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カンボジア自粛生活

本当はもっと早めに回顧録を書こうと思ってたけど、ようやく書けた。体力的にも精神的にも時間的にも厳しいかったんで、今の時期になりましました。


右も左も分からない状態で、所属部署から一人でカンボジアに飛ばされて、

コロナ禍で2週間ホテル隔離を経て、カンボジアの僻地のホテル住まいで週6勤務で、 

コロナ禍で唯一の休日も会社から外出厳禁のお触れを出されたら、

ストレスの役満が揃った感じ。

カンボジアの僻地という環境と、コロナ禍の中で海外に向かい、週6日間新しい環境で仕事をすると身体が全くもたないことを痛感してます(笑

今現在、プノンペン市内から車で50分〜1時間位の場所(東京駅から八王子までが大体同じ距離)にあるホテルに住んでます。出張中は工場から車で10分程のホテルにずっと滞在してます。

ホテルの外観はこんな感じ。



ホテルの周囲はまさに「荒野」という場所です。風が吹けば砂埃が飛び、木々などの自然が全く無いので、季節感ゼロです。


この当たりはカンボジア経済特区という位置付けで中国や日本のメーカーが乱立してます。

デンソーのどでかい工場も近くにあります。

ちなみにホテルから最寄りの雑貨屋(コンビニ)は徒歩30分です。その他、中華料理屋や韓国料理屋も30分歩けばあります。


ちなみにプノンペン市内に行くための手段として、バスが定期的に出発してます。
ただカンボジアも日本には及ばないですが、コロナの陽性者が増えてます。
なので、会社(日本)からプノンペン市内への外出禁止のお触れが出たため、実質行動範囲がホテル周辺に制限されてます。


2か月経過したけど、まだ身体が環境に慣れてないです。数年出向している日本人もいます。

が、余程の使命感と余る程のお金を積まれないと、自分はここで働き続けるのは本当に無理……(百歩譲ってプノンペン市内勤務なら考えるレベル)。まあ、数ヶ月位はまだここにいるし、半年後にはまた来る予定が(勝手に)決まってるので、自分の修行の一環として働いてます。


なんとか日々の体調を管理しながら、ほぼほぼゼロから工場での仕事にくらいついております

カンボジアの洗礼

2週間のホテルでの隔離期間が終了して、出張中のホテルに移り初めて、2月の上旬から、ようやく会社(工場)で働き始めました。

いざ工場で働き始めるると、早速カンボジアでの洗練を受けます。隔離が終わってから2週間後、経験したことのない腹痛に見舞われました。しかも、頭痛と便秘が併発。身体を動かすことさえ辛く、上司に相談し、市内の病院を受診。

病院に到着すると

「◯◯さんですか?」

と、日本語が流暢なカンボジア人の女性が病院内での手続きや通訳を全部担当して下さいました。

通訳さんが、手続きを済ませると、医者との問診

医者からは

「食事が原因で細菌性の胃腸炎にかかってます。とりあえず、抗生物質を飲めば大丈夫よ」と意気揚々に発言。

食事と言っても、ホテルや会社での食事は、極力火が通っていないサラダの様な生野菜は避けたり、水はペットボトルのみからと出来るだけ気をつけていたため、全く胃腸炎の原因となる様な記憶がないので、本当にびっくり。

今も2週間に一度は定期的に下痢になってます。正直、何を食べても当たる可能性があります(この前は、カバオライスを食べたら数時間後に腹をくだしました。)

上司に言わせると「ペットボトルの水が身体にら合わないからだよ。俺は出張の度に下痢になってるし、日本に帰国してからも暫くは、下痢気味だし」とのこと。

なんやそれ、地獄やん…。

最近、出張者内で「まだ俺、下痢気味なんだよね」という謎のアピールが横行してます。




全然仕事に慣れない。

今月で転職してから一年経つけど、毎日が新しいことの連続。前職と同じ職種だけれど、製造している製品が違うだけで分からないことが沢山。

そもそもカンボジア工場の今の事業は、これから事業が立ち上がる段階。なので、ローカルスタッフへの教育や仕事の環境も発展途上。

まずは自分が業務内容を理解して、カンボジア人の同僚に説明して、日本の上司に報告して…。

こんな状態で「カンボジア工場の業務支援」をするとなると、全然時間が足りない…。

特に毎週一度、カンボジアと中国と日本の3カ国でのWeb会議を20〜30人規模の社内会議に参加することが一番嫌な時間。

私一人、所属部署からカンボジアに出張しに来ているので、必ずカンボジアでの業務報告を全部署の先輩、上司に対して報告が必要で。

「誰からも何も指摘されること無く、早く自分の番が終わって欲しい……」

と。自分の報告用のメモを手元に用意して、今か今かとはらはらしながら自分の報告の順番待ちをしてました。


単純に週6勤務がキツい

前職でも1ヶ月限定で土日両方働くとかもあったけど、転職後初めての海外出張での週6勤務は心身とも身体に堪える。

月曜日にがっつり残業して「後5日もあるじゃん…」とか

金曜の夜の帰宅しても「まだ一日残ってるじゃん…」

土曜の午後は「あー早く時間が経たないかな…」と気持ちが浮ついてます。


日常的にこういうストレスが重なってくると、体力的にも精神的に疲弊してました。仕事中は常に緊張しっぱなしで全く寝付けませんでした。今も夜中に1〜2回は目が覚める。

•便秘/下痢が辛い
•胃腸炎が辛い
•人の話を聴く余裕が無い
•日中笑顔を作る余裕が無い
•思うように仕事を進められない

正直、自分の力不足や限界を痛感して本当に辛かった。

日本にいる直属の上司から「折角の機会なんだから、頑張ろう」と暖かく応援されても

心の中では、
「あーもう、本当に無理。無理オブ無理。とりあえず、日本ではなく一度でもカンボジアに来てから、そういうことは言ってね。」とか

「俺以外に英語が話せる人がいないからって、丸投げし過ぎ。せめてグーグル先生に日本語を英文に変換くらいはしてね。」とか、

全く周囲人に聴く耳が持てず、イライラしていたことをよく覚えてる。

人間だもの、疲れていると言葉が荒みますよ。そりゃあ。

色々と愚痴をこぼしてきましたが、こういうネガティブなことを羅列してると「いや、自分が転職•入社を選択したから自己責任でしょ」と思われそう。


まあ、仰る通りなんだけど。


別に「自分の選択を後悔してます…」とかは考えてないし、悩んでも仕方ないんで。出来ることをただただ継続して、増やしていくだけなんですけどね。

多分カンボジアにいる間は、ホテル周辺しか行けないので(ホテルの周りは荒野なんだけど)、日々休息してなんとか切り抜けて行こうと思います。

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