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不覚にも後ろをとられた〜

「ね〜んねん〜ころり〜よ〜おむす〜びよ〜♪」
「すぴ〜すぴ〜」

鼻息寝息が癒される、乳母車に寝かせる

「ふ〜日中の寝かしつけは意外とすんなりだったな〜、さてとっ!」
「ん?」

何かを感じたこれは何だ、ゆっくりとだいごろうの方へ振り返る
「んん!?」
片目を薄っすら開けてこちらを見ているではないか!

「んんんーーーーーー!!」

都落ちした80キロがたたったか後ろを取られる!いや「さてとっ!」と気持ちを切り替えた時には既に開いていたのだろう、それはもう取られたも同然!!
不覚にも一太刀入れられたか!赤子と思ってぬかりがあった、敵ながらあっぱれ!とは言え諦めてはならぬ、すぐに駆け寄り話しかける

「ほれ〜おるぞ〜だいごろう〜ちゃんはおるぞ〜」
「キョロ・・・キョロ・・・」信じるものを見定めているかのよう
「・・・すぴ〜・・・すぴ〜・・・」

危なかった。
こんな身近に刺客がおったか。
まずは味方からとはこのことか、赤子とは恐ろしいものよな、それにしても久しぶりに恐怖を覚えた。
赤子があんな風にこちらを見定めるとは思わなかった。

寝ていると安心していたら急に大きな声で「キーーーーーーーー!」と泣き酒ブヒブび〜な時もある、あれは一体なんなのか、夢の中で斬られでもしたのか、あのトップスピードは見習いたい、泣くというより叫ぶに近く音速で鳴く赤子は人間というより生き物としての本能なのか、こちらも呼ばれるよりも早く反応してしまうから凄いがとっさ過ぎて笑ってしまう

色々情報収集するが赤子は人それぞれみたいだ、全然だいごろうには当てはまらない赤子もいらっしゃる。
ん〜奥深き赤子よ、瞳のみずみずしさ、曇りなきまなことはこの事か、見つめられると改心したくなる、しかしそんな事ではちゃんの汚れは落ちぬ。

ん〜薄目で斬られるところだった。簡単に背中を見せてはいけないな、気をつけよう。
見定められているのだとしたら背中で語ることが出来るようにならないといけないが私にはまだ早い

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