スーパーマリオRPGクリア感想 とても愛しいクォータービューの世界
※この記事にはNintendo Switch版「スーパーマリオRPG」のネタバレが含まれています。
はじめに
「スーパーマリオRPG」をクリアしました!ので、感想を書きます。
順番めちゃくちゃ、雑な感じで綴ります。読みづらかったら申し訳ない。
筆者はSFC版未プレイです。
とても愛しいクォータービューの世界
まずはグラフィックの話から。
色使いが素敵でした。マリオシリーズならではのビビッドな色合いがとても良かった。
原作を遊んだこともないのにどこか懐かしさを感じることが出来ました。
3Dグラフィックでリメイクされた今作ですが、色指定に関しては相当原作に寄せて作っているのではないかと思います。
そんな世界を茶目っ気たっぷりのアクションで駆け回るキャラクター達。
演出の領域の話にもなってしまいますが、マリオをはじめとしたキャラクターのアクションがいちいちコミカルで見ていて楽しかった。
マリオは喋らないので事の経緯を身振り手振りで説明するのですが、マロ達が仲間になって以降もそういったシーンがちょいちょいあって笑った。
セリフで説明するよりも絵的な面白さを優先したのかな。
そして何よりほぼ全編クォータービューで世界を描いていたこと、これがとても良かった。
スーパーマリオRPGをリメイクするにあたって、これはもう前提条件みたいなものだと思うけど、それでもあの「ブロックを積み上げたり、組み合わせて作ったような世界」はたまらなかったです。
正直操作はめちゃくちゃしづらかったです。笑
現代に至るまでに淘汰され、やがてクォータービューのゲームが無くなっていった理由も分かる気がします。
それでも、あのクォータービューならではの箱庭感というか、小さな世界の冒険という感じはとても魅力的でした。
アクション下手すぎる自分
昨今の任天堂作品としては珍しく(?)、救済措置は少ない印象でした。
リメイク作品というところが大きいかもしれません。
RPGの部分でいえば難易度「エンジョイ」が充分すぎるほどにプレイヤーを救済してくれます。
アクションの部分では、歯応えのある箇所が多かった印象。
例えば、戦闘中タイミングよくボタン入力を行うという要素。
必須とまでは言わないものの、成功させることでだいぶ優位に立ち回ることが出来るので、しっかり狙っていきたいところ。
特に防御に成功するとダメージがゼロになる、という仕様はデカかったですね。
マリオシリーズではお馴染みのジャンプアクションも度々登場。
前述したクォータービューの仕様もあり、「ここ突破出来るのか…?」と思った箇所もありました。
もちろん繰り返しプレイすることで乗り越えることが出来るレベルでしたが…。
救済措置が少ないとはいえ、標準的なゲームのそれと比べればむしろ難易度としては易しいものだと思います。
ゲームに問題は無く、どちらかといえばプレイヤーの自分に少しがっかりしました…。
アクション苦手なのは前からわかってはいたけど、昨今の親切なゲームの仕様に慣れ過ぎて、ちょっと躓いたくらいで「これ無理〜」となる自分に…。
ガッツが足りないんじゃないか。
きらびやかにアレンジされたBGM
音楽も文句無しに素晴らしかったです。
元々の楽曲が良い、ということがまず第一に挙げられるでしょう。
それにしても、アレンジされたBGMは思わずプレイを中断して聴いてしまうほどに良かったです。
基本的に生楽器(もしくは、極めて生演奏に近い音源)を取り入れた形でのアレンジは、最近のマリオシリーズの雰囲気と近いものを感じました。
それでいて、ゴージャス過ぎないというか…あくまでスーパーマリオRPGの規模感、世界観から乖離の無いアレンジがなされていたという印象。
お気に入りのBGMは、レベルアップ時に流れる音楽です。
あの理屈抜きで手放しにハッピーな雰囲気が最高(音楽に合わせて踊るキャラクター達もかわいい)。
ブッキータワーのBGMも印象に残っています。
バリトンサックスをフィーチャーした、アジト感というか…敵の根城感が漂う楽曲でした。
作曲、アレンジは下村陽子さん。お恥ずかしい話ですが、下村さんが音楽を手掛けるゲームを遊ぶのは今回で2作品目です。1つ目はライブアライブ(リメイク版)。
BGMのほか、SEも印象的でした。"ゲームらしい"効果音の数々。クッパの攻撃とか聴いて思いましたがオリジナル版の再現なのかな、という音が満載でした。
こうしたオリジナル版へのリスペクトは「ゼルダの伝説 夢を見る島」のリメイク版を遊んだとき、感じたものに似ているなと思いました。
グラフィック上のスケール感に合わせて楽曲をアレンジする、という手法も共通点かな。
いつものキャラクターの違う顔
今作のみの登場となるマロ、ジーノはとても良いキャラクターでした。
マロはとにかく可愛らしい。能天気な笑顔ね。意外といい性格してるところとか、順応の速さとかも好き。
ジーノはシナリオを引っ張る役割でした。締めるところはピシッと締めてくれる、けど儚さを感じる存在でもあり…。
人気キャラなのもなんとなく分かる気がする。
しかし、今作の魅力はオリジナルキャラクターだけに留まらず、むしろいつもの面子が、いつもとちょっと違う顔を見せてくれるところが良かったなと思いました。
マリオは…色んなところで言及されているので今更ですが、いつもよりユーモラスで感情むき出し。
喋らないという設定からか、誰よりも豊かなジェスチャーとリアクションをもってプレイヤーを楽しませてくれました。
マリオがとても有名な世界、という設定も珍しい…?
至るところで"あの"マリオさん、という扱いでした。
次にクッパ。
劇場版ドラえもんのジャイアン…的な立ち回りだったかな。
ドラえもんをちゃんと見たことが無いので、わかりませんが。
いつもはめちゃくちゃやってる癖に、部下想いだったり、マリオやピーチの前では体裁を保とうとしたりと…今作ではギャップが炸裂しまくります。
クッパの中にもクッパ像があるというか…自分はこうあるべき!みたいな指針があるのが微笑ましい限り。
そしてピーチ。
言動には若干ステレオタイプ的な女性像、みたいなものを感じました。それも一昔前の…。
だけどとても魅力的なキャラクターに思えました。一緒に冒険をする、ということでいつもより近い距離感だし、仕草とか表情が結構細かくついていたり…。
ピーチってこんな可愛いキャラクターだったんだ、と思いました。
その他、今作オリジナルキャラクターの面々にも、マリオシリーズならではの味わい深いテキストやリアクションがふんだんに詰め込まれていて、良かったです。
その他プレイ雑感
イベントシーンでは独特の間を楽しむことが出来ました。
オリジナル版の再現を現行機のグラフィックでやると、シュールで面白い仕上がりに。
全体的にはテンポが良かったです。プレイ時間は11時間ほど。
それでも満足度は高い作品だと思います。
最近遊んだ「ファミレスを享受せよ」もそうでしたが、プレイ時間とゲーム体験の質の高さはあまり関係ないんだなと思います。
バトル中、メンバーチェンジでターン消費が無かったのもめちゃくちゃ良かったな~…ああいう部分含めてサクサク遊べる印象でした。
あとがき
クリアしてから若干時間は経ってしまったものの、感想をまとめられて良かったです。
現在プレイしているタイトルは「ペルソナ5 タクティカ」です。ストーリーがめちゃくちゃ良い…。
クリアしたらこれも記事を書きたいと思っています。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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