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ドラゴンズドグマ2クリア感想 我が記憶でのみ輝く黄金の旅路

※「ドラゴンズドグマ2」のネタバレを含みます。

クリアしました

面白かったので1ヶ月も経たない内にクリアまで突っ走りました。

プレイ時間は70時間いかないくらい

魅力を人に伝えるのが難しいタイトルだなと思いました。
出来る限り色々書いてみます。

「語られることのない物語」をプレイする

「ドラゴンズドグマ2」は他のタイトルと比較して、メインストーリーの描写が薄味なタイトルです。

物語の主要な部分をまとめれば1時間程度で表現出来てしまうのでは、というボリュームです。

このタイトルの魅力、プレイしていて面白い部分は、「物語として語られない」ところにあると思います。

街から街への移動、道中の戦闘、ポーンとの何気ないやりとりなど…。
媒体が小説や映画なら、カットしたりダイジェストでまとめられてしまうような要素に、ゲームとしての魅力が詰まっています。

「旅」を体験出来るタイトル

プレイ時間のほとんどは移動や散策が占めています。

ファストトラベル搭載が当たり前となった現代のゲームですが、ドラゴンズドグマ2ではファストトラベルにかなり制限があります。

制作側の意図として、自分の足で歩いて世界を体感してほしいというものがあるのだと思います。

一見不便な仕様ですが、この制限があったからこそ、このゲームはここまで面白いものになったのだと思います。

ひとたび街を離れれば、フィールドには魔物や野盗が溢れています。
それらと戦闘を行うのか、逃げてやり過ごすのか。
受けた傷はどのように癒すのか。
目的地へのルートはどうするか。
視界が極端に悪くなる夜をどう凌ぐか。
連れ歩くポーン(従者)の職業はどうするか。

道中は考えなければならないことが山程あります。
実際に、それらすべてに気を回し、目的地を目指す過程はまさに「冒険」、「旅」という体験になります。

言葉ではきっと伝わらないだろうな…と思いますが、この「旅してる感じ」がドラゴンズドグマ2の中で一番の魅力だと思います。

戦闘システム

ドラゴンズドグマ2の戦闘システムは、真新しい要素はないものの、ユニークな点もありました。

アクションRPGで操作する主人公といえば、剣士が多いと思います。
自ずと近接での戦闘をすることになります。

本作では主人公がメイジやアーチャーなどの後衛職を選択することが出来ます。
前衛はポーンに任せて、遠くから魔法で攻撃したり、ポーンや自身を回復したり。

病みつきになるくらい面白い、という程ではありませんが、普段は出来ないプレイが出来て面白かった。

グラフィック

グラフィック、めちゃくちゃ綺麗でした。
これも旅を楽しむことが出来た大きな要因だと思います。

草花や天候などの自然の表現が特に良かった。
プレイしてて屋外にいる気分になりました。本当に。

光の表現も良かった。
暗がりから日向を覗いたときの、あの眩しさが忘れられない。

空気感すら感じられるような、こだわって作られたグラフィックは本当に素晴らしかったです。

音楽

エレキのエの字も感じない。
がっつり中世ファンタジーを意識した、オーケストラ中心の音楽も良かったです。

印象に残る曲は少ないものの、世界観を支える役割をしっかり果たしていたなと思います。

本当に中世に存在した楽器だけ使う、みたいな縛りがあったのかもしれません。
オーケストラ編成以外では、街中で聴くことの出来るケルティックな音楽も良かった。

ポーンとの出会いと別れ

冒険には主人公(覚者)、メインポーン、サポートポーン2名の計4名で出発します。

サポートポーンは他のプレイヤーが作成した各々のメインポーンです。
他プレイヤーとポーンの貸し借りをしながらゲームを進行していくわけですね。

作中の旅はポーンとの旅でもあり、道中何気ない言葉をかけてくれたり、戦闘で助けてくれるポーンには自然と愛着が湧いていきます。

サポートポーンのレベルはレンタル時から固定になるので、しばらくするとこちらのレベルについてこれなくなり、お別れの時がきます。
少し寂しいですが、感謝の気持ちとともに異界へと送り返すことになります。

そんな刹那的な関係を結んでいくシステムも魅力的でした。

現実を忘れる旅を

「旅してる感じ」の魅力に取り憑かれ、夢中になって遊べたタイトルでした。

最後にスクショを何枚か。

宿場街を発つとき
自然とライティングの素晴らしさ
火山島へ
NPCの護衛
キャンプして朝をむかえる
エネミーの表情も細かい
天気雨
赤い竜との対話。もっと話してみたかった
終盤の台詞。語られない部分にこそ価値が詰まっているという、このゲームのプレイヤーの感想とは正反対

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