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新型コロナウイルスの感染状況を都道府県別にみてみた

■はじめに

今までウイルスを「ウィルス」と入力していたのですが、これが少数派であることを今回の騒動で知った西村公宏です。キヤノンをキャノンと書くような過ちですね。

で。本題。
新型コロナウイルスの種々の報道を見ていて色々とツッコミを入れたくなることが多い今日この頃なのですが、その中で特に毎度毎度気になっているのが、感染状況について地域差の検討が全然見えてこないことです。本日(5/4)に緊急事態宣言の延長が5/31まで、範囲を全国にしたままで出されることとなって、いよいよ地域差の検討があまりに雑であることにストレスがマッハとなり、自分で調べてみることとしました。

■情報源

情報源は、以下の二つです。
新型コロナウイルス 日本国内の最新感染状況マップ・感染者数
https://newsdigest.jp/pages/coronavirus/
JX通信社様のNews Digest内のサイトです。都道府県別の感染者数や死亡者数、時系列データがビジュアル的にみることが出来て、とても便利です。
人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2019np/index.html
統計局の人口推計。

■都道府県別死者数

都道府県別の死者数を、人口比率でみて順位付けしてみました。
結果は、以下の通りです。

無題

 なお、死者数が10名以上の都道府県は、地域ごとに色分けしてます。

 結果、予想通りと、想定外の両方の結果が出てきて、なかなかに興味深いのではないでしょうか。一番驚いたのは、北陸3県の人口当たりの死亡率の高さ。東京よりもひどい。某石川県の某知事が、こっちはコロナの心配がないので観光に来てねなんて言ってましたが、実は日本で一番コロナの犠牲になっていました。
 一方で、死亡者数が少ない地域。なんと東北地方では一人も死者がでておりません。中国地方も、死者が出ているのは広島の2名だけです。九州地方も、福岡県以外はかなり死者数が少ない。地方でも状況が全然違うことがよく分かります。

■この1週間(4/27~5/3)の感染者数

今度は都道府県別のこの1週間の感染者数を追っかけてみました。
結果は以下の通りです。

無題2

 こちらも、上位都道府県(100万人当たり感染者数が5人以上)のところは色分けしています。
 想像通りの東京が1位ですが、北海道も現在感染者数が多い傾向であることが分かります。そして、こちらも北陸地方の石川・富山がランクインです。富山県は特別警戒地域の指定から漏れていますが、大丈夫なんでしょうかね。一方で、岐阜県や茨城県を引き続き特別警戒地域にすべきなのか、個人的には疑問が残ります。
 なお、一日当たりの感染者数が1人を切っている都道府県は、47都道府県中29県です。宮崎県に至っては、4月12日以降一人も感染者がでておりません。

■おわりに

 以上が、ざっと都道府県別に数値に基づいて状況を分析した結果です。
東京都をはじめとする首都圏や、北陸三県、北海道は、すでに多くの命が奪われ、現状の感染者数も決して安心できる状態では無いと思われます。
 一方で、東北地方や中国地方、南九州など、被害が少なく感染拡大も見られない地域も少なからずあります。このような地域で、補償なき自粛が本当に必要なのでしょうか。
 もちろん、人の移動による感染拡大に対する警戒は必要ですし、将来はまた違った状況になるとも限らないので、感染者のいない地域では何ら対策が不要とまではいいません。ただ、過剰な緊縮は経済を殺し、経済活動を行っている若年層を殺します。
 感染が突如広まりだした3月や4月の頃であれば、綿密な計画を立てようがないため、おおざっぱな対策になってしまうのは仕方がないことです。10万円一律支給なんてまさにその例ですよね。ですが、それを延々と続けるのはさすがに弊害が気になってきます。もっと細やかな対策の色分けが必要でしょう。


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