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今年、何も終わってない話



私は歯磨きも歯医者も苦手です。


どんなに丁寧に磨いたつもりでも、数ヶ月経過すれると虫歯が出来る。


歯医者の検診に行けば、いかに自分が磨けていないか痛感させられる。



年末まで1ヵ月半程ですが、今年は歯の治療が終わらない、仕事が終わらない、婚活が終わらない、など何も終わる目処が立っておりません。




今年の6月から隔週で歯医者に通ってます。



今年の6月にとある家の近所の歯医者へ検診に。



ストレスフルな生活の始まりは、7月頃。



普段の食事中に右下の奥歯が非常にしみる。



仕事中に水を飲んだだけで、時間差で痛くなる。



「(今回の虫歯は、かなりヤバそう……)」



数日経つと、何もしなくとも歯に刺すような激痛が。



歯茎を握り潰す様な痛み



「(うっは、何これ)」



痛みで食事が出来ない程に。



痛み止めを飲んでも痛みが収まらず、まともに就寝も出来ず。



翌朝も寝不足と痛みによる疲労で、会社を休むことを決断。



「歯が痛いので、お休みさせて下さい!」


生まれて初めて歯の痛みで、会社休みました。


その日は、痛みを堪えながら、近所の歯医者へ



衛生士さんに、診察台に誘われ、



先生の言われるがままに口を開ける。




「うーん、これは膿が詰め物の下に溜まってますね(ニッコリ)」



「以前虫歯治療した詰め物の下に虫歯菌が溜まっている状態ですね。」



「レントゲン写真のここの歯の下、黒くなっている箇所がありますよね。ここに膿が溜まってると思われます。」



「上に詰め物があるので、虫歯菌が膿となって歯の根っこ方へじわじわと移動して悪さをしてます」




「じゃあ、今から治療していきますね(ニッコリ)」



先生が詰め物をドリルでがりがりと破壊してくる。


「うわー、これは、すごい」



「歯の神経が死んじゃってますねー」



「逆に神経があれば、激痛で耐えられないですよー」


歯医者さんって、ナチュラルに軽快で重めな内容を伝えてくるよね(実績ベース)


先生が軽快で重めな内容を伝える度に、精神的なストレスがしゅごい…


「肌年齢が10代ですね!」とか


「視力が両面共に2.0です!」とか


「ベンチプレス70キロ挙げれます!」とか


「竹内涼真さんの様なイケメンになりました!」とか


これくらいのポジティブな出来事が無いと、神経が死んでる悲壮感の感情と相殺出来ない




詰め物を破壊した後は、細い金属線の様な器具を歯の内側に突っ込みます。


がりっ、がりっ、と掻き出す感じ。


(あーもう、何でも良いからどうにでもしてくれ、とにかく痛みをどうにかして……)




(ガリッ、ガリッ)




(いつ終わるのかな……)



(この器具、めっちゃ鼻につく匂いする……)



神経死んでるから歯の根っこを掻き出されても痛くない


ひとしきり掻き出さした後、薬剤を歯に詰めて蓋をします。



(これを2〜3回治療して、膿を完全に除去•消毒します。その後、歯の中に骨の代わりとなる金具を入れて、歯の土台を作る。さらにその上に、蓋を被せて完了です。
要するに戸建ての家の基礎を作る工程と一緒ですね)


(気になる人はネットで「根管治療」と検索してみて下さい。特に治療を表した図を見ると嫌な気分になります。)



薬剤を歯に挿入すると、激痛が走る。



「ごめんねー。痛かった?(ニッコリ)」



歯の神経と膿と薬剤が反応して、消毒時に痛みが出るとのこと。



「じゃあまた2週間後に続きの治療しましょうねー。」



「はい………」


(これまだ続くんか)


治療後すぐは、歯の痛みで立つことさえも辛かった……



夜8時にセブンイレブンの駐車場で30歳の大人が、あまりの歯の痛みにしばらく座り込んでました。



治療に行けない間、ほぼ毎日痛み止めを飲まないと歯痛に耐えられない



約1ヵ月後、計2回の治療を終えて、歯の膿を十分に除去出来ました。



そして、空洞になった歯の中に土台となる金属を埋められます。



「お疲れ様でした。じゃあ次回は、歯に被せものをしていきますね」



「あれ、ちょっと待って下さい……」



「奥の歯茎、腫れてますよ」


こっからが地獄の始まり。



右奥の歯茎に、黄色の突起物が突き出しました。


膿のかたまり……


高校生の頃に詰めた金属の被せ物の下で、虫歯菌が10年以上経過した今年、膿となって爆発してる感じ


と、先生より告げられました。



一つ言い訳すると、本来虫歯菌による膿はレントゲンに映るものですが、今回の膿は全く映らなかったとのこと。


だから、今までずっと発覚しなかった。



(と、自分に言い聞かせてます)



高校生の頃に治療した歯なので、これまで自分が受験生、大学生、社会人、台湾で住んでいた時も約10年間もの間、詰め物の下で虫歯菌が粛々と増殖して、歯の骨や神経を溶かしてきたことになります。



色々と割愛しますが、先生曰く



「歯の中に空洞が発生して異常な状態」らしく


あまりにも症状が酷いので、歯茎を切開して側面から治療をしてもらいました。



根管治療の辛い所が、術後の痛み。



特に歯茎を切開した翌日は、経験したことない様な一日中頭をヘッドロックされているような頭痛に見舞われます。





歯茎切開による治療の1週間後にはは、膿が歯茎から消えて一安心してました。



先生からも「2つあった膿の塊が綺麗になくなりましたね!(ニッコリ)」と、お墨付きをもらいました。






が、治療から約1ヵ月後、数日前に歯茎の腫れを感じて、会社の昼休み中に鏡に向かって口を開けると





黄色の突起物が歯茎から飛び出てる!




もう今年一番のホラー。


台湾から大阪に一時帰国した時に、パスポートを梅田で紛失した時も冷や汗かいたけど、



 

「再発」って言葉も事象も本当に嫌。



その日は、仕事への集中力が完全になくなりました。


マッチングアプリで女性からのメッセージも返信する気も無くなりました。



自分が所属するTMsの会長からのメッセージも既読無視しました。


現在は、近所の歯医者では対応が難しいということで、家から1時間半かけて都内の根管治療治療の歯医者に通っています。


終わり
(全く話を締めれなかったこと、本当に酷い構成でした……)

















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