 「○○しない」という言葉は、まず前提に「○○する」が脳内に存在しなくてはいけません。 「○○しないこと!」 「○○するな!」 そ

「ない」を「ある」に変えるだけで違う世界が見えて来る

昨日のこの記事を読んでくださった方は、きっと気がついただろうなと思いますが、この方法(考え方)はモノ探しに限りません。 「ない」と思うから見つからない。 「ある!」と思えば見つけられる。 これは脳の持つ特性の表れ。 だから、こんな場合にも同じことが言えます。 こういう言葉を発した途端、脳は「出来る可能性を見つけ出すこと」を放棄します。 だって、「ない!」と指定されているんですから。 それに応えて素直に「ない」という状態に意識をフォーカスして、「ない」という現実をあなた